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コールドスリープ

「就是这样,年轻的日本人(これで終わりだ、日本の青年よ)」

テロ組織「ARJEC(アージェック)」に潜入捜査中だった俺は、小さなミスを犯し捕まってしまった。


「Я хотел бы поздравить вас с тем, что вы зашли так далеко(ここまで来れたことは褒めてやろう)」

「Но мы не позволим вам встать у нас на пути(だが、我々の邪魔はさせない)」

「It's okay, We won't kill you(大丈夫だ、殺しはしないさ)」

「Incroyable pour un Japonais(日本人としては優秀ね)」

「おい、それは俺に言ってんのか?」

「Stop it, you guys. Now is not the time to fight(やめろお前ら、喧嘩してる場合じゃないだろ)」


なるほどな・・・そういうことだったのか。

America...Russia...Japan...Europe....Chinaの連合組織。

頭文字を合わせて「ARJEC(アージェック)」か。。。


「そんなこと分かったところで、何になる?」

「考虑这个没有意义(考えても無駄だろうが)」


!??!

こ、こいつらまさか!?俺の心を?!


「Я читаю твои мысли(読んでいるよ)」

「あぁ、正解だ」


!??!

こっ、、、こいつら、、、なにもんだ!!?人間じゃない!?


「Haha, ce type est intéressant(ハハッ、こいつ面白いな)」

「不幸的是,我们是人类(残念だが、我々は人間だよ)」


どういう原理だっ?!!


「We are two steps ahead of humanity(我々は人類の二歩先を行っているんだ)」

「頭の装置だ」


頭の装置!!??


「That's a bad guess(察しが悪いな)」

「お前の頭に装着してる機械で、心を読み取っているんだ」


そんなことが可能なのかっ!!??聞いたことないぞそんな技術!!?

ありえない!はったりだ!!


「はったりじゃねぇよ」


なっっ!?!?


「The play is over. I'll take you, this guy(遊びは終わりだ。連れてくぞ、こいつ)」


?!?!

どこだっ?!!

どこへ連れてく気だ!!!?


「まぁ色々と疑問はあるだろうがよ、お前の人生はここで終わりだ」

「На этом веселье заканчивается(遊びは終わりだ)」


ちょっ、ちょっと待て!!


「なんだ?」


お・・・俺を殺すのか?


「We won't kill you. Just freeze(殺さないよ、ただ凍らせるだけ)」

「Comme les aliments surgelés(冷凍食品みたいにね)」


まさかっ・・・コールドスリープ?!!人を凍らせるやつか!?

だが、あの技術には問題が・・・


「あぁ、その通りだ」

「问题是它不能活活解冻(生きたまま解凍できないのが問題だ)」


まさか、、、、生きたまま解凍できるのか?!


「Это позор(残念だな)」

「残念だがそれは無理だ。我々の技術を持ってしてもな」


おいっ!?!?

それってつまり・・・死ぬってことじゃねぇか


「If you're a magician, you might be able to melt it(魔法使いなら溶かせるかもな)」

「C'est une bonne blague(面白い冗談ね)」

「别再开糟糕的玩笑了(おい、冗談きついぜ)」


くそったれが・・・

俺もここまでか・・・


「最後に何か言い残すことはあるか?」


・・・


「不是有吗?(無いのか?)」


・・・


「Nothing?(何もないのか?)」


あれは・・・


「что?(なんだ?)」


あの壁に開いている・・・気味が悪いブラックホールみたいな穴は一体なんなんだ?


「あぁ、あれか」


一体、何なんだ?


「You don't need to know」「Вам не обязательно знать」「你不需要知道」「Vous n'avez pas besoin de savoir」「お前は知らなくて良い」


ちょっ、ちょっと待てよ!!

おいっ!!!


必死の抵抗もむなしく、俺は冷凍庫に入れられ、コールドスリープした。

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