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4―暴走


※10/22…魔法制御→魔力制御に修正しました。

※10/27…この世界には一週間の単位が無いので、十日に修正しました。





 ショーマはジョージと別れ辺りに人気が無くなったのを確認すると、レイカーの湖に転移した。


「みんなこんにちはー!」


『おぉ、ショーマ様だ!』

『誰かソロンさんを呼んでこい』


 見廻りをしていたレイカーの戦士がショーマを見て慌ててソロンを呼びにいく。

 ショーマが鳥小屋(ユカリの家)の近くでソロンを待っていると、レイカーの子供がトテトテと近付いて来た。


『ショーマさま、今日はどぉしたの?』


「今日はね、家に帰るからみんなに挨拶に来たんだよ」


 ショーマはしゃがんで子供と目線を合わせ、来た理由を教える。子供はあいさつあいさつ!とくるくる回り、ケラケラと笑っている。

 今までの殺伐とした雰囲気は消え、代わりにのんびりとした時間が流れていた。


 この前ユカリを連れてきた時と比べて地上に居る人の数が増えたな。まだ魔物になってない子供が外に居るのも驚きだよ。


『ショーマ様、お待たせしました』


「やぁソロン、久し振り。ユカリとは仲良くやってる?」


『えぇ。ユカリ殿の働きで人間に怯えずとも暮らせる様になりました』


「そっか。だから昼間なのにこんなに人が地上に出てきてるんだね」


『これもユカリ殿を連れてきて下さったショーマ様のお陰です』


「うんうん。仲良くやってるみたいで良かったよ」


『お、ショーマ!お前、家に帰るんだってな!』


 どこからかユカリが飛んできて、ソロンの頭に止まった。どうやらそこが彼の定位置の様だ。


「なんだかやけに嬉しそうだな。ユカリのくせに。白米に振り掛けて食べてやろうか?」


『白米とはなんでしょうか』

『オレをどうやって振り掛けるつもりなんだ?』


「コホン。それより、監視の仕事はどう?順調?」


 ショーマは恥ずかしそうに一つ咳払いをすると本題に入る。


『あぁ。もちろんだ。ショーマに言われた通り、人間はあの橋を渡ってしかやってこないのな』


「ジャルタ川は川幅が広いから。橋が架かってるのにわざわざ泳いで渡ろうとするバカはなかなか居ないだろうね」


『へぇ。人間って案外面倒だな。オレは飛べるから関係無いが』


「そりゃ、ユカリは鳥だもん。

 あ、ソロンにちょっと提案があるんだよね」


『提案?なんでしょうか』


「いやさ、ソロン達の分類を“人型の魔物”じゃなくて“魔人”にしても良い?人型の魔物って言うの長くてさ。もちろん、普段はレイカーって言うけど」


『レイカーの名が残れば結構です。如何様にもお呼びください』


「ありがとう。じゃあ、今日から魔人ね!って俺が勝手に呼ぶダケだけど」


『ショーマ様が我らの事を魔人と呼べば、自ずとその呼び名が定着しますよ。そもそも、“人型の”と言うのは人間が勝手に付けたものですから。どの様な見た目でも魔物は魔物です』


「そっか。なら別に魔人でもいいのか」


『はい』


 ソロンはにっこりと肯定した。




 ショーマはレイカーの子供達と遊んだり、湖で泳いだりして夕方になる頃、また来ると皆に約束して転移した。




  ◇◇◇




 ショーマは洞窟へ帰ってきた。

 洞窟の入り口前に転移すると、朝の気配に戸惑う。


 あー、忘れてたけど時差があるのか。まぁいいや。


「ただいまー」


 ショーマは洞窟の中に踏み込んだ。途端に身体中に熱いものが駆け巡る。節々は軋み、身体は悲鳴をあげている。


「うぅ、こ、れは?ヤバイっ」


 荷物を持っていられず、テントなどを地面に投げ出した。


『ショーマ?』


 異変に気付いたサクラは、人化して洞窟内から玄関に向かう。意識が朦朧としてふらふらしているショーマに気が付くと、駆け寄りしっかりと支えた。


「──サクラ、さん?」


「今すぐ魔力制御を解除して!早く!!」


 ショーマはサクラに言われるがまま魔力制御を解除して、そのまま気を失った。




  ◇◇◇




 ショーマはうっすらと目を覚ます。


 あれ?そっか。俺、帰ってきてすぐ気を失ったんだった。サクラさんがここまで運んでくれたのか。


 ショーマは自分の部屋ではなく、広間(リビング)の床に布団が敷かれてそこに寝かされていた。隣を見るとクッションの上に卵が鎮座している。


 ショーマは布団から起き上がると、怠い身体を引き摺ってダイニングへ向かった。


「ふんふんふーん♪」トントントン


 サクラは夕食の支度をしている。ショーマがダウンしている間に時刻は夕方になっていた様だ。


「サクラさん。ただいま。」


 ショーマは椅子に腰掛けながらサクラに声を掛ける。


「お帰りなさい。もう起き上がって大丈夫?」


「まだ怠いけど座ってれば大丈夫だよ」


「そう?無理はしないでね」


「うん。あのさ、どうしてあの時魔力制御を解除するように言ったの?」


「女神様から、学校設定が無くなるから身体に負荷がかかるって聞いていたの」


「あ、魔力が1/10(じゅうぶんのいち)になるってやつか」


「それかな?帰ったら直ぐに魔力制御を解除するように伝えてって言われててね。解除したまま2、3日静養すれば体調は戻るそうよ」


「うん。わかった」


「あと、放出魔力が勿体ないから回復するまでは卵のそばで過ごしたら?って言ってたわね」


「そうなんだ、じゃあそうするよ。そう言えばソラさんは?」


「ソラは一昨日から女神様と一緒に聖都へ行っているの」


「もうそんな時期なんだ。あれ?でもいつも送り届けてすぐ帰ってくるよね?」


「今年はソラも参加者だから。10年に一度は世界樹の守人も会議に出席しないといけないのよ」


「そうなんだ。じゃあこれから10日は帰ってこないんだね」


「そうね。そう言えば。ショーマ、少し背が伸びた?」


「ふふん♪今の俺は成長期真っ只中だからね!」


 ショーマはとっても機嫌が良さそうだ。


「くんくん。今夜のご飯はなに?」


「今夜はショーマの好きなキノコとサツマイモのシチューと鳥の香草焼きよ」


「やったぁ!!!」


「ふふ。出来るまでもう少し待っててね」


 ショーマとサクラは二人で夕飯を食べる。ショーマはサクラの作ったふわふわのパンに終始感動していた。


 食後は女神のアドバイス通りに卵を部屋に移動して一緒に眠りについた。





朝木  「よし!久々の10時更新!そんでもって、ショーマお帰りー!」

ショーマ「ただいまー。てか、まーた謎設定増やしてるし」

朝木  「謎じゃない!初期からある設定だし!」

ショーマ「ふーん」

朝木  「ちゃんと解説するから!」

ショーマ「はいはい。ちゃんと解説くれれば良いよ」


 女神様とソラが向かったのはミスリノート聖国の聖都。

 聖都では年に一度神様会議が開かれている。

 神様会議では女神様がこの世界の神々の言い分を聞く。

 女神様はこの会議を元に世界システムを運用する。

 この世界の神々は女神様の部下の天使達。

 大雑把に言うと、10月の出雲みたいな感じかな。


朝木  「どやっ!」

ショーマ「後書きでさらっと解説しやがった!!」

朝木  「まぁ、良いじゃないの♪」


 そんな訳で、神様会議が終わるまで女神様にはコンタクトを取れません。

 だから、サクラに言付けを託したんですねー。



 次回は、ちょっとドタバタします。

 実家に帰ったのに魔法学校卒業編です。

 アレー?オカシイナー(;・ω・)



 応援して頂けると嬉しいです(^^)

 訪問だけでも大感謝(^^)/



 ブックマーク、頂きました!

 ありがとうございます!┏(≧∀≦)┛


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