表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/263

1―まずは手下集めから


※6/27…会話文の表現を修正。





 12歳になったショーマは、ある決心をした。




 そろそろ、魔王始めるかな?体力もそれなりについたし。


 はぁ、女神様に連絡するの気が重いな。いつ以来だろ。


「もしもし。女神様?」


 ―――はい。おひさしぶりの女神です。


「やっぱり連絡しなくて怒ってる?」


 ―――ショーマ君、私を放置し過ぎだよね。仮にも君の上司だよ?


「ごめん。それで相談なんだけど、魔王ってよく分からなくて。何からすれば良い?」


 ―――やっっっと!魔王業に本腰を入れてくれるんだね!!


「えっと、今の俺で出来る範囲でお願い」


 ―――まずは、そこら辺の土地をパパッと征服して国を作っちゃって!


「いきなりハードル高過ぎ!俺、まだ12歳になったばかりなんだけど!」


 ―――今から初めて、20歳くらいまでに建国できれば良いから!


「まぁ、それだけ時間があれば出来なくない・・・かな?」


 ―――とりあえず最初はドラゴンの縄張りからで。あ、ソラ君とサクラちゃんに頼っちゃダメだよ?


「えー!なんでよ!」


 ―――建国するのは魔王の国であって、ドラゴンの国じゃないからだよ。OK?


「むぅ。言いたいことはわかった」


 ―――じゃぁ、頑張ってね!応援してるから!




 俺、もしかして早まった?




 ◇◇◇◇◇


 この世界の魔王がとうとう動き出した。


 これからこの世界に大変革が起こる。


 今まで魔王なんて存在しない世界だったから。


 建国が成れば、混沌とした世が訪れるだろう。


 転生魔王なんて面白そうなので、少し観察するとしよう。


 ◇◇◇◇◇




 ショーマは女神の無茶振りについて考える。




 女神様に、とりあえずドラゴンの縄張りを征服しろ。って言われた訳だけど。


 簡単に縄張りって言うけど、俺の知ってる範囲だけでも結構広いよ!東の山に住んでるから西側はどこまでか知らないしなー。あの山付近までかなー。


 てか、魔王って言ったらやっぱり魔族と魔物が配下だよね。この世界に魔族って居るのかな?魔物はあまり遭遇した事ないし。困った。




 ショーマは昼寝をしているソラに話しかける。


「ねーねー、ソラさん」


『くわぁー。どうしたー?』


 ソラは大きなあくびを一つしてショーマを見る。


「縄張りの西の端ってどーなってるの?」


『うーん。西端かー。ここから真っ直ぐ、隣の山を越えて海までが縄張りだよ』


「へぇー。あの山の向こうに海があるんだ!楽しみだな♪

 あとさ、この世界に魔族って存在するの?」


『一応居るかな?でも、どこに居るかはわからないよ』


「そっか。ありがとう」


『うん。。。。zzZ』




 山2つとか!縄張り広すぎるよ!山の先はどうなってるんだよ!

 あと、一応この世界に魔族は存在するんだ。どこにいるんだろうね。


 何から始めよう。とりあえず魔王らしく魔物を従えてみるかな?




  ◇◇◇




 ショーマは3ヵ月かけて、魔物を隷属させる魔法を完成させた。




 俺って天才!でも、魔物が俺から逃げる。なんでだ?

 とりあえず、女神様に聞くのが手っ取り早いか。


「もしもーし。女神様ー」


 ―――はーい。今日のご用件はー?


「魔物を従えたいけど、俺から逃げるのはなぜ?」


 ―――それはショーマ君からドラゴンの匂いがするからじゃない?


「はっ!盲点だった!」


 ―――まずはドラゴンの匂いを消す方法を探さないとだね。


「助言サンキュー!じゃ、また!」




 さすが女神!見直したぜ!




  ◇◇◇




 ショーマは女神の助言を取り入れ、ドラゴンの匂いを消す隠蔽魔法をすぐさま開発した。




 ショーマは隠蔽魔法の開発後、とりあえず一匹で行動している魔物っぽい熊に挑んだ。

 隷属魔法の展開は上手くいき、ショーマは初めての手下を手に入れる。

 ショーマと手下は互いの存在を何となく認識出来ているようだ。


「必要な時に呼び出すから、普通の生活をしてて良いよ」


 熊の魔物は一度頷くと、どこかへ去っていった。




 真っ赤な毛色以外はどう見ても熊だったよね?でも隷属魔法がかかったから魔物なんだよなぁ。野生動物と魔物の違いってなんだ?


「おーい、女神様ー」


 ―――なぁに?


「あのさ、魔物と野生動物の違いがわからないんだけど」


 ―――うーん。最大の違いは色かな?野生の動物が茶色系で、魔物は奇抜な色って感じで。黒系と白系も魔物だよ。他の特徴は大体動物と同じだね。魔物は元々ただの動物だから。


「へぇ。じゃあ、魔物は従えてもどんどん増える?」


 ―――同種の親分を従えちゃえば、増えても大丈夫だよー。


「そんなもん?わかった」


 ―――あ、魔法を使う魔物も居るから気を付けてね。じゃ、引き続き頑張ってね!


「魔物も魔法使うのかよ!ってもう切れてるし」




 なるほどな。とりあえず見付けたヤツからどんどん従えれば良いかな。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ