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17―夕飯のお買い物2

※12/7…ドラゴンの着陸地点からメルカまで掛かる時間を変えました。




 ショーマ達は雑木林から30分程歩き、メルカへやってきた。ドラゴンが普段離着陸に使っている広場からだと3時間歩く事を考えると、かなり時間短縮になっている。メルカの回りは草原なので、ドラゴンは近くに寄れないからだ。


「ウィス、そろそろ腹が減らないか?」


「そうだね。お腹減ったかも」


「じゃあ、買い物の前にお昼にしましょうかね」


「それじゃあ、あそこのお店にしよ!」


 三人は“マルコの飯処”と言う店に入った。




 中へ入るといらっしゃいませ!お好きな席へどうぞ!と言う元気な声に迎えられた。まだお昼と言うには少し早い時間だからか比較的()いている様だ。ショーマ達は窓際に()いていた四人掛けのテーブル席へ座る。


「ウィス、ここの名物は何だ?」


 リンドは壁に掛けてあるメニューを見ながらショーマに聞いた。


「ここは交易と畜産の街だから、単純に肉が美味しいよ。あ、茹でただけのソーセージとか絶品!ハーブが混ぜてあって、添えてあるマスタードとケチャップがまた良いんだよね!」


 ここのはドイツでビールと一緒に頼む感じの太いソーセージなんだよね。・・・ドイツ行ったこと無いけど。


「そうなのか。うーん。ウィスのおすすめに任せる。カメリアもそれで良いか?」


「そうね。お婆ちゃんもウィスに任せるよ」


「りょーかい!」


 ショーマはどれが良いかと壁のメニューとにらめっこをしながら店員を待つ。

 暫くすると、店員が注文を取りに来た。


「あれ?ウィス君だ。いらっしゃい。今日はスカイさん達は?」


「ヒルダさん久し振り!今日はね、じいちゃんとばあちゃんと一緒なんだよ」


 リンドとツバキはどうも。と軽く挨拶をする。


「チェリーさんのお父さんとお母さんかな?」


 ヒルダも軽く会釈を返すと、ショーマに言った。


「正解!すごいね!」


 ショーマはすぐに見抜いたヒルダに驚く。

 サクラはどちらかと言うとツバキ寄りではあるが、そこまで似ていない。リンド要素に至ってはほぼ皆無と言って良い程だ。ショーマはまだ会った事は無いが、リンドの母親に似ているらしい。


「ふふふ。伊達に看板娘はやってないよ。で、ご注文は?」


「えっと、茹でソーセージの盛り合わせと牛肉のサイコロステーキ、キャベツの酢漬けをそれぞれ一皿。羊のシチューは、二皿で良いかな。あと、飲み物はリンゴのソーダ水を人数分で」


 ヒルダは注文を聞くと厨房へと戻った。


「ウィス、ソーダ水って何かしら」


 ツバキは聞き慣れない言葉があったので、ショーマに聞く。


「しゅわしゅわする水だよ。この街の名物なんだ。飲んだら絶対ビックリすると思う!」


「そうなの。それは楽しみね」


 炭酸水って、天然であるんだね。よくポコポコしてる水を飲もうと思ったよな。でもお陰で美味しい飲み物にありつけるから良いんだけど!


 料理が届くまでの時間で、リンドはこの街の事を聞いてきた。


「じゃあ、この街の畜産はさっき(くぐ)った塀の外でやってるんだな」


「そうだよ。俺らが歩いて来た街道とは違う街道沿いに牧場が点在してるんだ」


「魔物対策はしてるのか?」


「この辺はね、魔物はほとんど出ないんだって。魔力が他に比べて薄いみたい。そのお陰で家畜が魔物化しにくいから畜産が盛んらしいよ」


「確かに魔力が多い地域では畜産なぞやってられんな」


「そうだね。てか、じいちゃんはメルカ初めて?」


「初めてだ。昔はここに街は無かったからな」


「へぇー、そうなんだ。じゃあ比較的新しい街なんだね」


 ショーマ達がメルカについて話していると、ヒルダがジョッキを持って来た。


「はい、先に飲み物だよ!すぐ料理も持ってくるからね!」


 ツバキは渡されたジョッキを覗き込む。


「これがソーダ水ね。本当にしゅわしゅわしてる」


「飲んでみて!飲んでみて!」


 ショーマはソワソワと二人がジョッキに口を付けるのを待っている。


「これは、舌が凄いな」

「ええ、何かが弾けているみたい」


 ショーマは二人の驚きの表情に満足した様に、したり顔をしている。


「にししっ。でも美味しいでしょ?」


「あぁ、旨い。癖になるな」

「うん。これは美味しいね」


 リンドとツバキのソーダ水のビックリ初体験は成功した様だ。その後、次々と運ばれてくる料理にも舌鼓を打ち、満足して店を後にした。




 ショーマ達は食堂を出ると、チーズやヨーグルトなどの乳製品やソーセージやベーコンと言った加工品を購入して洞窟()へ戻った。




  ◇◇◇




 ショーマ達はメルカから洞窟()へ帰ってきた。広間(リビング)ではカエデがアンズと遊んでいる。


「ねぇ、ばあちゃん」


「どうしたの?」


洞窟(ウチ)の近くで海から魚が戻る川とかって無いかな?それか、魚介類が美味しい土地に連れてって欲しいんだ」


 出来れば鮭が欲しい!その他の白身魚でも可。あ、寒ブリとか時期的に旨そう。ブリしゃぶ・・・じゅるり。まぁ、ラアイテで鯛を買ってきたけどさ。でも、鍋より煮付けにしたら旨そうだった。鯛めしからの鯛茶漬けでも可。単純に塩焼きでもいいな。刺身はいろいろ怖いからパス。


「そうねぇ・・・。アルカンなんてどうかしら。いろいろな魚が獲れるのよ」


「アルカンは良いな。あそこは何の魚でも旨いぞ」


 リンドがツバキの案に乗る。ショーマは初めて聞く地名に首を傾げる。


「アルカンってどこにあるの?」


「アルカンはソローシャンの一番北にある港町よ」


「へぇー。俺、ソローシャンはまだ行ったこと無いかな」


 ショーマはよく行く街町村を思い浮かべたが、ソローシャンには行ったことが無い様だ。


「よし!じゃあ今度はじいちゃんが連れていってやろう!」


「ほんとに?わーい!」


 ショーマはソラよりも巨大なリンドに乗れる事にはしゃいでいる。


「ショーマ、お婆ちゃんは今夜の準備を手伝うよ。何をすれば良い?」


 うーん。鍋なんて、基本に切って煮るだけだしな。魚はまだ決まって無いし・・・。あ!


「じゃあさ、米の籾を外すのをお願いしてもいい?」


「良いよ。やり方は教えてくれる?」


「うん。こっち来て」


 ショーマはツバキを連れてキッチンへ行く。




 ショーマは昨日の米俵から米を木製の臼に入れる。杵を持って30cmくらいの高さから重力に任せて落とした。何度かつくと中身を確認する。


「こんな感じで米をつくと籾が外れるんだ。ちょっと重労働なんだけど大丈夫?」


「大丈夫だよ。任せておきなさい」


 ショーマは籾すりをツバキに任せ、キッチンを後にした。




 ショーマが広間(リビング)に戻ると、先程まで居なかったサクラが話し掛けてきた。


「ショーマ、お帰りなさい。お昼ご飯は?」


「ただいま。お昼はメルカで食べてきたよ」


「そう。ヒルダさんのお店?」


「うん。それで、今度はじいちゃんに乗せて貰ってアルカンに行くんだ」


「そう、気を付けてね。お父さん、ショーマをお願いね」


「うむ。任せておけ」


「ショーマ君ばっかりずるい!あたしも一緒に行く!」


 話を聞いていたアンズが、自分も連れて行けと駄々をこね始めた。


「アンズ、危ないから駄目だよっ」


 カエデは行かせたくないみたいだ。


「アンズ姉ちゃん。遊びに行くんじゃなくて買い物だよ?たぶん退屈だよ?」


「あたしも行きたいもん!ショーマ君が行くならあたしが行ってもいいでしょ?あたしの方が大人なんだから!」


 これのどこが大人なんだよ!はぁ。しょうがないな。


「アンズ姉ちゃんがこれから言う約束が守れるなら連れてってあげる」


「絶対に守るから言ってみなさい!」


 ショーマは駄々をこねるアンズに条件を提示する様だ。アンズは自信満々に受けて立つ。大人達はショーマに任せようと口を閉じた。


「まず、これから行く町は人間の町だから、絶対に魔法を使わない事。ドラゴンに変身するのは一番やっちゃ駄目だよ?」


「それぐらい分かってるよ!」


「うん。流石アンズ姉ちゃん」


「ふふん。当たり前じゃない」


 ショーマはすかさずアンズをおだてた。扱いが完全に子供相手になっているが、アンズはそれに気付かない。


「次に、人間の感覚だと俺の方が年上に見えるから、俺の妹を演じてね。間違っても、私の方が年上よ!なんて言わない様に。人間に変な子だと思われるからね」


「ふーん。わかった」


 これはよく分かって無さそうな顔だね。このままじゃ絶対に自分が年上アピールしちゃうな。変な子確定だろうな。ま、いっか。


「最後に、これが一番重要だからね?絶対に一人でどこかへ行かない事。知らない人に着いて行っては駄目だよ?

 この三つの約束が守れるなら連れてってあげる」


「わかった!だから連れてって!」


 ホントに分かってるのかなぁ。


 カエデがショーマに耳打ちする。


「ショーマ君、アンズはほとんど人間の町に行ったことが無いんだっ。だからね、何か問題が起こったり駄々をこねたら強制的に帰しちゃっていいからねっ」


 はっ!?それマジ!?うわぁー・・・。


 アンズはウキウキ、ショーマは鬱々(ウツウツ)とリンドの背に乗りアルカンへと飛び立った。





ショーマ「これ需要ある?」

朝木  「はいはーい!今日はドラゴンズの紹介をしまーす!」

ショーマ「は?」

朝木  「まずはやっぱりソラ!彼はショーマの父親で空色のドラゴンです!人間の町ではスカイと名乗ってます!」

ショーマ「そうだね」

朝木  「次はサクラ!彼女はショーマの母親で桜色のドラゴンです!人間の町ではチェリーと名乗ってます!」

ショーマ「うん」

朝木  「お次はヒスイ!彼はショーマの弟で我らの天使です!ゆくゆくは翡翠色のドラゴンになる予定です!人間の町での名前はそのうちね(*・x・)」

ショーマ「そのうちって!」

朝木  「次はシド!彼はショーマの元先生で叔父さんです!紫土色(紫+茶色)のドラゴンで、人間の町ではブラウンと名乗ってます!」

ショーマ「なぁ朝木」

朝木  「次はカエデ!彼女はショーマの叔母さんで、もみじの紅葉色(赤みのある黄色)のドラゴンです!人間の町ではメープルと名乗ってます!」

ショーマ「おい、全員紹介する気か!?」

朝木  「続きましてはアンズ!彼女はショーマの従姉で杏色(薄橙色)のドラゴンです!人間の町ではアプリコット(略してリコ)と名乗ってます!ショーマにはリコちゃんと呼ぶようにめいれ…言いつけました!」

ショーマ「いい加減止まれって」

朝木  「次はリンド!彼はショーマの祖父で、竜胆色(青紫)のドラゴンです!人間の町ではジエンと名乗ってます!」

ショーマ「人の話を聞け!」

朝木  「最後にツバキ!彼女はショーマの祖母です!薔薇色(明るい赤)のドラゴンで、人間の町ではカメリアと名乗ってます!薔薇色なのにツバキなのはバラだとなんか違う気がしたからです!」

ショーマ「結局全員ここで紹介しやがった」

朝木  「だって、リンドの人間名とか本文で出てくる気配無かったんだもん!」

ショーマ「だもんって。はぁ」


 さらっとドラゴンズの紹介でしたー。

 まだまだ居るけど今日はここまで(・∀・)ノ

 だって、まだ出てないもん!笑

 今後出るかは未定です(; ̄ー ̄A



 メルカのソーセージが食べたい。

 ハーブ入りの太いやつ。

 意外と高くて手が出ない…

 (´;ω;`)



 次回、初めての アルカン へ!です!

 ブリしゃぶ…

 おっとヨダレが(*´ρ`*)じゅるり

 次回で鍋の内容が変わりそう。笑



 応援して頂けると嬉しいです(^^)

 訪問だけでも大感謝(^^)/



 誤字報告、既存のヤツは有効に設定しなきゃいけなかったのね…。

 誤字を見付けた上でもしお暇があれば、下よりお願いします。_(._.)_


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