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勇者の記憶と力を封印された少年、「神に造られし者」の孤児に転生し悪人と再対決する  作者: 元々島の人


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神殿到着 引き出される力

 神殿はデュプス城から歩いて三時間、近くの町から少し離れた丘陵地にある。

 ドーリア式であり天井はなく石柱が合計二十四本立つ、三百五十平方メートルの建物であり、知恵、力、正義、愛を象徴する「しるし」を携えた人の像が前後左右に立つ。


 ここはデュプス王国が悪人に襲われた際デュプス神が力を貸してくれるように祈りを捧げる象徴の場所である。


 激しい戦いを超え一行は遂に到着した。

「ここか」


 荘厳、美麗、美しい空気感、神々しい居心地、全てが神秘的でかつ外から守られた安心感があった。

 突き抜ける空が「よくぞ来た」と言っている様だった。


 アイムとフリオンは等身大化して先導する。

 すると十九歳位のやや小柄な巫女が出迎えた。


「話は聞いています。よくぞお越し下さいました」

 礼儀正しい巫女に二人は返す。


「ぜひ、デュプス神のお力を借りたく来ました」

「この人達の力を引き出して欲しいのです」


「分かりました。ではこちらへ」

 と祭壇に案内された。


 祭壇は横五メール、前後三メートル、高さ二メートルであり少し離れた四方を先程の象徴のしるしを持った人の像が立っている。


 壁の装飾は「労働」「健康」「豊作」「奉仕」等を表現していた。

 皆その荘厳さに圧倒されきょろきょろしながら歩く。


 そして、三人の四十五歳、三十代、二十代程の神官が現れた。

「よくぞいらっしゃいました」


 堅そうだが温厚な話し方の四十五歳程の神官にアイムは話しかけた。

「サブラアイムの暴挙がひどくなり、このままではいずれ侵攻されるかこちらも戦争を全面的に仕掛けなければならなくなります。なのでこの人達の特に勇者の生まれ変わりクラビの力を引き出し、アンドレイ達を倒し2国間戦争を防ぎたいのです。その為には猶予は一か月程しかありません」


「分かりました。一カ月でアンドレイ達を倒せる程に、ですね」

 二十代の神官が言う。


「私共はアンドレイの力は未知な為、どのくらい上げれば良いか分かりませんが、出来る限りと言う事ですね」

「はい」


「ではお一人ずつ祭壇の前に出て祈りましょう」

 ボジャックが出た。

「俺から行かせてもらって良いですか? 俺神様に会った事ないんで」


 皆がオーケーしボジャックは前に出て敬虔に祈った。

 すると光の固まりが彼の前に現れた。


「うわ!」

「勇敢なる少年よ。君の力を大きく上げよう」


 ボジャックの体が光に包まれ内部から大きな力が沸き上がった。

「あ、ああ」


 ボジャックは両手を見つめた。

「違う、何がどうとかじゃなく、確かに違うよ」


「じゃあ、次は俺」

 クラビが前に出た。


 クラビの底力ってどの位なんだ?

 と皆どきどきした。


 クラビは跪いて祈った。

「アンドレイを倒したいです。多くの人達を救いたいです。デュプスにもサブラアイムにも真の平和を。その為に俺の力を限界まで上げて下さい」


 しばらく祈ったがボジャックの時ほど速い反応がなく皆ドキドキした。

 しかしついにクラビの体は光った。


 ボジャックよりはるか強く。そして光は屋根なしの上を超え空にも届かんばかりに射出された。

 「はっ」

 クラビは両手を見つめた。


  

 (現在)ボジャックステータス レベル三十六

 力百四十三 素早さ百三十八 体力百四十二 頑丈さ百四十五 魔法力百十九 魔法防御百四十

 スキル:超怪力レベル十 高速移動レベル八 底力アップ 鉄壁防御レベル六

(五十八話から比較)


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