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退屈な日常14
いつも繰り返す自己嫌悪。
最終的な結論にたどり着いたと同時に一限目のチャイムが鳴る。
机に突っ伏して寝てもなく。
ただ目を瞑って妄想していた俺はむくりと起き上がる。
「起立!礼!」クラス委員が言う。
「宿題は来週提出するようにね。忘れないでね」
生徒に媚を売るのが処世術の英語教師がか細い声で言う。
そんなに生徒からクレーム来るのが怖いのかな。
いや、生徒の親からか。
この人、生きてて楽しいのかな。
公立の先生だからお給料安定してるのかな。
金が入るのなら媚も売るか。
でもつまんなそうな人生だ。
絶対そうでしょ。
これをやりたい人なんているのかな。
俺には全然わからない。
生きてく為にはしょうがないのか。
金がないと生きれないもんね。
親父が。
「世の中金だ!」
と母親と喧嘩した時叫んでたっけ。
大っ嫌いな親父。
でもきっと間違ってないと思う。
でも。
あんな大人達にはなりたくない。
心からそう思う。