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23―城内ツアー




 ショーマ達は召使いに連れられて3階の客間までやって来た。

 客間は落ち着いた内装で、エントランスからここにくるまでの間ずっとガチガチに緊張していたショーマとジョージは、ほーっと一息吐いた。


 案内された部屋はとても広い。そして、大きな窓から出られるバルコニーの先にはラアイテの街並みと港、北門、海が見える。眺望はまるで海辺にある大観覧車の様に素晴らしく、夜景や朝日に染まる街並みにも期待が持てそうだ。


 今夜はこの部屋で王子であるジェレミアも含め、みんなで雑魚寝をするらしい。


「あの、ジェレミア殿下もここで一緒に寝られるのですか?」


 ジョージは心配になり、召使いの人に確認したが、本当にジェレミアも雑魚寝だそうだ。


「俺たちはもう校外演習に行ってるからね。テントでの寝袋生活に比べれば全然マシだよ」


「そんなもん?」


「それでも、なんでジルまでここで寝るんですか!彼は自分の立場を解ってるんですかね!!いつもいつも私は彼の尻拭いをさせられるんです!!いい加減わきまえて欲しいものですよ!!だいたい・・・グチグチグチグチ」


「ねぇヒューイ、イアンはご乱心?」

「まぁ、いつもの事だよ」


 イアンはジェレミアへの愚痴が止まらない。それを見るヒューイは可哀想な者を見る目をしていた。




 ショーマ達が部屋で寛いでいると、ジェレミアがやってきた。


「これから城内を案内してやる。ついてこい」


「いいの?ありがとう!!」

「よ、よろしくお願いしますっ」


 ショーマはパアッと笑みを浮かべ、ジョージは勢いよくお辞儀をしてからジェレミアに着いて行く。


「なんかジル、嬉しそうだね」

「はぁ、平民相手にこんな接待紛いの事をして良いんですかね」


 ヒューイと文句を言うだけ言ってスッキリしたイアンはその後に着いていった。




  ◇◇◇




 一行は先ず、謁見の間にやって来た。今の時間は使われていないのか、荘厳な佇まいの大きな扉は開け放たれている。


「ここが謁見の間だ。他国からの客人との謁見や、功績を挙げた者への叙勲等に使う部屋だ。ここまでなら入って良いぞ」


 ジェレミアは部屋の中央に置かれた壺までなら入る事を許す。


「ほへぇー。すごいねー」

「本当ですねー」


 謁見の間は扉から奥に向かって長い長方形に近い台形。扉側が広く奥に行くに従って徐々に狭くなっている。天井までの高さは5m程。扉から見ると奥に5段高い舞台がある。その中央に鎮座している豪奢な椅子が玉座だろう。長辺側も数段高くなっている。その背後の壁は上部が窓になっていてとても明るい。分厚いカーテンが纏めてあるので、必要に応じて開閉をする様だ。床はエントランスと同じ絨毯、天井からはエントランス以上に豪華なシャンデリアが吊られている。


「どうだ?そろそろ次に行ってもいいか?」


「うん!」「はい!」


「なんか、ジルが引率の先生に見えない?」

「私もそう思いました」




 その後、夜会の間、大食堂と巡った。




 お城ツアーは佳境を迎える。一行は城の中でも、大分奥まった所まで来た。


「ヒューイ、このまま行くとあの部屋ですよね」

「まさか、、、俺、骨は拾ってあげるって言ったけどこれは無理かも」


「城内案内はここが最後だ」


 ジェレミアはそう言って、今までの扉からすると落ち着いた装飾の扉をノックする。入室の許可を得ると扉を開いた。


「ここが、父上の執務室だ」


「はぁあ!?」「ぇえー!?」


 部屋の中には執務机に座るジェレミアの父、もといシャインレイの国王陛下が居た。


「やあ、はじめまして。私がジルの父親のコーネリアスだよ」


 えぇー!?マジで!?やっば!!どうしよ!?これは、女神様の言った通りか!?


 ショーマは色々と驚きを隠せない。急な緊張の為か、額からはどっと汗が出てきて今にも流れ落ちそうだ。

 ジョージはまさかの人物の登場で、顔は青褪め身体は小刻みに震えている。

 動けなくなっている二人の代わりに、ジェレミアが紹介する。


「父上、この焦茶の髪の方がジョージで、このべっ甲色の髪の方がウィステリア。ちなみに、ウィスはプランからの留学生です。ほら、二人とも」


「初めまして、ウィステリアです。今日はお世話になります」

「は、初めまして、ジョージです。よろしくお願いします」


 二人は各々自己紹介をした。ちなみに、イアンとヒューイは空気と化している。助け船を出す余裕も無いほどの空気だ。よく見ると二人の顔色も若干悪くなっている。


「へぇ、ウィステリア君は平民コースの留学生なんだ」


 これ、どーすんの?俺、発言求められてる?とりあえず、返事だけしとこうか。


「──はい、そうです」


「そうなんだね」


 コーネリアスはショーマへの対応もそこそこに、ジョージに話しかけた。


「もしかして、ジョージ君はウェラー卿の関係者じゃないかな?」


 突然話し掛けられたジョージは狼狽えるも、何とか答える。


「えっと・・・ウェラー卿とはどなたですか?」


「君の瞳にそっくりな貴族がいるんだよ」


「も、もしかしたら、代を遡ればそのウェラー卿?に辿り着くかもしれません、僕の御先祖様は貴族の私生児だったそうなので、この目と魔法が使えるのは先祖帰りらしいですっ」


 ジョージは一息で言い切った。


「ふーん。そうなのか。

 二人ともゆっくりしていってくれ。夕食まではまだ時間があるから風呂でも入ったら良いよ。ジル、また食後に来なさい」


「はい、わかりました」


 ショーマ達は一礼をして、王の執務室から出ていった。




 廊下に出ると、ジョージはその場にへなへなと座り込む。


「僕が王様とお話するなんて、考えたこともありませんでした」


 ショーマは冷や汗を袖で拭いながらジェレミアに抗議する。


「ホントだよ!なんでいきなり王様に会わせるかな!?口から心臓飛び出すよ!重要な事は事前に教えといてよ!」


 俺、マジでやらかしたかと思ったよ!王様はジョージが気になったみたいで助かったけど。


「悪かったな。父上が知らせずに連れてこいって言うからそうしたんだが。ジョージ、立てるか?」


「はい。すみません」


「さて、皆で風呂でも行こう。露天風呂からの眺めもなかなかだぞ」


 ショーマ達は一旦客間へ戻り、大浴場へ向かった。





朝木  「はっ!!ブックマークが増えている!しかも、月曜はお休みしたのに様子を見に来てくれてる人も居る!」

女神様 「本当ね。よかったじゃない」

ショーマ「総ユニークも1000台に乗ったな」

朝木  「ありがたやーありがたやー\(~ロ\)(/ロ~)/謎の舞」


 皆様、応援ありがとうございます!これを励みに頑張ります!p(^-^)q



 シャインレイの王様、コーネリアスの登場です!

 彼には色々働いて貰わねば!!笑



 ちなみに、ジョージはウェラーの傍系設定です。御先祖様と彼は言っていますが、実際は5代くらいです。祖父の祖父が貴族の私生児ですね。簡単に遡れます。

 シャインレイには三大魔法家と言うのが有りまして、ウェラー(緑)、ウェールズ(赤)、ウォルター(青)の3家です。

 このあと、ジョージの事が貴族コースの面々にバレ、争奪戦が繰り広げられる予定でしたが、脱線し過ぎて話が進まん!という事で泣く泣くカットします。今後チラッとは出るかもですが。

 いつか、番外編とか書けたら良いなー(; ̄ー ̄A



 次回はお風呂でウフフ・・・です!

 え?今、男しか居ないよ!?



 応援して頂けると嬉しいです(^^)

 訪問だけでも大感謝(^^)/


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