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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

転生先ゲームの世界で無双する中年

作者: ヒロモト

ダダダダダダダ!


『ゲームクリア』


次のステージが始まり、武器と装備がリセットされた。

もう何度これは繰り返したか分からない。


パキュンっ!パキュン!


単発の銃は撃っててつまらないな。


俺は確か現世では人気者だった……ハズ。

40才。イケメン俳優。

もうそれが本当か偽りかも分からない。

神様に『チートを付けてゲームの世界で無双させてやるわい!』と言われた時は若い女とのモテモテライフを期待してワクワクしてたけど、単調なゲームを繰り返している内に感情も記憶も消えていく。

まさかネットの広告でよく見る『前進して来る数字を撃つだけのゲーム』の世界とはな。

たまに棍棒を持った鬼とかやたらデカいおじさんがボスで出てくるけどチート使ってるので2秒で倒せてつまらん。

クソゲーだよこれ。


『ユーゲット!ショットガン!』


ショットガンか。

マシンガンが欲しいなぁ。

……いってぇ!ボーっとしてたら小さい軍人の群れに攻撃されてダメージを受けちまった。

回復回復。


「えっ!?お前は!?」


見覚えのあるベッドに見覚えのある女が乗っている。

女だ!若い女だ!

撃て撃て!

よっしゃあ!ゲットぉ!


「ケーさん!」


「ケーさん!?」


思い出した!俺はけー。この子はメー。

俺達は愛し合ってたんだ!

ベッドに飛び乗ってメーを抱きしめた。

あ〜回復するぅ。


「会いたくて織姫と彦星の気持ちだった!」


「ずっと相思相愛だよ!」


「けーさんほんとうちのベッド好きだよね?」


「めーの匂いが合ってるの!」


『センテンススプリング!』


聴き慣れたボス戦のBGM。

メーとの時間を邪魔するな!ぶっ殺してやる!


「……あ」


思い出した。俺。妻子持ちだ。

メーは不倫相手……。


BOSS……鬼のような顔の嫁と泣いている子供達が近づいてくる。

数字は『∞』

撃っても撃っても倒せない。

なんでここを知ってんの??


「なんで知ってんの?なんで知ってんの?なんで知ってんの?なんで知ってんの?なんで知ってんの?」


なんで知ってんの?なんで知ってんの?なんで知ってんの?


なんで


知ってんの?


「……なんで死んでんの?」


俺の2回目の人生が終わった。






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