表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

共に戦う仲間

職業とは……何だろう……。

「職業…だよ?刀を持ってるってことは……武士?」

「…忍びです……」

「「「「忍び?!」」」」

冒険者達は声を揃えて驚きながら言った。ホマレは適当に自分が忍びだと言うことを言っただけなのに…。

「忍びかぁ……聞いたことないなぁ…」

剣を持った女性は言った。この世界には職業というのがあって、忍びと言う職業はないのだろう。

……杖を持ってる少女は手をポンと叩き、三人の冒険者の耳元で何か話している。

話し終わってから、冒険者達は顔を合わせて頷く。

「……?」

そして、剣を持った青年はホマレに向かって言った。

「僕達の“パーティ”に入ってくれないか…?」

「ぱぁてい…?」

聞いたことのない……“パーティ”とは……?

「“パーティ”だよ。聞いたことないのかな……?僕達と一緒に冒険者しない…?

君は珍しい職業らしいし……丁度あと一人、パーティに欲しかったんだよ。」

一緒に冒険するとは……そもそも、冒険者達はなぜ冒険しているのだろう…。

ホマレは暗闇で聞いた言葉を思い出した。ー魔王を倒すー……倒したらもとの世界へ戻れると。

この冒険者達は魔王のことを知っているのだろうか。

もし、魔王を倒すために冒険しているのならば…。

「……冒険者さんは、なぜ冒険しているのですか…?」

「まぁ…いろいろ理由はあるけど……一番の理由はこの世界を支配しようとしている“魔王”を倒す…ことかな」

「魔王…。」

暗闇で聞こえた声は……確かに魔王を倒せと言っていた…。

冒険者達が言っている魔王は…暗闇で聞こえた声が言っていた“魔王”なのだろうか。

違っても…この世界の魔王を一人で倒せるとは思えない。

ホマレは手を強く握りしめた。

「冒険……ボクを、パーティに入れてください……!」

真剣な眼差しで言った。危険な冒険…命がけで守ってくれるかも知れない…。ホマレがみんなの足を引っ張るかも知れない。それでもパーティに入れてくれるのか…。

「共に冒険してくれるんだね…ありがとう…!」

“ありがとう”…。ホマレはこの言葉を聞いてホッとした。

「ボクこそ……ありがとうございます!」

「パーティメンバーが増えたことですし…自己紹介ですね!」

杖を持った少女が可愛らしい笑顔で言った。

「私の名前は“リディー”と言います!職業は“ヒーラー”と言う回復役です!宜しくお願いします♪」

このパーティの癒やしなのだろう…笑顔がとても可愛らしく、見ているだけで笑顔になる。

ピンク色のふわっとした髪。低めのツインテールがとても似合っている。緑色の瞳でキラキラしている。

水色や黄色、薄いピンク色など…パステルカラーのワンピースの上に白い白衣を着ている。

木でできている杖には、蔦がついていて、小さなお花がちょこんと生えている。

「次はあたしね~!あたしの名前は“ルーシェ”。職業は“ウォーリア”。宜しく~!」

剣を持ってる女性はルーシェと言うらしい。濃い青色の瞳。赤色の髪をポニーテールにしていて、明るく元気な性格にとても似合っている。

服は、赤色のワンピースに、白色のシンプルなアーマーを着ていて、ワンピースの上からベルトをつけている。

剣は綺麗な竜が彫られていて、とても強そうだ。

「オレは…“アレン”。“アーチャー”だ。」

弓を持ってる少年はアレン。茶色の髪で赤茶色の目。深緑のローブを着ていて、フードをかぶっている。ローブの中には銀色の胸当てを装備している。ぶっきらぼうな性格だ。

蛇のような柄がついた弓を持っていて、背中に弓矢の籠をつけている。

「最後は僕だな。僕の名前は“ベルク”。職業は“ナイト”で、このパーティのリーダー。分からないことがあったら、何でも聞いてね!」

剣を持ってる青年…ホマレを盾で守ってくれたのは、このパーティのリーダー、ベルクだった。薄い黄色の髪に水色の瞳。服は青と銀色の鎧を装備していて、少し重たそう…。青色のマントは風でヒラヒラしている。

盾は鎧と同じで、青色と銀色。真ん中に大きな竜の模様がついている。

剣は青く輝いていて、羽の飾りがついている。

ホマレも自己紹介をする。

「ボクの名前は“ホマレ”です…。“伊賀”出身の忍びです…皆さんの足を引っ張るかもしれませんが…宜しくお願いします……!!」

ホマレはお辞儀をした。ホマレが顔をあげると、四人はキョトンとしていた。

「いが…とは……?どこにあるのかい…?」

ベルクが聞いた。ホマレは「しまった…!」と思った。別の世界なので、分からないのは当たり前だ。

「伊賀とは…ええっとー…忍びがたくさんいる国です…!忍びは影のような存在。どこにあるかは言えません……」

言ってることは……嘘…ではない…?

別の世界から来たことは今度、ゆっくり話そうと思った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ