8-01-01 番外編 設定紹介1 名古屋拠点の紹介
先日お知らせしたとおり、小説につきまして、しばしお休みいたします。
新しい編を迎えるにあたり、以前外伝で紹介した設定図について紹介していきたいと思います。
名古屋拠点の紹介
物語の設定では、名古屋市内から少し離れた、伊勢湾岸の三重県に近い埋め立て地です。
なぜここが選ばれたかと言うと、パラセルの中で出てくるお話につながる実験が行われた記念の地だからです。
昭和の時代に埋め立てが行われたこの地では、名古屋にある大学によりロケット実験が行われました。
人が立ち入らない埋め立て地の堤防は直線部分で、そこに1.6kmのパイプを直線に連結し、パイプの中をロケットを通過させると言う、近未来的な実験を行っていました。
この時代、まだ音速を超える超音速で物体を滑走させると言う事は夢のような話でした。
爆発の可能性すらある実験であり、大きな騒音がでても大丈夫で、長い直線区間が有る事から、名古屋周辺のこの干拓地が選ばれたのだと思います。
この実験では、真空引きしたパイプの中を、ジェットエンジンを搭載したロケットを通過させ、結果としてマッハ2を超える速度で滑走しました。
拠点はこの実験地の周辺を想定し、伊勢湾に面した場所を仮定しました。
想定では、雑草が生い茂った荒れ地で、そこの廃墟が残されていました。
隣に有る海は伊勢湾で、堤防を隔てて伊勢湾に面しています。
横に長い建物は、建築時はすべてが海に面したホテルのような、プチリゾートのような物を海沿いに建て、埋め立て地の起爆剤にしたかったようです。
しかし、それ以外の開発がうまく回らずに、その為に結局このホテルのみが埋め立て地先端に取り残され、やがて廃墟となってしまったようです。
カノ国大使館が出来ると、この拠点の建物とは別に新たに大使館が作られました。
水谷さん達が組み立ててくれたカノ国大使館は、建材は摩導シートにより作られています。
ここはカノ国の大使館の敷地となってからの建設なので、日本の建築基準の法律には縛られない建築を行っています。
この小説では、拠点を日本から独立させることで、日本の様々な法律を超越した行動を行うようにしています。
建物一つ作る場合であっても、日本国内では建物を建てる構造や材質、柱や礎、建物の高さや窓の大きさやその面積、何気なくたっている建物であっても本当にたくさんの法律が絡んできます。
今の日本では、ペラペラの摩導シートを用いて、建物を建てようとしても認可されません。
なので、その土地も治外法権の大使公邸の土地にして、建てています。
また、商売もたいへんで、消費税や保健所、各諸届などこれまた大変ですが、これも治外法権です。
あと、各自の部屋ですが、これはコンテナハウスをモデルにしています。
港に積んである40フィートコンテナを部屋のベースに見立てて、拠点の間仕切りに差し込むイメージをしています。
そう、摩導コンテナなどとしても登場する、海外輸送の一つの単位です。
40フィートコンテナは、長さが12.2mあり、幅が2.44m、高さが2.59mの鉄でできた箱です。
全世界統一された規格で出来ているために、コンテナ輸送船により、世界各国の港にあるコンテナの荷降ろしをするガントリークレーンで大量に積み重ねた輸送が可能です。
さらに、その規格に合わせたトレーラーに積まれることで、世界の工場から別の国の倉庫までを、コンテナに入れたまま輸送する事も可能です。
拠点の中に摩導シートで出来たこの40フィートコンテナの長さに近い箱を差し込んでいく事で、部屋を作っていきました。
枠組みの壁が有り、その隙間に何個かの細長い箱を差し込んでいきます。
箱は固化しない状態で配置し、設置場所で延ばして固化する事で出来上がりです。
室内は、各自で自由に配置できるのですが、基本モデルは以下のような感じでした。
狭い部屋でも40㎡ありますから、一人暮らしでも十分かと思われます。
この拠点の部屋は、1部屋ごとが切り離して作られているので、カノ島へ移動する際にも、そのままストレージに収納して持っていけます。
カノ島に到着すると、ストレージに収納から自分が住む場所に箱を出し、そこで道路の摩導ベインに接続すれば設置完了で、お引越し完了です。
まあ、これは小説設定ですので、途中でいくつか変化はしていますが、ビジュアル的な参考までに。




