表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/221

3-02-09 語られる計画

 新たな仲間が加わり、いよいよ国づくりが待っています。

 でも、イザベラの問題は残っていますね。



 ということで、すぐに行えるものからでも計画を進めるとしよう。


 まず、既定の事項として、俺は退社し、今の賃貸マンションを引越しする必要がある。


 これから仲間が増えることが出来るように、人数が多くなっても生活が可能なような家も必要となる。


 今俺たちは無職となり戸籍もない。

 そんな状態で、家探しは困難を極めると思われるので、引っ越し先は唯華経由で、外務省に丸投げすることになった。


 元々今回の引っ越しは外務省からの要請なので、転居にかかわる費用などもすべて彼ら持ちである。

 住まいへの要望は唯華に伝えてあるが、選定などにしばらく時間がかかりそうなので、俺たちは当面根無し草となりそうだ。


 すぐやる事として、続いて貴薬草の確認がある。

 これは、季節的に夏である今のうちに行わないといけない。

 秋になると貴薬草は枯れてしまうため、発見は更に困難を極める。

 そして、貴子の里が使えないことの確認ができれば、薬草栽培の可能な新たな土地を探し、薬草畑を作る必要がある。


 これは貴子でないとできない事である。

 しかし、貴子は体が幼女であるために、真希と珠江にサポートをやってもらう。


 過去のマスターの栽培地などは山地が多く、車が必要と思うが、真希と珠江は二人とも運転できるので、国内の野山を巡るにはちょうどよいだろう。

 あ、でも珠江はまだしばらく厚労省に勤めるのかな...

 それと、野山だったら、キャンピングカーでも借りるかな? この辺の手配は、真希にまかしておこう。

 あぁ、それに貴子はこれまで使ったことが無かったようだけど、今後はスレート通信も使えるしな。



 あと重要な事として、まだ皆目見当がつかないエリクサーの製法だ。

 まだ、イザベラやマリアの世界からの返事はないが、早く取り掛かる必要がある。

 ただ、原料となる貴薬草が限られており、また極秘で進める必要があるために、信頼おける相手が必要だ。

 大学か企業の研究施設との共同研究作業が必要かなと思っている。


 それと、国を作る為には、仲間がさらに必要だ。

 秘密を保てる人がいる。 技術を持った人がいる。



 あとは、パラセルの開示だな。

 これについては慎重にせねばならない大きな理由がある。


「皆さん、これから重要なことについて話をします。

 多分気が付いているかもしれませんが、サリー、マリア、イザベラは普通に日本語をしゃべり読み書きができています。

 これは最初からできていたわけではありません。

 また、彼女たちが日本語を習得しているわけではありません。

 あ、いや、彼女たちは日本語を勉強していますが、本当は今のように流暢に喋れるわけではありません。


 一部の方には黒妖と言った方が通じやすいかと思いますが、俺がスレイトという物を持っています。

 これは、単にモノを収容するものではありません。 それはストレージと呼ばれる1つの機能でしかありません」


「なんだ、あれは奇術じゃなかったのか!」 と真希。

「なんじゃ? それ!」 と貴子。


 貴子さん、婆さん言葉に戻っているよ。


「え? 貴子はストレージを使っていなかったの?」


「シーは聞かれて事以外は教えてくれないから知らんわ」


「でも、貴薬草を売るときには、ストレージに収納をしていたのだよね?」


「うん、してた」


 言葉が戻った。


「その時に収納していた場所がストレージだよ。

 そこには何でも収納できるんだ」


「あそこは、売る物を入れる箱じゃなかったのか?」


「アーによると、スレイトの機能は自由に使っていいんだって聞いているよ。

 それはすべてがパラセルの販売につながる行為で、すべて無料で使用できると聞いているけどなぁ」


「シー! そうなのか?」


 そう言うと、久々に小さなシーが現れた。 このサイズだと。かわいいペットキャラだな。


『そのようなストレージの使い方はワレも初めて聞いた。

 ちょっと待て。

 了解。

 やはり、その情報で正しいようだ』


「アー! お前はどうしてそんなことを知っていたんだ?」


『いえ、私は慎二さん達から言われて、ストレージに荷物が収納できるかをパラセルに確認しました』


「どういうことだ?」


「あのー、それサリーが私の父が家の商品をストレージに収納しているって言ったからじゃない?」


「そういわれてみれば、そうなのか?

 でも、今となってみれば、無くてはならない機能だな。

 そういうわけだ、貴子」


「そう言われると、ワシは今までずいぶん損した感じじゃ。

 そう思わんか、シー」


『ワレは、マスターの疑問や質問を解決するヘルパーだ。

 マスターが疑問を持たねば、パラセルへ質問のしようがない』


 ああ、これが以前に聞いたスレイトマスターがヘルパーを育てると言うことか。

 きっとシーの先代のマスターは、誰もこれに気が付かなかったんだな。

 でも、空間派生とか、とんでもない事はやっていたのにな。

 本当に知っていたのはサリーのお父さんだけか。 感謝だな。


「あ、皆さんは無しが飛んでしまいました」


「慎二さん、それがあなたのヘルパーさんなのですね! かわいい!」


 あ、しまった! アーは3人娘以外にはまだ隠していたっけ。

 まあ、今日はいい機会だな。


「皆さん、改めて紹介します。 これが俺のヘルパーであるアーさんです」


『アーと申します。

 いつもこのおバカな慎二に気をかけて頂き、誠にありがとうございます。 ペコリ』


「こういうやつです。 と言うのも、ちょっとツンデレな設定にしていますので、時々とんでもない話し方をしてきています」


「そういうのが慎二さんの好みなのですね。 ふふーん」 と、珠江さん。 何か変なこと考えていない?


「ところで、俺たちは普段見えないアーと口に出さずに話をしています。

 これはスレイトを経由した通信が行われており、スレイト通信と呼ばれています。

 スレイトのメンバーと呼ばれるものに設定すると、マスターである俺と、メンバーはスレイト通信が使えるようになります。

 また、3人が日本語を使えているのもメンバーによりスレイトの翻訳機能が使えるようになったからです」


「それって、テレパシーみたいなものなの?」


「テレパシーがどのようなことが出来るか分かりませんが、これは会話以外にもイメージしたものを共有することが出来ます」


「えー、そうだったんですね。 だから山のの計測でも、トランシーバなしで会話できていたのですね」


 すみません。 真希さんの洞察力は大したものです。


「それって私でもできるの?」 と唯華。


「メンバーに加えることはできるのですが、それは大きなリスクが同時に発生します。

 なので、女性の方、特に国の機密を扱う方にはお勧めできないのですが」


「それは、どのような意味でしょうか?」 と珠江。


「マスターはメンバーのすべての感覚を知ることが出来ます。

 それは視聴覚のほか味覚、嗅覚、触覚などすべてがマスターに共有されてしまいます」


「キャッ! それってすべてなの?」


「はい、すべてです」


「あなたたち、それで平気なの?」


「サリーは慎二の奴隷ですし、何も隠し事は無いので平気だよ」


「私も、慎二さんになら問題ありません」


「わたくしも、常に彼とは一心同体ですわ」


「あぁ、そうなのですね……

 メンバーと言うのは、そこまでの覚悟が必要ってことね。

 確かに、検疫で見聞きした情報をそのまま外部に流していたとなると、それは大問題だわね」


「そうですね。

 特に外務省の機密情報は厳しいでしょうね」


「でも、厚労省を辞めたら私もメンバーにいれてほしいな。

 だって、私は慎二の側室ですもの」


「えっ! 宮守は平気なのですか?

 その、すべてを見られてしまうことになるのよ?」


「愛人の関係ってそういう物でしょ?

 お互いに恥ずかしいところまでを見せあって」


「そうね、私はまだそこまではの覚悟ができていなかったってことね。

 慎二さんはそれがわっているから、私はまだ寵愛が受けられなかったのね……」


 唯華さん、そこは違うから。


「あの、私はどうしたらいいのでしょうか?」


「そうですね、真希さんはどちらでもいいですよ?」


「でも、それって周りで笑っていても自分だけは判らない。

 仲間外れにされたようで、ちょっと寂しいですね」


 真希はそう言うと、サリー達に向き直り、


「あの、私もメンバーに加わっていいのか?」


 俺にではなく、すでにメンバーである3人に聞くあたり、真希らしい。


「真希だったら、サリーは歓迎だよ」


「私はすでにメンバーのような気でいました」


「わたくしは... 恥ずかしいのは最初だけですが、これは慎二さんと心身ともに一緒になると言う事ですので、一生その覚悟が必要です。

 また、メンバーは一人ではありませんので、それは慎二さんを独占できないと言うことでもあります。


 真希さんは、まだこれから別の殿方と良い仲になるかもしれません。

 ですので、最終的には真希さんの意思によると考えますわ?」


「マリアさん、ありがとう。 何となく雰囲気は伝わった。

 メンバーになるという事は、1組の夫婦というよりも、沢山いる愛人の一人になるくらいの考が必要なわけだな。

 うーん。 どうするかな?

 こんな私だがメンバーに加えてもらえるか?」



「アー、原田真希をスレイトメンバーに登録してくれ」


『了解しました。

 原田真希はメンバー登録を希望しますか?


 原田真希をメンバー登録します。

 原田真希のメンバー登録が完了しました』


 こうして真希もメンバーに加わった。



「シーよ、メンバーやスレイト通信なんても、わしは聞いておらんぞ」


『マスターはずっと一人であったから、それらは必要が無かったからな。

 しかし、マスターは、慎二が子供の頃にメンバーに入れているぞ』


「加えた事は覚えていないが、野山を一人で遊ばせていたからそうかも知れぬな」


 まだいろいろと話すことはありそうだが、明日は早朝から珠江の招待に付き合う必要があるために、続きの話は次回とした。


 いよいよ真希がスレートメンバーに加わりました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

本作パラセルと同じ世界をテーマとした新作を投稿中です。

太陽活動の異変により、電気という便利な技術が失われてしまった地球。

人類が生き残る事の為には、至急電気に代わる新たな文明を生み出す必要がある。

ルネサンス[復興]の女神様は、カノ国の摩導具により新たな文明の基礎となれるのか?

ルネサンスの女神様 - 明るい未来を目指して!

https://ncode.syosetu.com/n9588hk/

こちらもご支援お願いします。 亜之丸

 

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

小説家になろう 勝手にランキング

script?guid=on

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ