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勇者の記憶と力を封印された少年、「神に造られし者」の孤児に転生し悪人と再対決する  作者: 元々島の人


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勇者の魂解放

 グラウトマンの体内の血液の様な気体は外部の瘴気と結合しどんどんと周囲に広がり、黒いガスのようにクラビ達を包み込んでしまった。


「くそ、真っ暗闇にされた」

「それだけじゃない毒も含んでる」


 クラビはアンカーに「聖」のカードを入れた。

 アンカーが変形し、口から聖なる光を発し始めた。


 これがガスを中和した。

 シヴァの同様に行った。


「ふん」

 しかしグラウトマンはひるんでおらず、さらに外部から大量の瘴気を取り込み放出する。

 浄化が間に合わない。


「うわ!」

 ついにクラビ達はガスに呑み込まれてしまった。

「死ね! 強力な怪物でも三分とは持たぬ毒だ。もう体を侵食している」


「まずいこのままじゃ」

 クラビは精神を集中した。


「何だ? まさか内側から吹っ飛ばそうとでも言うのか?」

「う、うおおお!」 


「身に付けた『勇者の魂』を解放して!」

「ぬうう‼!!」


 クラビは体内の勇者の魂を大きくしていった。

 クラビの感情に比例して魂が大きくなって行く。


「お、おのれあいつだけさらに瘴気を増してやる」

 しかしクラビは倒れなかった。


 そして遂にクラビの体が光り、脱出した。

 そして剣ではなく光った拳で殴りかかった。


「ぐおおお! 『勇者の魂』だと? 何だそれは」

 アイムとフリオンは他のメンバーも励ました。

「マリーディア頑張って! 貴方も選ばれた勇者、クラビのように出来るはずよ!」

「マークレイもシヴァも!」


「はああ!」

 マリーディアも苦しみながら光を出し脱出した。

 

 シヴァは何と足が光りだし蹴りで瘴気を払った。

「俺は体は屈しても足は、蹴りは屈しないんだ!」


 そしてマークレイも

「俺も負けていられない!」


 クラビとグラウトマンの切りあいが続いていた。

 不死身の生命だけでなく腕も中々だ。


 しかしクラビは諦めなかった。

「お前を倒すまで攻撃を続ける!」

「無駄だ! 私は死なない。そして死体とは違い人間の様に力を上げていく事も出来るんだ!」   


 マークレイは叫んだ。

「うおおお! クラビを助けるんだ。大勢でかかれば突破口は開ける!」


「ふふん、しかし他の仲間はどうかな?」

 言った通り、ボジャックやゾゾ、ジェイニーやベルスやミッシェルは苦闘していた。

 ボジャックは叫んだ。


「足手まといになってたまるかよ! 神の洗礼を受けていなくても俺は毒を外して見せるぜ」


「無駄だ! そんな事をすればさらに浸食されるぞ」

 クラビはバックジャンプしてマークレイの所に行った。

「急いで倒さないとボジャック達が危ない。攻め方を変えるんだ」


 クラビとマークレイは並んで手を前に出し力を貯め始めた。

「ぬっ?」


 シヴァの溜めた。

「食らえ! 二人がかりの勇者の魂・砲撃だ!」

「消し飛ばしてしまえば不死身でも!」

「俺も行くぜ!」


 二人がかりの光線とシヴァのキックボールが合わさり発射された。

 グラウトマンに命中し爆発に包まれた。

「やったか」


 しかしグラウトマンは姿を現した。

「やるな、私が不死身じゃなければな」

「くっそこれも駄目か」


「早くしないとボジャック達が」

「何か弱点は」



「ふっふふ、ぬっ!」

 グラウトマンはいきなり後ろから光線で撃たれた。

「だ、誰だ!」


 そこには背の高い神官の様な姿の男が立っていた。

「私は神の闘技場の神官です。皆さんを迎えに来ました」     


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