六順目 仲間
亮と千佳は部屋のドアを開けた。もう、前々のような重々しさはない。
「こんちはー」亮が声をかける。
「やあ、藤村君。どうしたんだい。それに村山さんまでいるじゃないですか」
「こいつ、今日ここへの加入手続きをしたんだとさ」
「えっ、村山さんここに入るの?」
新井が声を荒げる。
「はい。あのあと少し考えたんですが、やっぱりここのことが忘れられなくて・・・」
「本気らしいぜ、こいつ」
「そうですか。それでは改めて、ようこそ『麻雀同好会』へ」
部長はニッコリ微笑んだ。
「なんか、妹が出来た気分ですね・・・・」
新井の表情も満足そうだった。
「皆さん、これからよろしくお願いします!」
「新しいメンバーも出来たことだしどうします、部長?」
「そうだね・・・話したいこともあるから歓迎会も兼ねて何か食べに行こうか」
「そうですよ、そうしましょう!」
「新人さんはどうしますか?」亮が尋ねる。
「あっ、おまかせします」
「いやいや、そういうことではなくてどこに食べに行きたいんだ?」
「この時間なら・・・どこがいいのかな」
―部屋の窓からはオレンジ色の光が暗く射している。
「飲みに行きたい」
「藤村!村山さんは未成年なのよ、少しは考えなさいよ!」
新井が声を大にする。
「じょ、冗談だよ・・・・」
亮は縮こまってしまった。
「そ、そんな気にしないでください。私、ジュースにしますから」
「村山さん・・・・」
「よし!そうと決まったら早く行こうぜ」
「まったく、調子のいい奴なんだから」
やっぱり、ここに来て良かったのかも。
新たな仲間と共にいる自分がなんだが心地よいのであった。




