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呪優の契約召喚士  作者: 森の弱霊
第一章  運命の契約
4/11

陽翔の物語

お待たせしてすみません!

無理して一週間と言いました。なので誠に勝手ながら二、三週間ペースにさせていただきます。

こんな私ですが、今後とも宜しくお願いします!

その男はゴブリンの血を拭きながら陽翔に話しかける。



「無事で良かった・・・」


「あ、え・・・そ、その」


「俺が間に合わなかったら、死んでたぞ」



事実そうであり、もう死んでしまうと思うほど絶体絶命だった。



「あ、ありがとうござーッ!?」



突如、思い出したかのように陽翔の腕に激痛が走る。



「坊主!」



男は急いで陽翔の近より、バックに手を突っ込む。



「ポーションだ!飲め!」



そう言って陽翔に青い液体を飲ませる。


(ポ、ポーション!?)



陽翔としては不安だった。いきなり得たいの知れない液体を飲まされたのだ。無害と分かっていても不安になるのも当然と言えるだろう。


だが、ポーションを飲み終えると陽翔の腕の傷が瞬く間に塞がっていく。



「大丈夫か?」



男は陽翔の体を一通り見て異常がないことを確認すると、ホッと息を吐き出す。


刺し傷は今すぐに陽翔が死ぬものでは無かったが、それでも死ぬかもしれないと思うと気が張りつめてしまうのだ。



「ありがとうございます・・・」


「いいってことよ」


「あ、あの!」



陽翔は緊張しつつ、男に声をかける。



「ん?」


「貴方は、一体・・・?」


「ああ!俺は、ジン」


「ジンさん・・・」


「おう、姓は無いぞ」



陽翔はそれほど驚かなかった。名字がある人は貴族だけなのだろうと陽翔は思う。



「俺は陽翔っていいます」



だからわざと名字を言わず名前を言う。



「そうかハルトって言うのか・・・」



ジンはいい名前だと思いなから、最初から聞こうと思っていたことを聞く。



「それで、どうしてこんな所に居たんだハルト?」


「それは・・・」



陽翔の現状を伝えても信じてもらえないだろうし、というか分からないだろう。



「よく・・分からなくて・・」



ということで記憶喪失という、定番の嘘をつき誤魔化す。



「そうか・・・」


(辛かったんだろうな・・・)



ジンはさほど驚かなかった。この世界ではこういうことがたまにあるのだ。


生活が苦しく子供を養うことが出来なくなって子供を捨てる人。そして、その子供がそのまま生き続けていくことやまた、自分の居場所を失った人が逃げていたりする人がいる。



「よし!なら俺が王国に案内しよう!」


「あ、ありがとうございます!」


(王国か・・・確か)



この世界は三角形のような形をしている。


北に魔族。南東に精霊族。南西に龍族。そして、この3部族の中央に位置するのが、人族となっている。


また人族のさらにまた中央に世界樹(ユグドラシル)と、呼ばれるいかにもな、巨木がそびえ立っている。



(トカーナ王国か・・・といことは、ここはノルト森林だな・・・)


「王国は治安がいいんだよ」


「じゃあ、絡まれることは無いんですね」


日本(あっち)で最後の日に見た男子みたいにはなりたくないし・・・)


「おう!」


「良かったです」


「だろ~俺らみたいな冒険者も面倒事が無くて助かる」



治安が悪ければ、治安維持のために冒険者が駆り出されることになる。



「やっぱりジンさんは冒険者だったんですね」


「依頼でノルト森林に来てたんだよ」


「王国のギルドは良いところですか?」


「皆いい奴ばっかだぞ」


(ジンさんを見るかぎりよさそうだ・・・やっぱりこの世界で生きるためには、冒険者になるしかないか・・・)



陽翔にそこまで強い力は無いため危険度は相当高くなる。かといって他のことをしようにも、知識や技術がなくできない・・・


必然的に危険だが冒険者にならざるおえない。



「なんだ坊主?冒険者に興味あるのか?」


「はい!」


「坊主に向かないと思うがな・・・」


「危険は承知の上です!」


「・・・分かった俺に任せておけ」


「!何から何までありがとうございます!」


「ま、ここで出会ったのも何かの縁だろうからな!」


「いつかこの恩は返します!」


「楽しみにしてるからな」


「はい!」



ここから陽翔の世界での、物語が始まる・・・



「行くか」


「お願いします!」



たくさんの出会いと冒険、戦い、別れが待つ世界が待っている。


ー希望と絶望のなかで彼は進み行くー

少し短めです。

陽翔君の物語が始まりました!

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