13―親戚のドラゴンズ3
ちょっと遅くなりました。
ソラは一人でシド達を迎えに外へ出た。
ヒスイはリンドとツバキと積木遊びをしている。ショーマはサクラと一緒にソファに座ってそれを見ている。
「サクラさん、シドさんの奥さんってカエデさんでしょ?もしかしてサクラさんの姉妹なの?」
「そうよ。カエデは私の妹なの」
「そうなんだ!じゃあ、シドさんは叔父さんなんだね」
「そうなるわね。でも、カエデにオバサンなんて言っては駄目よ?」
「そこら辺は大丈夫!」
女性はいつまでも若くいたいものだからね!
暫くすると、玄関の方が騒がしくなってきた。
『ここは相変わらず寒いね』
『ウチに比べたらどこだって寒いじゃんっ』
「洞窟の中は暖かいよ。ほら、早く入ってしまおう」
『パパ、ママ、早く入ろうよ!』
ソラに連れられて、3体のドラゴンが洞窟へと入ってきた。
「ただいま。連れてきたよ」
「ありがとう」
『おじゃまします』
『サクラ姉久し振りっ!』
「シドさん、カエデ、久し振り。アンズちゃんも大きくなったわね」
『えへへぇ♪』
「アンズ、じいちゃんの事は覚えているか?」
「流石にアンズは覚えているでしょ。ねぇ」
『おじいちゃんもおばあちゃんも、ちゃんと覚えてるよ』
ショーマは皆がわちゃわちゃとしている所を外から観察している。ヒスイは積木に夢中の様だ。
シドさんの本体はソラさんと同じくらいのサイズなんだ。前会ったのは魔力で作ったミニドラゴンだったもんね。
カエデさんは黄色い紅葉みたいな色なんだね。銀杏の紅葉より赤い感じ。なんかサクラさんに比べてちょっとキャピキャピしてる気がする。
あの小さい薄橙色のドラゴンはアンズって名前なんだ。二人の子供みたいだね。
「ショーマ、ヒスイ、こっちにおいで」
ショーマはソラに呼ばれて、輪に加わる。
「シドさん、お久し振りです。あと、お二人は初めまして。ショーマです」
「ぼくはヒスイだよ!」
ショーマはペコッとお辞儀をし、ヒスイは元気いっぱいに手を挙げて挨拶をした。
シド達三人は人化すると、それぞれ挨拶をしてくる。
「ウィステリア君、久し振りだね。ヒスイ君、私はシドです。よろしくね」
「アタシはカエデだよっ!よろしくっ!」
「あたし、アンズ!」
シドは学校の時にずっと掛けていた眼鏡を外していた。学生時のショーマは気付かなかったが、ソラにそっくりな見た目をしている。
カエデは健康的な小麦色の肌に、腰まである緩やかウェーブの金髪。ツバキと同じくらいの身長。でまぁ、目のやり場に困る美人。
アンズは7、8歳くらいの色白美少女で、くるくるとウェーブの掛かった髪を頭の下側で二つに縛っている。そして、ほっそりした足を膝丈のワンピースから覗かせていた。
「ヒスイ君可愛いねっ!」
「でしょう?アンズちゃん、仲良くしてあげてね」
「はぁい!ヒスイ君、あたしはお姉ちゃんって呼んでね」
「はーい!おねーちゃん!」
「二人共可愛いねぇ」
「そうだな」
女性陣と祖父母はヒスイを中心に話始めた。ショーマはシドとソラと話始める。
「シドさん、学校じゃないからショーマって呼んで。あと、眼鏡してないとソラさんにそっくりなんだね」
ショーマは二人を見比べて言う。
「ああ、私とソラは双子だからね」
「・・・は?双子だったの??」
ショーマは驚きの事実に目を見開く。
「ソラ、言ってなかったのか?」
「うん。気付いてないみたいだったからね。びっくりさせようと思って黙っていたんだ」
「まったく、息子を嵌めて何が楽しいんだよ。ほんと昔からそうだよなぁ」
ソラは心底楽しそうに、シドはやれやれと呆れた顔で言っている。ショーマは事態に着いていけていない。
「ショーマ、僕とシドは同じ卵から生まれた双子なんだよ」
「えっ同じ卵から!?」
「そう、同じ卵から。女神様が失敗したらしいんだよ」
「なんだっけ、私とソラを思い付きで設定したら同じ卵になったんだっけ」
「確かそんな感じだったよ。そもそもドラゴンはそんなに頻繁に生まれないのにね」
「母さんかなり焦ったらしいよね」
「そうそう。前代未聞って回りも大騒ぎだったってね」
「後から女神様に事情を説明された時に、みんなガクッてなったんだよね」
ソラとシドは二人でどんどん話をしていく。
やべー、並んでると色以外全部一緒じゃん。あ、でもソラさんの方が声低いね。なんで気付かなかったんだろ。眼鏡マジック?
それにしても、女神様の仕事が杜撰過ぎる・・・。
「あれ?ショーマ?」
ソラが黙ってしまったショーマを覗き込む。
「気にしないで。ちょっと色々と衝撃を受けてただけだから。ちなみに、どっちがお兄さんになるの?」
「うーん。同時だったからなぁ」
「そうだね。まぁ、ソラで良いんじゃない?サクラ義姉さんと結婚してるし」
「じゃあ、僕が兄って事で」
「そんな決め方で良いの!?」
ショーマがソラ、シド兄弟と話していると、カエデが話に加わってきた。
「ねぇー、そろそろアタシもショーマ君とお話したいなっ」
「うん!」
はっ!!カエデさん!?サクラさんにはそんな立派なもの付いてないよ!?
ショーマはカエデを見て思わずサクラを見、またカエデに視線を戻す。
「ショーマ、今何か失礼な事考えなかった?」
視線に気付いたサクラがショーマを問い質す。
「何も!?そっくりな双子でも好みは別れるんだなって思っただけ!あっ!」
ショーマは言ってしまってから失敗に気付く。サクラの笑顔が恐ろしい。
「ふふふ。ショーマ、ちょっとこっちにいらっしゃい」
「ひゃいッ」
「あららー、サクラ姉は相変わらずだねっ」
ショーマはその場からサクラに連れて行かれ、こんこんと説教を受ける。どうやら胸の話題は禁句だったらしい。
サクラさんに胸の話題は出しちゃダメだったのか。てか、ドラゴンなのに気にするとこはそこなの?もっとこう、鱗の輝きだとか、翼のサイズだとかドラゴンらしい話じゃないの?・・・いや、ドラゴン姿じゃ基準が強さとか速さになるから美醜はあんまり気にしないか。
ショーマはサクラの機嫌をとる手段として、ソラが時折ノロケてくる事を暴露した。サクラはみるみる上機嫌になる。
サクラさん、俺は良いと思うよ。スラッと背が高くて、モデルさんみたいだし。顔ちっさいから8等身以上は確実にあるでしょ。スレンダー美女って言うの?実際、自慢の母親なんだよね。対するカエデさんは小柄でボン・キュッ・ボン。・・・うん。正反対にも程があると思う。その二人の旦那さんが瓜二つな双子って、なんだか面白い絵面だね。
サクラはルンルンとショーマを連れて皆の元に戻った。
ショーマ「双子だなんて…」ブツブツ
朝木 「ショーマどうしたの?」
ショーマ「どうしたのじゃないよ!双子だよ!?」
朝木 「双子だね」
ショーマ「いろいろ判るってこの事!?」
朝木 「まあ、それも含め?」
ショーマ「まだ何かあるのかよ!」
ソラとシドは双子の兄弟でした。
あえて学校編でのシドの外見情報は少な目にしていたのです!
(^^)v
次回は、シド一家パート2です!
今度はアンズちゃんと絡みます。
来たぜちびっこ(☆∀☆)笑
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感想でご指摘頂いたのであらすじを改良しました!
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