十四順目 只者じゃない!!
大会一日目を終え、大会も二日目に突入した。
千佳たちは交流戦第2次予選の対戦表を見つめていた。
「あっ、あったあった。私はAグループか・・・・つよそうな人ばっかりかも」
「大丈夫だよ」
優子がポンと肩を叩く。
「千佳ちゃんならきっと勝ち抜けるって」
「ありがとう、先輩もがんばってください!!」
「あいよ。んじゃそろそろ行くからさ」
優子は自分のグループの卓へ急いだ。何か、生き生きしているように見えた。
「うーん・・・僕のところは・・・・発見!!」
「あっ、Aグループか。まだまだ、時間あるようだし適当に暇潰すか」
と、千佳の隣の男が呟いた。
その男は振り向くと千佳の方を向いた。
「なっ・・・なんですか」
千佳は後退り。
「キミもしかしてAグループの子?」
「は、はい」
戸惑いながらも答えてしまった。
見たことも無い人・・・真っ先に誰なんだ?とツッコミたくなった。
「あーやっぱり。キミもしかして亮のところの子だったね」
「藤村さんの知り合いなんですか?」
「うんまぁね。というか、親友だね。僕の名前は桐生。桐生紅丞さ。よろしくね、村山千佳さん」
と彼はご機嫌よくどこかへ行ってしまった。
「何で私の名前を・・・・只者じゃないかも!!」
そんな中桐生はある人物のところへ向かった。
「よっ、久しぶりだな亮」
親友である亮だった。
「なんだ、紅丞か。って昨日会ったばかりだろ。何が『久しぶり』だ」
「あっそうだったけ?エヘヘ」
「ったくお前は・・・・変わらないなあの時と」
「フフフ、そうかもね。
でさぁ今回の2次の話なんだけどさぁ、キミの子と当たっちゃったよ」
桐生は目の色を変える。
「それがどうかしたか?」
「いや・・・・その・・・・手加減しとくべきかなと思って」
「何で、手加減なんかするんだ?」
「だってさぁ彼女かわいいからさぁ・・・・かわいそうじゃん何か」
「はぁ?やっぱり変わってないなお前は。
本気でいってイイよ。そのほうが結果的にいいのかもしれないしな」
「そしたら、敗退しちゃうかもよ」
「それならそれでいい。それがアイツの実力だってことさ。
無理に変な事して舞い上がらせてもしょうがない。上には上がいるってことを見せ付けてやれ」
「まぁ・・・・亮がそうしならしかたないか。
だったらマジで潰してもいい訳ね。あとでどうなっても知らんからな」
「ぁぁぁいいぜ。というかコッチから頼む」
「冷たいね・・・・チミも。彼女かわいくないのかい?」
「かわいいから、厳しくしてんだろ」
「まぁ、大学麻雀4強の面子ぐらいは守りますよ。
そろそろ時間だから行くよ」
桐生は亮の元をさった。
「んったく、亮のやつかわいい後輩連れやがって・・・・」
桐生も千佳のとこが何だかんだで気にはなっていた。
どこか、魅力を感じた。自分と同じ感覚で打つ雀士と思っていたがどこか違う。
自分とはまったく異なる感性と繊細さ。前々から相対したいと思っていた。
今こそ彼女の力量を試すときだな。
そう思うと今にも待ちきれなくなった。




