空の使い。
僕のそばに空の使いがやって来た。
風に流される煙のように、僕の予定は漂ったまま。
空を見上げるの癖になってるみたい?
そんな僕のそばに空の使いがやって来た。
少し寒いみたい。
悩んだ末の雨雲色の僕の服。
気にはならないけど、怪訝な顔には理由がある。
諦めるのもいいみたい。
なんにもなかったことにしてくれる、空の使いがやって来た。
やがて雨雲色は夜の色になり、うまく僕を馴染ませてくれる。
目覚めが悪いから、これっぽっちの往生際で揺れてるから。
目が覚めないから。
そんな僕だから、空の使いを待っていた。
空を見上げて、自由になって。
雨雲色の僕の服。
僕は控えめに両手を広げて待っていた。
待ち焦がれたよ、夜の色。
空の使いが帰る場所。