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20―待ち伏せと遭遇




 6の月も半ばを過ぎた頃のある夕方、第3鍛練場。十数名の生徒が各々魔法の練習をしている中、端で三人の男子生徒が休憩している。髪色は赤銅色、胡桃色、青色。


 胡桃色の生徒が赤銅色の生徒に話し掛ける。


「なぁ、知ってる?」

「何がですか?」

「平民コースのクラス6に入った子が可愛いって噂」

「可愛いって言っても、所詮平民でしょう?」

「なんか、雰囲気が平民ぽく無いってさ」

「どこかの貴族の隠し子とかでしょうか?」

「流石に隠し子を学校に通わせないよね?」

「でも、平民コースなら有りじゃないですか?」

「確かに」


「ふーん。そいつ、一度見てみないか?」


 今まで一言も発しなかった青髪の生徒が加わった。


「え?そんなに可愛い子が気になる?」


「あぁ。大いに気になるね」


「君が言うなら仕方ないですね。では、いつにしましょうか」


 三人は突撃する日取りの相談を始めた。




  ◇◇◇




 授業を終えたショーマとジョージは、寮に向かって歩いている。会話の内容は今日の授業の課題について。


「ウィス、今日の課題はどうでした?」


「あれね!ちょー難しい!!」


「ですよね!密集した的の間から標的だけにボールを当てるなんて!!」


「アローならまだいけるんだよね。ボールを変形させるって所がまた」


「指示が増えると難易度が一気に上がりますよね」


 今日の課題は、等間隔(約15cm)(ボールの径より狭い)で配置してある丸太の側面からボールを放って奥の的に当てるというもの。丸太の間をくねくねと操作をし、的以外の丸太に当てない様に少し変形させる必要があった。

 ちなみに、課題をどんどんこなしてしまう二人だけの特別仕様だったりする。ブラウンによると、「高威力の魔法を使う事はお勧め出来ないけど、操作の腕を磨く分には問題ない」らしい。




 ショーマとジョージがあれこれと議論をしながら歩いていると、三人の男子生徒に行く手を阻まれた。


「お前が噂の可愛子ちゃんか」


 は!?なんだこいつら。てか、髪青っ!!こっちは茶髪が主流なんじゃないの!?しかも、この格好って・・・


「なんですか藪から棒に」


「ジョージ、ちょっと待った!」


 ショーマはジョージを引っ張って、男子生徒達から少し距離を取る。


 コソッ

「ジョージ、たぶんこの人達は貴族だよ」

 コソッ

「え?そうなんですか?」

 コソッ

「この学校で制服を着てるって事はそう言う事でしょ」

 コソッ

「確かに。どうしましょうか」

 コソッ

「そりゃ、もちろん逃げるよ」

 コソッ

「ですよね」


「おい、聞いてるのか?」


 ショーマとジョージは矢継ぎ早に会話する。


「可愛子ちゃんって誰でしょう?ねぇ、ウィス?」

「誰だろうね。俺の知り合いに女の子はキャシーしか居ないからなー」

「僕もです。人違いの様なので、これで失礼します」

「じゃ、そう言うことで!」


 ショーマとジョージは回れ右をして校門へ走った。


「逃げられたか」

「はは、足早いなー」

「また機会はありますよ」


 三人は貴族の寮へと向かって行った。




 ショーマとジョージは門から中を覗いている。


「ねぇ、あいつら追い掛けて来てない?」


「今の所は大丈夫そうですね」


「はぁ。完全に俺を女だと思って話し掛けて来てたよね」


「そうですね。ウィスの見た目とその声じゃ、しょうがない気がしますけど」


「声変わりもまだだし、何なら成長期もまだ先だっつーの。絶対面倒な奴に目をつけられたよね・・・」


「相手は貴族ですもんね。きっと、これからも待ち伏せされますよ」


「ぬぁー!!!」


 ショーマは頭を抱えてしゃがみこんだ。


「さっさと見せちゃった方が早くないですか?」


「見せるって何を?」


「何って、裸?」


「・・・それは、最後の手段に取っておく」


 ショーマとジョージは回りを警戒しながら、寮へと戻って行った。





 やっっっと、新展開に突入です!!

 彼らは一体何者なのでしょうか!?


 次回は彼らの正体が判ります!



 応援して頂けると嬉しいです(^^)

 訪問だけでも大感謝(^^)/


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