月夜の産声
ギリギリ間に合いました!といっても短いんですけどね・・・
申し訳ない限りです。
それは、生まれた時からそこにいた。
周りに母はおらず、もちろん父もいなかった。では、自分はどこから生まれたのだろう、とそれは思った。
何も分からない状況で、それの胸の奥で渦巻く本能に気付く。それが生きることならば野性動物が必ず持つものだ。
しかし、それは違った。ただ、ただ胸の奥で滅ぼせという本能が渦巻く。
何が、という明確な相手はいない。
その時、ふとそれの視界に生き物が入る。
瞬間それは目も止まらぬ速さで加速する。気付いたときにはそれはその生き物を殺していた。
足で踏みつけられているのは、おそらくゴブリンだ。
しかし、原型を保てておらずぐちゃぐちゃに頭部が潰れている。
それはゴブリンに近づくと同時に頭を噛み砕いていたのだ。
その姿は明らかに異様といえよう。
四本足のひとつで踏みつけ、赤く染まった口元で光る、鋭い牙。
体は赤い体毛に包まれている。
それは、自分の本能が満たされていくのを感じた。自分がするべきことを理解し叫び声をあげる。
月夜に響くその雄叫びは、これから起こることを暗示しているかのようだった。
最近覚えることが多く暇があまり無いんです。
言い訳ですけど。
ということで次回更新は未定です。
早いかもしれないし遅いかもしれないです。
本当に申し訳ないです。