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2-03-05 治癒魔法

 マリアから、魔法の使い方のレクチャーを受けた慎二たちでした。

 もっとも誰も魔法が使えるようになるわけではありませんが。



「さっき水の粒以外からでも水を作れるって言ったけど、では、魔法は水以外の物でも作れるの?


「そうですね。 物を生み出す魔法というのは特別で、強い魔力を持ち、特別な魔法が使える者に限ります。

 また、作りたいものの元になる種類の粒が必要です。


 いくら魔法でも、何もないところから、新たに物は作れません。

 魔法はすべて(ことわり)に基づいています。


 何もないと思うのは、そこにあるモノが目に見えていないからだけです。

 例え見えなくとも、物を作る元になる小さな粒というモノが存在しています。

 小さな粒は、小さすぎて目に見えていないモノであって、わたくしたちの周りは、その目に見えない小さなモノで満たされています。

 また、小さなモノたちを一か所に沢山集めると、目に見える物になります。


 水みたいに、ありふれた物を出すのは簡単です。

 目に見えないモノである水の粒は、わたくしたちの周りにたくさんあるからです。


 必要な粒がない場合でも、見本があれば似たようなモノを作ることができます。

 まあ、できる事はそれほど多くではありませんが。

 いくつかのモノが組み合わさって作る物や複雑な物は、特別な魔法使いでも作ることは難しいようです。

 あ、そんな目で期待されても、わたくしにはそれに見合う魔法の力は足りませんので、無理です。


 エターナルの流れ方に変化を与え、どのような動作を加えると、どのような結果になるか、それをまとめた学問が、わたくしが王室で学んだ魔法学です。


 魔法使いになるためには、通常は魔法適性の検査に適合した子供たちが大きな街に集められ、そこでしばらく練習をし、マナ溜りが作られないかを調べます。

 マナ溜りにマナを貯める技術を身につけられた一握りの子供たちは、その後王都にある魔法学校に入学し、そこで初めて魔法学を学ぶことになります」



 そうか、魔法使いはそれほど多くはいないのだな。


 あと肝心な、物の生成は、単一素材の目で見える物体の生成が限界なのかな? それは分子単位ってことかな?

 マリアも病気が治れば、簡単な物ぐらいであれば、作り出す事ができるのだろうか?

 あぁ、魔法は自分にはない能力なので、やはり、よくわからいな!?


「あのさ、これ聞いちゃっても良いかな?

 金って、魔法で作ることできるの?」


 ずばり、錬金術って、あるのかな? ワクワク


「金、ですか?

 金は、小さい金の粒が沢山集まってできた、大きな金の塊なので、別の物を持ってきても、金にはなりませんわ」


 あ、そうですか…… 簡単に錬金術は否定されちゃった。 短い夢だったな……


 しかし、マリアの世界は魔法により文明が進んでいるようだ

 魔法学の理は、この世界の科学と同様に、論理的に発達しているようだ。

 そのうち彼女には物理や化学など、現代の科学を教えてあげよう。 でも、俺には教えられないか。



「あと、魔法で怪我や病気を治療できるの?」


「すみません。

 わたくしが知っている魔法の中では、そのような事はできませんわ。

 生命を操る事ができる魔法というものはありませんし、患者に魔法を加えると症状が悪くなることも多く、試すのは危険だと言われています。


 普通、病気や怪我の治療ですが、わたくしの世界では薬草やポーションを用います。

 そのポーションを作るときに、わたくしたち魔法使いが魔法を使います。


 あと、直接の治療ではありませんが、魔法で頭や体の動きを少し冷やす? 活動を止める? 事により、心を落ち着かして眠らせることはできます。

 それにより、けがや病気でひどく苦しんでいる方の、その苦しさを少しの間、和らげる程度の事はできます。

 でも、かなり危険な魔法なので、慎重に行わないと、そのまま永久に眠り続けることになります。


 病気ではありませんが、呪いについては、術をかけた者以上の魔法が使える者であれば、呪いを解除できる可能性はあります。

 たとえその呪いの術自体が判らなくとも、それ以上に強い魔法で上書きすることで、呪いは解除できます。


 しかし、わたくしに掛けられたかもしれない呪い?を、わが国の魔法医は解くことができませんでした。

 わたくしの国の魔法の水準はかなり高いと自負しています。

 その魔法医であっても治癒ができなかったので、わたくしの病が本当に呪いであったのかはわからないと考えています」


 呪いって病気ではないのか。

 では、呪いって何だろう? 呪いもある種の魔法なのかな?


 呪いと言う魔法をかけられるとにより、体に影響を与える物らしい。

 想像だが、それは症状を悪くすると言うタイプの生命を操る魔法に似ているのかもしれない?

 呪いが発動すると、体内の何かを強制的に悪化させるモノなのかな?


 あ、ひょっとすると、病原体であるウィルスは肉体を攻撃するが、呪いはコンピュータウィルスのように脳のプログラムを改変するウィルスとか?

 呪いプログラムが起動すると精神に影響したり、病は気からではないが、体に影響が出るとか?


 んー? 例えば翻訳の呪いがかけられると、他の言語が判るようになってしまうとか?

 これも、考えようによっては後天的な外部からの侵入だしな。


 もし呪いがそれだと、タスクの終了かアンロードができれば、呪いは取り除けるのかな?

 わからないことだらけだな。



 いろいろ考えているうちに、ちょっと気が付いてアーに尋ねる。


「アー、マスター権限でメンバーの体を調べることはできるのか?」


『慎二のエッチ!』


「違うって、体の状態を調べることだよ!」


『あ、そうですか。 チッ!

 脳に送られている情報であれば、その信号を取り込んで調べることはできます。

 何か調べますか?』


「マリアの体の呪いについて、何かわからないかなって思ってな」

 いい加減、俺もアーの返事には慣れてきた。

 俺がそれに対して何か言うと、彼女からツッコミが来るので、これは挨拶みたいなものと思って、聞き流すことにした。


『痛みのような信号は、マリアさんも他の方と変わりがないようです。

 エターナルに関する信号量が、他の方と比べると大きいようです』

 俺がボケないので、少し残念そうな表情をして答えてくれた。


「エターナルって、そんなのがわかるものなのか?」


『どなたもエターナルの信号は脳に伝わっています。

 しかし、普通その信号は利用とされていないため、そのまま捨てられています。


 体内を流れる普通は捨てられているエターナルの信号ですが、マリアさんはその信号を認識しており、脳で処理されています。

 また逆に、エターナルの流れを操作する信号が出ています』


「エターナルを感じたり操作できるのが、魔法使いなのか。

 それで、肝心の呪いについてはわからないか?」


『わたくしは呪いについて全く情報を持っていませんので、どの信号が呪いとなるのかを判断ができません。

 魔法を使う方が複数人メンバーにいれば、信号を比較することで、違いを探すことはできます』


「そうか、ありがとう」


 アーも呪い自体はわからないようだった。

 少しではあるが、魔法の秘密が判ったのかもしれない。


 マリアの治療も最優先か。

 でも、この世界には魔法医はいないから、これからどうするかな。

 優先すべき項目が、それも俺にはできない事が増えてきてしまったな。

 困ったな……


 マリアの心と体の傷を広げることにつながりかねないので、今日のところは魔法について聞くのはここまでにしておこう。


 アニメだと、魔法使いは箒で空を飛んだり、魔法で変身したりするのですけど。

 マリアの魔法と、この世界の魔法使いとでは少し違うようですね。



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この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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