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『良忍、尾張局の速記の素質を知ること』速記談3101

作者: 成城速記部

 大原の良忍上人は神の化身とうわさされる聖人である。尾張守高階為遠の娘、白河院の女房である尾張局が、摩訶止観を読めるようになりたいと思って、少女を連れて歩いて大原に到着し、まず来迎院を訪れたが、良忍上人は、毎朝の勤行であったので、しばらく待っていたところ、ふと、女の身で、来迎院に足しげく通い、宿泊したりなどすれば、良忍上人によくないうわさが立つかもしれない。摩訶止観を学んで功徳を積むどころか、かえって罪業となってしまう。もう来てはならないのだ、などと考えているところに、良忍上人がやってきて、今、何かお考えになっていましたね。速記の道に進むことをためらってはなりません、とおっしゃった。

 尾張局は、一念発起して速記に励み、当代一の速記者になったという。



教訓:今でも東海地方で速記が盛んなのは、このことが始まりだという。

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