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オヤジと土瓶蒸し

作者: 秋葉竹



オヤジに土瓶蒸し、食べさせたかったなぁ、


って、思い入れたっぷりの言葉を聞いて、

オレも、そうだなぁ、と

しみじみと思ったよ。


って、

オレも食べたこと、ないじゃん。


いままでね、

いちどもね。

高いし、ね。


うん?



てか、オレ、

オヤジ、知らないし。


もの心つくまえに

オヤジ、っていうのか

オレの父親と呼ぶべき人、

死んじゃってるし。


どんな感慨も、

土瓶蒸しと死んだオヤジに

抱くわけもないんだが、


オヤジに土瓶蒸し、食べさせたかったなぁ、


って、顔も知らない

父親を亡くしたばかりの

ラジオの、パーソナリティの

思い入れたっぷりの言葉を聞いて、

オレも、そうだなぁ、と

しみじみと思ったんだよ。


で、

おっかしーなー、

って

なんだかちょっと、

悲しくなってきたんだから

不思議なはなしだろ?





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― 新着の感想 ―
[良い点] ちょうど土瓶蒸し食べたばっかりでタイトルに惹かれて読ませていただきました。 しみじみする文章ですね。 [一言] 土瓶蒸し美味しいですよ。
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