15―親戚のドラゴンズ5
遅くなりました&今日は少し短めです。
※12/4…米俵のお米は脱穀済みでした。
“(籾殻を)外す”に訂正しました。
親戚の集まった夜は、女性陣が腕によりを掛けた食事が振る舞われた。中でもショーマの琴線に触れたのは、カエデの作ったエスニックな料理達だろう。
「ねぇ、カエデさん。この料理にはスパイスが結構入ってるみたいだけど、どこで手に入るの?」
ショーマはココナッツミルクで煮込まれた鳥肉料理を指す。レモングラスと共に幾つかのスパイスが使われている様だ。
「スパイスはね、ラリーセのココルセナって言う海辺の国で沢山採れるんだよっ!」
「へぇー。そうなんだ!」
「今度ソラさんに連れて行って貰ったらいいよっ。たぶんここからなら2時間くらいで着くからっ!」
「そうなの?ねぇソラさん。今度連れてって?」
ショーマはソラにお願いする。
「そうだね。今度みんなで行こうか」
「やった!楽しみ!!」
スパイスも楽しみだけど、家族旅行も良いね♪
旅行に行ったら、絶対現地の料理は食べたいよなー。スパイスの独特な使い方とかあるだろうし。今からほんとに楽しみ!!
ショーマは家族旅行に思いを馳せながら、美味しい料理達を堪能した。
◇◇◇
夕食を食べた後はお風呂に入ったり、大人達はお酒を嗜んだりして時間を過ごしている。
「なぁ、ショーマ。今夜はじいちゃん達と一緒に寝ないか?」
ふとリンドがショーマを誘った。
「別に良いけど・・・じいちゃんって寝相が悪いんだよね?」
ショーマは同意しかけて、リンドが洞窟を崩壊させた事を思い出す。
「大丈夫だ。さっき見たらベッドが広かったからな」
「うーん、広さの問題なのかな?」
「じゃあ、お婆ちゃんの方のベッドに寝れば大丈夫よ。そうすればお爺ちゃんに潰される事も無いでしょうからね」
ツバキが助け船(?)を出してきた。
「そうだね。俺、ばあちゃんと一緒に寝るよ」
「どっちのベッドでも良いさ。じゃあ、わしらはそろそろ寝るよ。おやすみ」
ショーマはリンドとツバキと一緒に部屋へいく。
ツバキのベッドに入れて貰ったショーマは、リンドに潰される事も無く朝までぐっすり眠れたらしい。
◇◇◇
深夜、どこかの浜辺の掘っ立て小屋の中。
三人の男がヒソヒソと話している。
「おい、商品は集まったか?」
「すいやせん頭。まだ足りねぇっす」
「あと2つばかり必要でさぁ」
「数は必ず満たせ。超える分には構わん。明後日の朝までに何とか用意しろ」
「わかりやした」
「必ず用意しやす」
◇◇◇
最近歳のせいか朝早く目覚めてしまうリンドとツバキは、まだ夢の中にいるショーマを優しい眼差しで見つめている。
「ショーマはまだこんなに小さいのね」
ツバキは隣で眠っているショーマを起こさない様に優しく撫でた。
「そうだな。こんなに小さいのに、女神様から重大な任を背負わされているんだな」
「そうね。この世界はもうこの小さな肩にのし掛かっているのね」
「わしらが守ってやらなきゃいけないな。折角それが出来るだけの力を持っているのだから」
「・・・うーん・・・スゥスゥ」
ショーマは寝返りを打ったが、起きる気配は無い。
「ふふふ。それにしても、サクラとソラさんに本当にそっくりね」
「ああ。魂の繋がりだけなのに、ここまで似るものなのだな」
「そうね。でも、ここまで似ているからこんなに愛しい気持ちになるのかもしれない。あら」
ショーマが軽く身動ぎをした。
「そろそろ起きるみたいね」
「そうみたいだな」
「うーん。。。ふわぁ。あ、おはよー」
ショーマはリンドとツバキを見ると、ゆるっとした笑顔で挨拶した。二人も優しい笑顔でショーマに挨拶を返す。
「おはよう」
「おはよう。昨日はよく眠れた?」
「うん。普通に寝れたよー」
三人は軽く身支度を整えると、広間へ向かった。
◇◇◇
ショーマは広間のテーブルで朝食を食べると、そのまま夕飯の献立を考える。
うーん。やっぱり寒い時期に人が集まってるなら鍋一択だよね。とりあえずウチ定番のトマト鍋と味噌鍋でいいかな?あ、この前の猪肉がまだある筈だから、ぼたん鍋も良いかも!
ラアイテに行ってトマトを買ってこよ。南の市場ならニンジンと葉物も買えるか。あ、ジャガイモかカボチャも欲しいな。そう言えば、ネギはまだ見た事無いんだよね。この世界にネギは無いのかな?チーズはメルカで買うでしょ。鳥肉はまだ氷室に残ってたかな?無ければソラさんに獲ってきて貰おう。キノコは後でサクラさんに聞いてみよう。あ、魚も欲しいな。鮭とかあったら嬉しいね!
〆は、トマトはパスタだよね。味噌はやっぱり雑炊だよな!でも、米が籾殻付きなんだよねー。どうやって外すかなぁ。
今夜の献立は鳥のトマト鍋と魚の味噌鍋、ぼたん鍋に決まった様だ。
よし、そうと決まれば材料集めに行きますか!
ショーマは使った食器を片付けつつサクラに確認するため、キッチンへ向かった。
☆おまけ☆
風呂の後、ショーマは思い付いたイタズラを決行すべくソラとシドを倉庫へ連れていく。
「これで良し!うん。俺には全然わからん!」
ショーマはソラとシドの髪と目の色を変装魔法で黄緑色に変えた。
「シド、いつもと全然違うな」
「ソラだって雰囲気が全然違うよ」
「あ、声でソッコーばれるから、喋っちゃダメだよ!」
「ああ、わかったよ」「静かにしてるね」
ショーマ達は広間で寛ぐサクラとカエデの元へ向かった。
「じゃーん!どっちがソラさんで、どっちがシドさんでしょうか!」
ショーマはそう言うと、ソラとシドをサクラとカエデの前に並べた。
「ショーマ、全然ダメね。これではすぐに判ってしまうわ」
「ホントだよっ!」
「え?二人はどこで識別してるの!?」
「ソラは右の口元に黒子があるの」
「シドさんは、左の目尻にホクロが二つ並んでるよっ!」
ショーマは直ぐ様ソラとシドの顔を確認する。
「え?あ、ホントだ」
「まぁ、黒子が無くても顔を見れば直ぐに判るわ。ソラの方がシャープな目元だから」
「シドさんの方が口角が上がってるよねっ!」
ショーマは二人の顔を見比べる。
「ごめん。ぜんっぜんわからない」
「じゃあ手を見せて貰ったら?」
ショーマはサクラに言われた通り二人に手を見せて貰う。
「剣ダコがあるのがソラよ」
「ペンダコがあるのがシドさんだよっ!」
「あ、確かにこれならすぐ判るね!」
「まぁ、私達ほど一緒に居れば、匂いだけで判るけど」
「え?匂い?」
「そうよ。ソラはお花の様な甘い香りがするの」
「シドさんはね、ミントみたいなスッキリした匂いだよっ!」
ショーマは二人をくんくんと嗅いでみる。
「うん。俺にはさっぱりわからない」
「ショーマ、そろそろいいかな?」
「流石に恥ずかしくなってきたよ」
ソラとシドが恥ずかしさに音を上げて、妻たちによる双子の見分け方講座は終了した。
◇◇◇◇◇
サクラとカエデは自分の夫が直ぐに判る様です。
執筆時間が足らず、ショーマが買い出しに行けませんでした。
ごめんなさい(。>д<)
ねんまつだからね~(´д`|||)
おまけ長くね?と言うツッコミは受け付けません!笑
ずっと前に書いておいたモノをちょこっと手直しして載せてるので、ほぼノータイムですからー(*´ω`*)
次回こそ、いろいろな街に買い出しに行きます!
応援して頂けると嬉しいです(^^)
訪問だけでも大感謝(^^)/




