表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その一打  作者: 安坂 祐
11/18

十順目 交わした約束

「ふぅ」と楓はため息をつく。

 前半終わってトップだというのに彼女は浮かない表情を浮かべていた。

 どうしてだか、あまりいい気分にはなれなかった。

 そんなとき―

「お姉さま!」後ろから楓を呼ぶ声が聞こえた。

「あら、葵じゃない。どうしたの?」

 実の妹である『聖護院 葵』が来てくれたのだ。

「お姉さまが心配になって来たの」

「どうやってここに?」

「あのね、樋口さんって人が入れてくれたの。お姉ちゃん、あの人と知り合いなの?」

「ううん、まぁ一応ね」

「へぇ〜」

 と葵はいやらしく上目使い。

「それで。今日はこれだけ?もう何も無いなら帰りなさい」

「いやいや、ちゃんと用件はあるのよ。はいこれ」

 葵は楓に何か手渡した。

「何かしらこれ」

「ひ・み・つ。えへへ、じゃーねお姉さま」と言って葵はどこかへ消えてしまった。

「何しに来たのかしらあの子」

 気になったのか、楓は葵からもらった物を開けてみた。

 そこには紅茶の入った水筒と手紙が携えてあった。

「何々?」楓は手紙の中を読んでみた。


『大好きなお姉さまへ。

 

 大学に入って以来お姉さまは麻雀ばかりしていますね。

 私は少し淋しいけど、お姉さまが喜んでくれるならわがまま言わず我慢します。

 私は麻雀のことはよく分からないけど、お姉さまはきっと強いことだけは分かります。

 だって、あんなに熱い瞳をしたお姉ちゃんを私は見たことが無いからです。

 だから・・・・・絶対に優勝してね。


                                     葵より』


「葵・・・・・」楓は胸の内が熱くなった。

「約束するわ。優勝してみせる」

と楓はこれから絶対に負けられない気持ちになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ