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呪優の契約召喚士  作者: 森の弱霊
第一章  運命の契約
9/11

休日?

今回は日常回です!


「お疲れ様です」


「ありがとうございます」


「こちらが、今回の報酬となります」



陽翔にクエスト達成の報酬金が渡される。



(よし・・・少しずつ余裕が出来てきた・・・)



初めて討伐クエストをしたあの日から2週間が経過した。


あれ以来実戦経験を積むため、何度かゴブリン討伐をしていた。



(未だあの感覚に慣れないけどな・・・)



命を奪うことに未だ抵抗があり、吐き気も前ほどではないが定期的に到来する。


この2週間での陽翔のステータスは・・・



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:宇都御 陽翔


種族:人間


職業:契約召喚士


称号:異世界人 不遇者 


魔力:1100


スキル:言語理解 思考加速 生活魔法 初級魔法 下級魔法


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



となっていて、始めに比べるととても強くなっている。といってもこれでも初心者の冒険者にギリギリで勝てる・・・かもしれないぐらいの実力だ。


そもそもの大前提として冒険者になる者のほとんどが腕に自信がある者がなる。つまり冒険者であるなら、たとえ初心者だとしてもそこらの人々よりかは絶対に強い。


だからと言って危害を加えれば罰せられるが。


比べて陽翔の初めのステータスは民間人と何ら変わらない。


にもかかわらず2週間でのこの成長率は驚きである。



「今日は・・・休みにしよっかな」



この世界に来てから休む事なく自分の力を磨き続けているため、たまには休みもいいだろう、と判断した。



「お金にも少し余裕があるし」


(頑張りすぎても身体壊すだけだよな)



そんなことを思いながら歩いていると



「ん?・・・ハルト君じゃない!」


「ラマーナさん!お久しぶりですね」



人当たりの良く明るい彼女は皆の母と呼ばれるほど親しまれている。



「あの時は、本当助かったよ」


「いえ、こちらも報酬目当てですし・・・」


「こういう時は素直に受け取んな」


「ありがとうございます」



以前陽翔はラマーナの依頼を受けていた。内容は薬草採取の護衛で、陽翔は地道に作り上げた地図を使い安全かつ品質のいい薬草があるところにラマーナを連れていったのだ。


結果は大成功。沢山の品質のいい薬草が手に入り、ラマーナは喜び、陽翔のことを気に入っていたのだ。



「ほれ!」


「うわぁっ、とと」


「相変わらずビビりだね~」


「突然物投げられたら驚きますよ!普通!」



そう言いながら投げ渡された物を見る。



「これって・・・」


「ポーションだよ!初級ポーションが5つに中級ポーションが2つだよ!」


「そ、そんな頂けません!」


「いいのよ!お礼だから!」



そう笑いながら、陽翔の背中をバシバシと叩く。



「ありがとうございます!助かります!」


「有効活用してあげておくれ」



ラマーナは薬師。我が子のように薬やポーションを作る。それが分かっている陽翔は心の底から嬉しかった。



「じゃ、またね~」


「はい!」



ラマーナは笑いながら歩いていった。所々で止まり色々な人に話し掛けている。



「本当、退屈しない人だな」


(ポーションは本当に助かる)



駆け出しである陽翔にとってポーションは決して安いものでは無い。


ラマーナに感謝していると、いい臭いがしてくる。



(腹が減ってきたな)



それに誘われるがごとく、陽翔は歩き出す。


そこにたどり着くと屋台があった。


あったのは肉だ。日本で言うところの焼き鳥のように串に刺して焼いてある。味付けは塩。


異世界と言えば調味料が手に入りずらい。しかしこの世界ではそこまで手に入らない訳ではない。砂糖などは別だが。



「おっちゃんこれ2つ」


「はいよ!1本10ゴールドだよ」



通貨はいたってシンプル。単位はゴールド。銅貨10、銀貨100、金貨1000、白金貨1万、黒金貨10万の価値がある。


ちなみにゴブリン討伐クエストの報酬金額は銅貨4枚と銀貨2枚である。



「はい」


「はい、2本!」


「ありがとう」


「また、来てくれよー!」


「多分来るよ!」



早速近くにあった、ベンチに座り肉にかぶりつく。



「おぉ、焼き鳥だ」


(なんか感動的だ)



案外、美味しくぺろりと2本食べ終わる。残った串は生活魔法で燃やして処分する。


その光景を目にしながら陽翔は実感する。



「本当に俺、異世界に来たんだな」


(全部現実だ・・・)



久々にゆっくり出来たこともあり頭が整理できた。今までは生きることに必死で理解し、納得する時間がなかった。



「俺はあの時死んで、そしてこの世界で生きている」



大空を見上げて目を瞑る。



「なーんてな!ここからだ!まだ何にもしてない!」


「まだ、何も始まってない!」



勢いよく立ち上がり、頬を叩く。気合いを入れ、これから起こるであろう事に思いを馳せる。



「休もうと思ったけどやめだ!少しでも強くなるんだ!」


()()()が来た時、少しでも何か出来るように!)



「まずは魔力拡張だ!」



本当に陽翔は練習バカだった。

『面白かった!』『続きが気になる!』    といった方は出来ればブックマーク、評価や感想などして頂けると嬉しいです!


『ここはこうした方がいい』という場合でも構いません!


頑張ります!

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