12―親戚のドラゴンズ2
リンドは豪快な人です!前話で書き漏れていました(/´△`\)
少し修正しています。
ショーマがリンドとツバキの事を「じいちゃん」「ばあちゃん」と照れる事なく呼べる様になり、皆が一息吐いた頃。
「そうだ!あなた、お土産を持ってきたじゃないの」
「おお!そうだったそうだった!」
ツバキから話を振られたリンドは、持ってきたとてつもなく大きな旅行鞄から何やらゴソゴソと取り出す。
「サクラ、ほれ土産だ」
リンドが取り出した物は数本のビン(それぞれ色の違う液体が入っている)と木の樽だ。
「お母さん、これ何?」
「ビンの中身はお酒らしいの」
「この黒いのも?」
「ああ。黒いのはしょっぱくて飲めた物ではないぞ。琥珀色のは甘くてトロッとしたクセがあるが、我慢すれば飲める感じだな。でも、こっちの薄琥珀色のは酸っぱすぎてどうにもならん。
透明のやつは凄く旨いぞ!木の樽の中身を舐めながら飲むと酒が進む進む。ソラと晩酌でもしようと思って持ってきたんだ。久々にシドにも会うしな」
リンドがそれぞれの味を説明する。
なーんかこのラインナップ、見たことあるんだよねー。なんだっけ?
「へぇ。ソラ、ちょっと飲んでみる?」
「そうだね。少し頂こうかな」
サクラはソラの返事を聞き、コップを取りにダイニングへ行く。
「ねぇじいちゃん。ちょっと匂いだけ嗅いでもいい?」
「ショーマにはまだ早いが、匂いくらいなら良いか?」
「匂いくらいなら大丈夫でしょう。飲んじゃダメだよ?」
「身長止めたくないから飲まないよ!!」
ソラの忠告にショーマは答え、黒い液体のビンの蓋を開けた。
「クンクン。こ、これは!クンクン。間違いない!醤油だ!!!」
「え?ショーマはこれが何か知っているの?」
ツバキはショーマに確認する。
「知ってるも何も、調味料のど定番だよ!
え!?じゃあもしかして、こっちの琥珀色のって。クンクン。うん!?ペロッ。やっぱり味醂だ!!!」
ショーマは琥珀色のビンを嗅いだ後、蓋に着いた液を指に取りペロッっと舐めて確信した。更に薄琥珀色のビンも手に取る。
「じゃあこっちは。クンクン。クゥー!これ、お酢だよ!!!」
サクラが戻って来ると、興奮しているショーマに驚く。
「ねぇソラ、ショーマどうしたの?」
「なんか、ビンの中身が知ってる調味料だったみたい」
「そうなの?」
「え?じゃあじゃあ、この樽ってまさか!パカッ。やっぱり味噌じゃん!!!
うわぁ!異世界で“さしすせそ”の調味料が揃ったー!」
ショーマは大興奮だが、回りは少し引いている。ショーマは皆を見回し、状況を把握した。
「――あ、ごめん」
うわ、はずっ///ちょっと興奮しすぎた・・・。
「いや、大丈夫だよ。ショーマはやっぱり料理が好きなんだね」
「あはは。昔使ってた調味料だからつい興奮しちゃった。
ばあちゃん、これってどこで手に入れたの?」
「えーっと、どこの供物だったかしら」
うん?供物って、お供え物だよね?なんでじいちゃんとばあちゃんのとこに?
「ジャポネ皇国じゃなかったか?」
「ああ!確かそうだったね」
「やっぱりジャポネ皇国!」
米もあったし、食べ方おにぎりだったもんね。もうこの世界の日本って言っていいでしょ。1度は行ってみたい国ランキング1位にしておこう!
「ところで、なんで供物がじいちゃんとばあちゃんのとこに来たの?供物って神様とかに捧げられる物でしょ?」
「わしらは今ミスリノートに住んでいてな。天使様達が食べ切れない供物を譲ってくれるのだよ。
食べ物の他にもあるぞ。これとこれはソラの工作に使えそうだから貰ってきた。それで、これはわしのお気に入りの枕だ」
リンドは旅行鞄から茶色い棒状の物と黒い皮の様な物、更に一際大きな円柱状の物体を取り出す。
「うぇ!?はっ!?まじ!?
じいちゃん!これ、全部食べ物だよ!!!」
「へ?なんだって?」
「この茶色い棒状のは鰹節、黒いのは昆布。それで、これは枕じゃなくて米俵だから。ほら!!」
ショーマは俵を開け、中身を見せる。中には籾殻付きの米が入っていた。
「そうなのか。ドラゴン姿の昼寝にぴったりの枕だと思ってたのに残念だな」
リンドは枕が食べ物だと知り、しょんぼりとしている。ショーマは目の前の食材と調味料に釘付けでリンドの様子に気付かない。
「ねぇねぇサクラさん!俺、明日は料理したい!」
「いいわよ。ショーマの郷土料理になるのよね?」
「そうなるのかな?あんまり凝った物は作れないけどね。何作ろうかなぁ♪」
ショーマの意識はすでに明日の料理に向かった様だ。
◇◇◇
サクラとツバキが二人で作った昼食を食べ、リンドがヒスイと広間で遊んでいる頃、外からドスンドスントスンと音がした。
「ねぇソラさん!」
「シド達が来たみたいだね。サクラ、ちょっと迎えに行ってくるよ」
「うん。お願いね」
ソラが一人外へ迎えに行く。
ショーマ「ふぉー!」
朝木 「だ、大丈夫?」
ショーマ「米だコメ!!朝木!ありがとう!!」
朝木 「そ、そう。どういたしまして」
ショーマ「明日何作ろうかなー♪」
朝木 「なんか嬉しそうで良かったよ」
ショーマは日本食材を手に入れて興奮しています。(・・;)
リンドとツバキはミスリノート住みでした。
ミスリノート。思いの外重要?笑
次回、今度こそシド一家の登場です!
すぐそこまで来てるのに出さないってゆー。
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