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第二章 第五項「水戦、アナモナ子島」

「――敵勢MAVRSはっけ~~んっ! シンゴ様、ジゼル様、ここは私達に任せてくださいっ!」


 両手に持った戦斧を叩き合って甲高い音が森の中に響き渡る。敵も味方もその音に意識を向けた。まさにその瞬間を狙っていたと、ルーベルは戦斧を投擲して敵を二人倒した。そのあまりにも酷すぎる倒し方に神御は若干引いてしまう。


 振り下ろされた剣を裏券で弾き、そのまま敵の顔に二発、よろけた所に深く踏み込んだ正拳突きを見舞って撃破したウリディも小走りで寄ってきた。それに合わせるように木の上で戦っていたジゼルも降りてくる。剣には血が付いているのに、体には一つの返り血がないのは感嘆の溜息を漏らすしかない。


「ちょっと展開が速いわね。恐らく、最初からMAVRSを投入してアルトロンを奪った後はこの島を丸ごと吹き飛ばすつもりだったのね」

「手負いのこっちに、更にってのは結構エグい手を使うね……。奪うだけじゃダメだってのは何か他に理由がありそうな気もするけど……」

「それを考えている余裕はないわよ。――向こうはやる気満々みたいだしね」


 瞬間、ズンっと大地が震えた。森の海から多くの鳥が慌しく空へと飛びだっていった。


 梢の隙間から覗きみれるのは赤色を基調として黄色と青の配色を加えた丸みのある装甲を持ったMAVRSの上半身だ。どこかアメフト選手の防具を彷彿とさせる造形である。それは上半身を持ち上げると、瞳を輝かせた。複眼という作りはどこか嫌悪感を抱かせる。


 それ以外のMAVRSは見られず、追加で現れる様子はない。


「シンゴ、ゼフトグライゼンを呼んで。――でも、呼ぶのは空でね」

「空? どうやって行くんだよ?」


 神御の疑問ももっともだ。人間に空を飛ぶ能力はないので、飛ぶとなればその為の装置が必要になる。しかし、こんな森の中にそれらしい物があるわけもなく、一体どうやって飛ぶのだろうかという疑問はもっともである。


「あのねぇ……はぁ……。この前教えたでしょ? MAVRSは召喚者の意思で一定の範囲内なら自由な場所に呼び出せるって。それと、MAVRSが近くにあれば転送魔法でコクピットに移動できるって……ちゃんと聞いてなかったの?」

「ぇ、あ~……や、ちゃ、ちゃんと聞いてたぞ! ただ、ちょっと……覚えることが多かったから……あはは……」


 正確には、ロボットを自分の意思で呼び出せるという事に興奮してしまい、どんなポーズで呼び出そうかと妄想している間に話が進んでしまっただけなのだ。ただ、それを言うと雷が落ちそうなので神御は笑って誤魔化した。


「まったく……まぁいいわ。あれが動き出す前にこっちも呼ぶわよ」

「お、おう! よし……」


 手に持った剣を確認するように握り直す。この剣は神御自身の身を守る護身用の武器であると同時に、白銀のMAVRS、ゼフトグライゼンを召喚する為の魔法具でもあるのだ。


 MAVRSの召喚には本体に登録された魔法具を使用しなければならず、また所有者を登録しているので本人以外には使用できないようになっている。これは何らかの理由で魔法具を奪われてしまってもMAVRSを奪われないようにする為のものであるのだが、脅迫された場合等には意味をなさない為、MAVRS側にもセーフティー機能が付いている。


 神御は深く深呼吸し、意識を集中させる。そして剣を振るい、勢い良く天へと突き上げた。


「――サモン! ゼフト、グライゼェェンッ!!」


 神御の声を受け取り呪文式へと変換。転送魔法を瞬時に組み立て、剣先から眩い光が天へと伸び、雲を貫いた。衝撃波が雲を散らすと、大きな魔法陣が空に描かれる。雲を貫いた光をも飲み込む光で魔法陣が瞬くと、その中心から白銀の装甲を纏った巨人が姿を現した。魔法陣が浮かぶそこだけが別であるかのように徐々に姿を現す様は神御にとっては異様だった。元の世界では見たことも聞いたこともない現象を引き起こし、現実の物とする魔法。圧倒的なまでの超越した力に、神御は逸る気持ちを抑えられなかった。


 魔法陣から姿を現したゼフトグライゼン。魔法陣から伸びる不思議な光に吊るされていたが、それが切れると今度は重力に引っ張られて落下を始める。


「行くわよ、シンゴ!」


 神御の手を取るとジゼルは短いスペルを口にした。瞬間、青白い光が二人を包み、勢い良く空へと上がっていく。二人はそのまま落下する巨人の胸へと突っ込んだ。


 一瞬のブラックアウト。視界が元に戻ったと思ったら、神御はコクピットの中に居た。何故か服はパイロットスーツへと着替えさせられている。


「うぇ!? な、何だこれぇっ!」

「もう、本当に聞いてなかったのね! 帰ったら嫌って言う程聞かせてあげるから覚悟しなさいよ……」


 こめかみをピクピクと痙攣させながらも笑みを浮かべる姿はただただ恐怖しかない。


「それよりも、このまま落ちると不味いわ。推進系はこっちでそうにかするから、貴方はアイツを海岸まで移動させて」


 直ぐに意識を切り替えたジゼルは両手を広げてコンソールユニットを複数表示させる。踊るような滑らかな動きを見せると、ゼフトグライゼンの各サブスラスターを点火させて落下の速度を減少させた。


「ほら、早くするっ!」

「お、おぉ……よ、っし! 行くぞ!」


 叱咤されて飛び起きる神御。システムが素早く感知して神御の体とゼフトグライゼンをリンクさせる。コンソールユニットが幾つか表示され、全て問題なしの反応を返してきた。試しにと手を動かせばその通りにゼフトグライゼンは動く。


「先ずは、海岸へ移動っと!」


 現れたゼフトグライゼンに敵のMAVRSは反応するが、それよりも早くメインスラスターの推力によって加速した白銀の巨人が突撃した。装甲同士がぶつかり合って激しい火花を散らせる。相手も負け時とメインスラスターの火を吹かせて対抗するが、推進力はゼフトグライゼンの方が上だった。


 僅かに浮き上がった敵のMAVRSごと、ゼフトグライゼンは回転しながら海へと向かって突っ込んだ。高い水しぶきが空へと飛び上がり、まるで雨が降っているかのように大地へと降り注ぐ。


「うぉっと! 行き過ぎたか」

「大丈夫。むしろ丁度いいくらいよ。アナモナ子島の回りには水深の深い所が多いから、そこで戦えば被害は少ないわ。――後、聞いていないだろうから言っておくけど、MAVRSは水中でも戦えるし、給水と排水を同時に行う事で浮かぶこともできるからね?」

「りょ、了解……」


 水中で戦えるというのは覚えていたが、浮かんでいられることは知らなかったので、神御はばつが悪そうにぎこちない笑みを浮かべた。


 姿勢を戻し、サブスラスターの勢いをもって体を反転させる。水中では抵抗がある為に速度は幾分か落ちるが、それは相手も同じ。薄暗い海中でもなお輝く白銀の巨人を前にし、敵のMAVRSも同様に、視界に捕らえる。


 モニターには敵勢MAVRS『アウントノア』の名前が表示された。振り向いたその姿を見て、神御は異型であるのに気づいた。


 各パーツを作戦内容、場所や状況にとそれぞれに合わせて変更させる事が出来るMAVRSを異型であるというのは少々間違いであるが、神御にとってMAVRSはそうであってもデフォルトは人間と同じ、頭と胴体が一つ、手足が二本ずつの姿であるという認識があったので、それ以外は全て異型に思えるのだ。


 アウントノアは上半身こそ人のそれと同じであるが、下半身は別物だった。四つの足に丸太よりも太い尻尾。上半身から下に伸びる下半身は強靭な筋肉の鎧を身に付ける獣の胴体がくっ付いていた。パッと見はケンタウロスのように思えるが、馬ではなくライオン等の猫科の物を思わせる作りだ。


 ゼフトグライゼンが構えるよりも早く、アウントノアは攻撃態勢に入った。片方の手首を握り、肩を張って前に突き出す姿勢は何ともその上半身の姿に似合った形だ。下半身の四肢が大きく開いたかと思うと、尻尾が強くしなる瞬間に合わせて大きく踏み抜かれた。白い水泡が渦となって後方へと流れる。巨体が猛然とした速さで迫った。


「避けられない! ガードしてっ!」


 悲鳴に近いジゼルの言葉よりも早く、神御は腕を交差させて防御する。直後、弾丸となって直進してきたアウントノアの巨体が衝撃音と共に激しくぶつかった。眩い火花が散って無数の泡が視界を遮る。神御は舌打ちしつつも、目の前に居るアウントノアに掴みかかろうと手を伸ばすが、それよりも早く尻尾を水に打ちつけてひらりと回避した。


「不味いわね……あの脚部パーツ、水陸両用……いえ、陸はおまけでメインは水中戦用の物ね……。アナモ子島は小さいから戦闘になるとしたら水中戦だと読んでいたんだわ」


 逆に地上戦に持ち込まれたとしても、足四本と尻尾があれば脚部の安定度は高い為、それで取っ組み合いに持ち込めばどうにかなるという寸法なのだろう。どちらであっても対応する事ができ、かつトラロトリア側には迎撃に出るMAVRSが一機しかないのが分かっている為に出来る作戦だ。


 状況に合わせて換装する事で適応するMAVRSだが、パーツの中で信頼度が低いのは兼用パーツだと言われている。特に陸上と水中では動き方が違う上に機体に掛かる負荷も違う。それらに対応するパーツとなれば当然建造費は高くなる訳で、量産がし難いパーツは数を揃えたい軍部からすれば手を出すのを躊躇してしまうのだ。安く、多くがもっとも好まれるからである。


 それを鑑みれば、アウントノアが装備する脚部は単機作戦で運用するには些か不安が残る。重心が座っているので陸上ではパワー勝負に、海中ではスピードで勝る事が出来るのだが、如何せん重たい。加えて被弾面積を増やす結果になっているので、中距離以上を得意とするMAVRSが相手であれば良い的だろう。


 しかし、それをあえて選んできたのはトラロトリアにはMAVRSが一機しか残っておらず、それは陸戦型であると思われているからだ。例え帝国を単機で撃破したと言っても、苦手なフィールドに持ち込めば勝機はあると考えられたのだ。まさにその通り、水中戦ではアウントノア側が有利になっている。


「水中用の武器もパーツもない……。となれば、陸に上がるしかないわね」


 頷いて神御はゼフトグライゼンを地上に上げるべく各部スラスターを点火させて水中を移動する。だが、もう少しで水面という所でうねるような動きを見せて突っ込んできたアウントノアにしがみ付かれて海中へと引っ張られる。スラスターの推進力で勝ってはいても、水中という動き難くスラスターの推進力が全力で機能しないのも合わせ、パワー負けしてしまう。


「っそ、こいつっ!」


 腕を掴もうと手を伸ばすが、アウントノアは素早く身を翻して回避し、反対側へと回ると再び掴みかかって海の底深くへと引っ張り込む。


「ジゼル、水圧でぺちゃんこになるって事はないよなっ!?」

「ゼフトグライゼンの装甲なら大丈夫だと思うけど、過信はしないで! どうにか隙を見つけて上に上がるしかないわ」


 ゼフトグライゼンのステータスにはエラーは表示されていないが、いつそれが現れるかは分かったものではなく、警戒するに越した事はない。


「上には行かせてくれないって事は、水中で戦うしかないって事かよ……。水の中じゃ実弾は使えないしな……」

「ゼフトサーベルも同様でしょうね……フィンの話じゃ水の中じゃ上手く収束しないって言ってたし……」


 いつまでも光刃では言い辛いく味気がないのでフィンが命名した。安直ではあるが、ゼフト粒子を剣状にするという事を的確に表した名だ。MAVRSが使用する武装は特殊な物を除いて基本、どんな環境であっても使えるという事が前提となっている為にフィンが光刃がその規定に沿っているかどうかを調べた結果、分かったのが水の中では使えないという事だ。


 切り札であるゼフトサーベルが使えないと言う事は、それはつまり今のゼフトグライゼンには水中で扱える武器がないという事だ。


「接近戦に持ち込めるならクラッシュギガースに換装するって手もあるけど……水の抵抗が大きくなりすぎて動きが遅くなるわね……」


 クラッシュギガースへと換装した場合の抵抗を考慮した際の攻撃速度と命中率を算出し、その結果を見てジゼルは舌打した。相手を捕らえた際の攻撃力は確かにこの状況を打破するには十分ではあるが、やはり動きが低下するのは痛手だ。


 どうすべきかと悩んでいる隙にアウントノアがまた体をしならせて水を蹴ると、水泡がバブルリングとなって後方へと流れた。水を蹴って加速する度にバブルリングを形成する程の大量の泡が水中貯まり始める。全方位モニターが白い泡で埋め尽くされ始め、水中である事でセンサー類の性能も低下しているせいもあり、姿が見えなくなると直ぐに敵機を見失ってしまった。


「どこいったっ!? 水の中じゃセンサー系も役に立たないのかよ!」

「この機体のセンサーは陸上用なんだから仕方がないのよ! 直接視認できる状態じゃないと――。兎に角泡の壁から出て!」

「出た瞬間に突撃されなきゃいいけどなっ!」


 ぐっと体を縮込ませ、メインスラスターを点火するのと同時に前へと向かって体を伸ばした。勢いを付けた事で加速する速度がプラスされ、ゼフトグライゼンは一気に泡の壁と突破した。それを狙ってアウントノアの巨体が猛烈な勢いで向かってきた。


「早々何度も喰らってやるかよっ!! っらぁっ!!」


 サブスラスターの点火光が薄暗い海の中で眩い程に光る。加速を加えた反転とその拳の一撃がアウントノアに襲い掛かる。しかし、敵はグンっと体を回転させ、進行方向を斜め下へと軌道を修正するとゼフトグライゼンの攻撃を回避した。更に警戒の薄かった脚部に取り付くとそのまま海底へと引きずり込む。


 急激な水圧の増加に警告を示すアラートが鳴り響き始めた。


「な、なんだ!? もうダメなのか!?」

「安心して! 水圧の増加に対して警告しているだけよ! この機体はまだこのくらいの圧じゃビクともしないわ」


 宥めるジゼルではあったがその声色には焦りが混じっている。今直ぐに危険はなくともそれは直ぐ近くにまで迫っているのを教えていた。


「水中じゃ今ある武器は使えない……直接打撃もダメ……。――どうにかならない?」


 と、ジゼルは意外にも神御へと意見を求めてきた。それは余りにも意表を突いたもので、神御は一瞬何を言われたのか分からないと目を瞬かせた。普段のジゼルからすれば、自分に任せろそっちは指示に従っていれば良い、という感じでありそれが普通であったので、頼られるというのはやはり意外であった。


「どうにかって……どうしろと?」

「初めの時も、この前の時も、貴方がそれを使ってどうにかしてきたでしょう? こういう時こそ、それの使い時じゃない?」


 トントンっと自分の胸元を指で叩くジゼル。神御のそこに当たる場所にはダークマターが収まっている。確かに、ジゼルの言うタイミングでダークマターはその力を使って二人を助けてきた。そして今もまた二人に危険が迫っている。以前と同じであるのなら、ダークマターは光を灯らせて力を顕現させるはず。


「……それっぽい反応はないな」


 コンコンっと小突いてみるが、ダークマターはうんともすんとも反応しない。そもそもダークマターが何を起因として力を現したのかは分かっていないのだから、状況が原因だとは断定できない。別の事が要因であったとしても、今はそれを知る術はないし、確かめる時間もない。


「使えないわね、それ……。まぁいいわ。それならこっちでどうにかするしかないわね」


 ガグっと傾いた体を神御はどうにか踏ん張って堪えた。どうにかできるなら最初からそうしろよという文句は喉まで出かかったものの、それは吐き出さずに飲み込まれた。


「できるなら聞くなよ……」

「ちょっとした賭けよ。知ってるでしょ? ゼフト粒子で作られた装備はこの機体とクラッシュギガースの二つしかないの? 少しでも選択肢が増えるようにって思ってみたんだけど、やっぱり不確定なのに頼るのはダメね」


 ジゼルは手早くコンソールを操作すると、神御の方へとウインドウが現れた。それを見て神御は疑念の視線をジゼルに向けた。一体それがどう解決に導くのかがさっぱりと分からなかった。


「……どう言う事、これ?」

「単純な事よ。水中用のカメラ類は僅かな光を元にして視界を確保してるの。小さな光でも十分に周囲にある物を見分けられるんだけど、光が強すぎると今度は何も見せなくなるの。それを利用するってわけ」


 なるほど、と神御は感心して頷いた。


 アウントノアが装備しているような水中用のカメラアイは僅かな光量を利用して輝度を上げる事で物体を捕らえる作りだ。それは同時に、光の強さが増す程に暗い部分が薄れるのだが、限度を超えれば捕らえる映像は白みを増し、日中の地上での光程にもなると真っ白になって何も見えなくなってしまう弱点がある。ジゼルはそれを突く事を考えたのだ。


「出力はこっちで調整するから、一気にやっちゃいなさい!」

「おう! よっしゃ、こいやぁ!」


 前腕部の収納ハッチが開くと補助アームに保持された握り手が飛び出し、手の中へと収まる。掌底部分の接続ユニットへと繋がると武器を装備した旨が表示される。


 水流の勢いに逆らうように機体を強引に後へと向けさせる。異変に気づいたアウントノアが振り向いた瞬間、神御は敵の顔へと向けて手を伸ばした。

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