26話 極端なステータス
レベル:4085/9999
死亡回数:2
攻撃力:15600
魔法攻撃力:14340
防御力:16055
魔法防御力:16113
ユニークスキル:『測定計測』改め『神測』
スキル:身体強化、超身体強化、貫通看破、脳内地図、弱点属性察知、十二重斬
共有ユニークスキル:一蓮托生
魔法:火水風雷闇光の6属性による初級魔法、中級魔法、上級魔法、最上級魔法
病気:なし
契約モンスター:オロチ
◇
レベル:100/100
死亡回数:23
攻撃力:80000
魔法攻撃力:85000
防御力:6000
魔法防御力:6500
ユニークスキル:一蓮托生、形態変化水竜人
スキル:鉄鱗、水回復身体、水魔法威力操作、竜眼、迷宮の加護
魔法:水属性による初級魔法、中級魔法、上級魔法、最上級魔法、滅級魔法、神話級魔法
病気:なし
契約者:並木遥
◇
『攻撃力俺の5倍以上……』
『攻撃は最大の防御。最高のステータスでしょ? まぁ防御力は低いけど、私の場合はスキルである程度攻撃を防げるから、そんなに問題はないのよ』
確かに防御力はそこまででもない。
適正対応レベルっていうのは、全体のバランスから算出されているのかもしれない。
『……。できれば、ハチにはある程度戦闘して欲しいと思っていたが……。これだと、俺があんまりにも……』
『作戦を決行する際に高すぎる攻撃力が邪魔ってこと?』
『そうだな。だからって攻撃をしないって訳にもいかないし……。いい感じに調整とかってできるか?』
『そうねえ……。それじゃあ、ちょっと練習しながらいきましょうか、ねっ!』
『それは……明らかにやりすぎだ』
『えー、これでも初級魔法よ』
目を借りたままの状態で、ハチの様子を観察。
バフォメットを殺して水路に戻ったハチは、視線の先に見えるゴーレムやトロルといった、見た目からして耐久力が高そうなモンスターたちに魔法を放った。
その魔法は『水弾』。
『水流圧殺砲』と比べると勢いがなく、弾は小さくてゴムよりも柔らかいため、殺傷能力が低い初級魔法。のはずだが……。
『最上級以上の威力。こんなの連発したらダンジョン内の形状が変わるぞ……。水流圧殺砲を使った時も思ったが、ここまでくると魔法の種類が変わってないか?』
『あー。魔法っていうのは魔法攻撃力の高さでランクが上がる……というか、元の力に近づいていくから』
『元の力?』
『そう。生み出した者、祖となる者が扱っていた魔法っていうのは私たちが使っているものとは桁違いに強力でね。そんなものをそのまま私たちでは利用できない。だから少しだけでもその魔法が利用できるように、私たちには制限が掛けられているのよ』
『祖となる者?』
『私も見たことはないし、生きているのか死んでいるのかも分からないけど……。ダンジョンを創造した存在と同一らしいわよ。ちなみに私が受けている加護っていうスキルは、ダンジョンというシステムから得たもので、祖ではないわよ』
『ダンジョンを作った存在……。そんなの考えたこともなかった』
『それが普通よ。そんなことより、もうちょっと弱めに撃ってみるわね。えいっ! えいっ!』
『……。撃つ度に地鳴りが……。よかった、ハチともう1回戦う羽目にならなくて』
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