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幻影道 第二巻    作者: SAKI
24/28

「脅迫と言う名の暴力」

「あっ、ユカリちゃん!今度遊びに行かない?」


仕事中休憩中にゆいゆいからお誘いの話がすぐオッケーしようとしたが背後から寒気を感じた、見るとそこにはノアちゃんがにこにこしていた。


「ユカリさん、骨格標本どうですか?」


あっ、殺される。


「やっぱりごめん!ノアちゃんと遊ぶ約束があるんだった♪」


「えっ?うん、それならいいけど……骨格標本って何?」


当然ゆいゆいはその言葉について問いただすが此処からは全力でフォローしなくてはならない!命のやり取りしてるから!


「ユカリさんの学校にもありますよね?」


「う、うん!そうだよ!理科実験室だったかな!?」


隠語っぽく隠したけど明らかにその標本が私になることを指していた。私はその後お誘いを受ける度に標本にされかけた。


「ゆかりんも大変だね~♪のあっちに好かれちゃって☆」


「う、うん、そうなんだ~困っちゃうよね……あはは……」


元凶はプレアちゃんなのに!!澄ました顔してるのは酷いよ!ノアちゃんが監視しているのに他人事みたいに接して!


その日だけはプレアちゃんを恨むことにした。ユーゴ君には悪いけど今日だけは誘われたくないからあんまり顔を会わせられなかった。


☆★☆★ 仕事終わり・帰路


「ユカリさんよく頑張りましたね♪」


撫で撫でされても嬉しくない!ゆいゆいから心配されたけど何とか我慢した。言ったら殺されるからね。


「ノアちゃん……包丁は?」


「ありますよ?」


さらっとバッグから出さないで欲しい。ノアちゃんが恐怖でしかないよ。


「うふふ♪デート♪デート♪」


うきうきルンルンと私の腕を掴み喜ぶノアちゃん、私にとっては今日は曇天だよ。不承不承にも受けたデート、そもそも女の子同士はデートなのだろうか?そんな野暮の事を聞くのは止めよう。明日はきっと戻ってるよね?また包丁とか持ってこないよね??


そんか不安しかない未来に私は願った。


「どうか道行く先で死にませんように」

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