ISEKAI WORLD…事故から醒めた俺は…(略)Prologue story Welcome to Mirai Toshi TOKYO
声が…聞こえてくるさ…。こういうのを書きたいと…。
…冗談じゃねえ。俺のLifeがここで終わってしまうなんて…。全身の力…抜けるのが分かる。…Ghost…やがて天に昇って幽霊になってしまうのか…。冷たいBodyを包み込むのは生暖かい血…。そんな、天使のように安らかな温もりでも、温まることのなく凍り付くBody…。そうやって、そうやって俺の現実ははるか遠く、消えていく…。人生というENGEKIは簡単に終幕のブザーが鳴った…だが…俺の物語はそこに始まったのさ…。
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NAME: 青海颯
NICKNAME: HAYATE
AGE: 17
SEX: MALE
ID: DBA-8866-B4
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WARNING!!
この物語はフィクションであり、登場する人物・地名・団体等はすべて架空のものです。実在するものとは一切関係ありません。
時は少しだけ戻る。それはあの日の朝。運命の朝だった。
「颯!」
リビングから聞こえてくる母親の声で起こされた。夢見心地で時計を見たらもう登校しなければならない時間に近づいていた。
「やべえ!なんでこんな時間になるまで起こさなかったんだよ!」
「私だって暇じゃないよ!早く支度しなさい!」
「分かってるって!ったく……」
急いで起きて身支度をした。制服を着るのは嫌いで、いつもダラダラと着替えをしているが今日は文句を言ってられない。着替えて、顔を洗って、歯を磨いて……etc.朝のルーティンをこなすと電車に間に合う時間ギリギリだった。
「朝飯食べてる暇ないわ!じゃあ行ってくる!」
「気を付けてね!」
家の小さな門をゆっくり開けて閉めなければ、うるさいと注意されるし、”青海”と書かれた石造りの表札が外れかかる。早く直してくれと言っても父親はめんどくさがる。急いでいる俺には不釣り合いだった。
「はやくしねえと……」
その急ぎ足が運命を決めてしまった。交差点をよく確認せずに渡ったら……。
耳をつんざくようなクラクション。景色が車だけになる。赤い、スポーツカー。
「嘘だろ……」
それだけしか言う暇がなかった。だけどその一瞬は長すぎて身体を固くして身を守ることができたが……。
…そして今に至る。要は…事故った、てことさ…。
「おいオマエ!いいかげん早く起きろよ!」
…意識を失った俺を迎えたのはまたも耳をつんざくシャウト…。Cold waterをぶっかけられたようなキツイShock…。目覚まし時計には最適さ…。…どうやら寝かされている。まどろむ視界がクリアになる頃。天井、ひらべったい電灯のような物でそう判断した…。
「…ここは…」
「ここ?ここはベースラボさ!Hospitalだと思ったか?甘ちゃんめ!」
俺の…いや、俺たちの物語はここから始まった…。
Prologue story
Welcome to Mirai Toshi TOKYO
「…ベースラボ」
Akanbouの様に覚えたてのWordを繰り返した…。少しだけ…安堵した…。クルマに轢かれ、俺は死んだわけじゃないんだって…。あの衝撃だと死ぬ…、バージンよりも純朴な考えを持った俺…。クスリと笑ってしまうさ…。
「おうそうさ!いい所だろ?ここはサ!」
声の方向へ向く…。誰も持てないHeavyベンチをまるで一つの羽毛の様に軽々と持ちあげそうな男…。Tough guy…ガタイは良すぎる…。
「俺は…」
「あん?路地で気絶していたからな、俺たちがsalvageしたのサ!」
「そうか…ありがとう。感謝しないと…」
「HA!お礼はいいさ!対価は身体で支払ってもらうゼ!オマエ、クレジット無いしヨ!」
「…冗談じゃねえ…」
「いいJokeだろ?そう思うか?ただこれは本当さ。夢じゃねえヨ!」
険しい顔…。イカツイFaceがさらにイカツく…。背筋も凍る言葉さ…。
「俺はそういう趣味は無い…」
「ハハハ、そう言う事じゃあねえ!働いてもらうってことよ!5000クレジット分くらいは覚悟だナ!」
「Work…、だが俺は学生だ…。それはできない…」
「あん?学生?おいおい!こんな坊ちゃんがTOKYOにいるとはな!?」
「…?」
まだ気がLostしてたようだ。夢のように軽い俺のBody…。少しずつ、質量を持って現実となっている…。引っかかることは何個もあることに気がつく…。
1st,TOKYO?俺は群馬県民だ…。
2nd,何だ?この喋り方…?
3rd,学生という事に笑われた…。そこまでフけてるか?
Etc…。Issue…、この男もそうだが、俺もなぜか話し方がおかしい…。こんな…Word Senceでは無かったはずだ…。こんなおかしな…、パンピーではない誰かがしたら思わず、不思議がるような…、Talk。だがそれは思考のポケットに仕舞って目の前の事を片付ける…。俺はキレイ好きさ…。
「群馬じゃないのか…ここは…」
「GUMMA?まさか!?あんな所に住めるかよ!」
GUMMA…発音が違う、俺が知っている群馬ではない。…好奇心。Fantasyめいたこの状況。…まさか、”何か”が起きている…?俺は一人、興奮のスタートを迎えようとしている…。熱い…シーツを握る手…。
「本当にTOKYOなのか…?」
「本当さ!何を疑ってんだ?オマエ、なんか頭でも打っておかしくなったのか?」
おかしくなったのは色々さ…。そう自分の中でMonologue…。
「M.T.T…Mirai Toshi TOKYOなんてもう昔のことだ。こんなみみっちい街を未来は置いてったネ!それにな…」
ENZETSUめいた素振りで話し始める男…。俺が止めなきゃ、どうも止まらなそうだな。
「とにかく…俺はTOKYOじゃない、群馬県民さ…」
「だからさ!もうXXXX年(高度な言語をいきなり話された…、俺は…聞き取れなかった)だぜ?いつの話してんだよ?んなRoujinみたいなこと言われてもよ!」
「何…?まさか…?」
ISEKAI WORLD.
フレーズが頭の中で反響する。増幅して、アナログめいたVolumeが次第に大きくなる…。そう、少し前に生まれた興奮も…、恐ろしく、加速する…。Accel Pedal…踏み込んだ瞬間だった…。思春期のkidsがするような妄想が叶う日…。記憶が蘇るように頭の中でMovieや、Voice…。描く…。俺だけの銀幕の中、Hero達が躍動する姿。せわしなく、スライドショウが始まる。
「Surprise…じゃないよな…」
「アン?」
「いや…何でもない…」
男は呟きに反応したが、それ以上の反応は示さなかった…。
籠の中の鳥。適当に生まれ、適当に生きてきた。…Train railに従うように…。詰め込まれ、己で、何も考えず…。そうするうちにぶつかる、進路。小さな社会がmakeされた…学校の中で、そんなことも考えずに生きたかった…。通学中、スマート・フォンで覗いた違った世界…。ISEKAI WORLDに憧れていた…。俺はHeroになろう…。そう思いたかった…。ステキなTEAM、キレイなHeroineが待つあの世界…。都合のいいWorld…。
ISEKAI。何度も仮想の女神サマに願ったさ。
Train,Myhome, In GUMMA City…所構わず…。
Onlyな願い…。俺にHeroの力をくれってさ…。
女神サマ…俺はそんな力を万が一、与えられても、恐怖していたかもしれない…。
舞台が整っても…。俺は…ためらっただろう…。
─籠の中の鳥は飛び方を知らない─。
気づかないフリをしていたさ…。だから…無邪気に、願っていた…。そして願いともう一つ…、Kidsのような無責任な妄想をAttachment…。勝手のいい妄想さ…。妄想の中の俺は誰よりも強く、誰もよりも、輝いている…そんなHeroだったさ…。
そして、現実に戻り男に問いかける。
「働くって…何をするんだ…」
「決まってるさFightさ!第三セクターを代表したWarriorとしてさ!この前の事故で数人Warriorがケガしてpeople powerが足りんでな。まあ、流石にいきなり出ろというワケではないぜ!たっぷりトレーニングをしてもらうからナ」
「Fight…どういう…?」
「オマエ、何も知らないんだな?坊ちゃん極まれり、ってことか?Fight=Raceサ!」
「Race…」
そんな単語では俺の中では、クルマだとかバイクだとか…そういうMachineに乗ったRiderを想像できる。…だが、”Mirai”だと自分の常識とコンフリクトしそうだ。
「お前、歩けるか?修理したNew Machine達を見せてやるぜ!」
「…歩ける」
おかしな現象さ。Fatalな事故だったはずなのに歩けると思えるほど力があるんだ…。そう、Bodyにはたっぷり血液が廻り、茹ってしまうほど…。心臓は弾けるようで痛い…。起き上がってやっと格好に気がついた。…制服じゃねえ…。白いTシャツの上にカジュアルなライダースジャケットを羽織っていた。名刺代わりの様さ。いわば、“Racer“…。
「なんでFightに誘ったと思う?オマエのカッコ!どこを見てもWarriorじゃんか!」
「こんな姿…俺は…」
「ここの奥にあるぜ!さあopen your eyez!かっぽじって見な!」
なぜか斜めに切られた金属の自動扉が作動音をわざとらしく立てて、開かれた部屋には何台ものの…”Machine”…。
「これがMachine…」
「イカしてるだろ?リアルだぜ?」
ライトに照らされ、光沢に包まれた数台のMachine…。乱反射…目をそむけたくなる…。Repairしたとは思えない冷たさを感じる金属でmakeされたBulletのような流線形のBody…。。一人乗りであろうcockpitはガラスのような透明なマテリアル…。4輪で、クルマに似ている。だが、決定的に違うのは…Wheel。俺が知っているWheelは輪切りのゴムだったはずだ…。これはSphere…そう呼ぶのが、ふさわしい。BodyとWheelの間に少しだけ空間がある。これでどうやって走るのか…。不思議だ…。
「確かに…リアルだな…冗談じゃねえ…」
滾りは抑えられない…。オモチャを与えられた、kidsの感覚が手足のみならず、全身に駆け巡る…。俺は男だ。これを目の前に…震えを止めたくても、止められない。指の末端まで熱くなって…。だが…意識は冷え始める…。狂うくらい冷静…また気がLostしそうさ…。
籠の中の鳥…。
もし籠が壊されたらどうなるのだろう…。
その答え…伝説が始まるこの日に隠されているかもしれない…。
夜景の様にキラキラと瞬くMachineが答えてくれるだろう…
そして、物語は動き出す…。
Prologue story END
最後にApologizeしなければならない。続きはどうなるかはわからない…。