カニ、タラバガニ伝説
カニが、自転車で買い出しに出かけていた。
雨が降ってきた。
「おっ、降ってきたな。急ぐか。」
カニは急いでコンビニまで自転車をこいだ。
カニは、信号待ちで止まっていた。
亀が海から上がってきた。
「パパ!お腹空いたよ!」
子亀が父亀にねだり始めた。
「もう少しで、ラーメン屋につくからね。」
父親亀は、子亀をなだめた。
しかし、子亀は体力が限界に来ていたらしく、その場にうずくまってしまった。
見かねたカニは、持っていたパンを子亀にあげた。
子亀は嬉しそうにパンを食べた。
鮪もパンを食べた。
カニは鮪がいたのに気付いていなかった。
「おおーい、鮪!酒だー!」
カニは鮪に酒を要求した。
鮪はパンを残して、海に帰って行った。
鮪が甘酒を持ってきた。
どんちゃんどんちゃん
カニは宴会を始めた。
すると、エビがピチピチはねながら、横断歩道を渡ろうとしていた。
「おい、エビー!」
カニはエビを呼び止めようとした。
エビはピチピチはねて、聞こえないふりをした。
「おい、エビー!無視すんなよ!」
エビは早く信号が変わって欲しかった。
カニは諦めて、宴会を続けた。
タラバガニが海から上がってきた。
カニは、タラバガニを食べようとしていた。
タラバガニは怒った。
カニは宴会を中止し自転車でコンビニに向かった。
タラバガニは食べられなくてよかったと、油断してその場に寝てしまった。
鮪が、甘酒を持ってきたがカニはいなかった。
タラバガニが寝ていたので、鮪は枕元でマフラーを編み始めた。
タラバガニは起きた。
鮪は編み上げたマフラーをタラバガニに5千円で売った。
「ちっ、マフラーでも買ったし、家に帰るか。」
タラバガニはマフラーを首に巻き海に帰って行った。
鮪は儲かった5千円を懐にしまい、海に帰って行ったとさ。