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勇者の記憶と力を封印された少年、「神に造られし者」の孤児に転生し悪人と再対決する  作者: 元々島の人


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それぞれの能力覚醒

「メッサー・ディルゴが逃げるぞ」

「よし!」

 

 マークレイは以前こん棒を作った「地面に埋まっている硬質物質を少しずつ集めて武器を生成する能力」を使った。

 左手に力を集中する。


「今まではこん棒位しか使えなかったけど、この前の神殿で新しい力を貰ったんだ」


 瞬く間に物質が集まり、とげのついた鉄球の形になった。

 光のチェーンも付いている。


「食らえ!」

 マークレイは転移魔法を使わせる前にメッサ―・ディルゴに生成した鉄球を投げつけ、腹に当たった。

「ぐふっ!」


 これはかなり効いた。

「よし、後少しの攻撃で倒せる!」


 と言う所で突如兵達は凄まじいスピードでメッサー・ディルゴをかばって前に出た。

「お逃げ下さい!」


 忠誠心ではなく操られた者の執念の様な物が目に宿っていた。


 ベルスは叫んだ。

「よせ! そんな奴かばう必要ない! 自分の命を大事にしろ!」

 しかし兵は聞いていない。


 メッサー・ディルゴはにやりとした。

「やはり貴様らは操られている者には躊躇するようだな。この隙に逃げさせてもらうぞ」

「あっ!」


 メッサー・ディルゴは姿を消した。

「しまった」


 後に兵達が残った。

 マークレイは怒りをぶつけた。


「操られた兵を捨て駒にするとは!」

「俺サブラアイムの兵達も助けたくなってきた」


 アンドレイは玉座から指をぱちんとならし指図した。

「やれ」


 すると残った兵が三人に飛び掛かって来た。

「これがサブラアイム兵の執念だ!」


 何と兵達は自爆した。

 マークレイ達は爆発に包まれた。


 数分後、何とか這いつくばった状態で3人は意識を取り戻した。

「くっ、体が動かねえ……」

「嫌、這ってでも進むんだ。そしてクラビ達と合流するんだ」


 一方、クラビ達はサブラアイムに渡る道の途中でサブラアイム兵達と戦っていた。


 クラビは思った。

 メッサー・ディルゴが来てないという事は、あいつはマークレイ達の方に行ったんだろうか。

 大丈夫か。


 剣士、弓兵、魔法使いの混成部隊で十五人いた。

 クラビはマークレイも使った射出型光剣の小刀型を使い、投げて複数の兵士を倒した。


 一方マリーディアは攻撃を受け剣を落とした。

「しまった!」


 兵は突っ込んで来る。

 アイムが叫ぶ。

「貴方も勇者の力があり神殿でも力を貰ったからクラビと同じ技を出せるわ!」


 マリーディアは無我夢中で手を前に出し力を込めた。

 するとクラビの様な射出型光剣が出て兵を貫いた。


「私にも出来た!」

 アイムは叫んだ。

「まだ応用があるわ!」

   

 マリーディアは剣を射出状態で固めた。

「射出型光剣を持って突撃して!」


 マリーディアは小脇に抱える体勢で突撃した。

 スピードが加速される。

 そして兵の胸を貫いた。


「こいつら強くなっている!」

 兵達は畏怖した。


 そこへマリーディアに向けて火炎の弾が飛んできた。

 何とクラビの足に光の膜が出来、火炎弾を蹴り返した。


「あんなのまで身に付けたのか!」

 ボジャックは驚愕した。

「逃げろ!」


 兵が言うとボジャックは追おうとしたが、クラビは止めた。

「いいよ、仮に逃げてもアンドレイに処刑されるのかも知れない」


 兵達は一目散に逃げた。

 アイムは言った。

 「合流場所へ急ぎましょう。もしかして待ち伏せとかがあるかも知れないし、一刻も早く「神の闘技場」に着かないと!」


 クラビ達は急いだが、近くの町の宿に泊まった。

 そして孤児院時代を思い出した。


 


2月1日

今日もう1話投稿します。

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