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北の陣 第2幕  作者: m
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ギールvsミーナ 2

「やぁ、またギールだよ。前回まんまと南軍との一騎打ち合戦に持ち込めたぜ!コレで勝負は決まったも同然よ!あんな女なんてちょろいもんだぜ!俺が奴の胸を揉みまくってひぃひぃ言わせてやるから君は楽しみに見ててな!じゃ、グッバイ!」


「ガチャ」


中央軍と南軍がにらみ合っている真ん中の空間で円を描きながら馬を走らせていたギールとミーナが馬を止めた…


「騎馬戦にするか?白兵戦にするか?どちらか選びな」


ギールはミーナにそう聞いた。


「殺り方を選ばせるなんてずいぶん余裕があるじゃないか?じゃあ、白兵戦でお願いします」


ミーナがそう丁寧に答えた。


「はっはっは、どっちでやっても俺が勝つのは目に見えてるからな!よし白兵戦だな」


そう言いギールは馬を降りた。ミーナも続けて馬から降りて剣を抜いた… ミーナが馬から降りてギールはさらに驚いた…


(身長もめちゃくちゃ低い… 150センチくらいしかないぞ… 俺の身長は185センチだからまるで子供の女を相手にするようなものか… いろいろな意味でやりづらいな… )


「お嬢さん、降参するなら今の内だよ?」


ギールはそう話しかけた。


「フフフ、さすがに中央軍No. 1の猛者にもなると冗談が面白いな」


ミーナがそう言った。


(えっ?冗談で言ったんじゃないんだけど?)


「はっはっは、面白かったならそれでいいわ」


ギールはそう言って剣を抜いた。そしてギールとミーナの一騎打ちが始まった。


「シャキィン、シャキィン、シャキィィン」


2人の剣がぶつかり合い十字を描いた…


(う、嘘だろ… なんだこいつの腕の力… 半端ない… こいつ男か?女にこんな力があるはずがない!いや、待てよ… たとえ男だとしてもこんなキャシャな身体のどこからこんな力が湧いてくるんだ?)


「シャキィン、シャキィン、シャキィィン」


2人は間合いを取った…


「はっはっは、お前、男だろ?」


ギールがミーナにそう聞いた。


「さぁな?お前が俺に勝てたら教えてやるよ!」


ミーナがそう答えた。


「なら、俺がお前に勝ってみんなの前で服を切り刻んで素っ裸にしてやるよ!」


ギールがそう言った。


「ほざけ!その前にお前の魂はお前の身体から飛び出してるわ!」


ミーナがそう言いギールに斬りかかった…


「シャキィン、シャキィン、シャキィィン」


2人はまた間合いを取った…


「おっさん、ずいぶん息があがってるみたいだけど大丈夫?フフフ」


ミーナがそう言ってきた。


「お前の方こそ皆の前で全裸になる覚悟は出来たか?はっはっは」


ギールはそう返した。


2人は円を描きながら間合いを詰め同時に斬りかかった…


「シャキィン、シャキィン、グサッ」


「ぐぉぉぉ」


ギールの横腹にミーナの剣が突き刺さった…

そしてギールが腹に刺さった剣を握りながらミーナをつき飛ばした… 剣はギールの横腹に突き刺さったままだった…


「お前わざと… 」


ミーナがそう言った。


「さぁ、お嬢さん?剣がないけどまだ俺とやるかい?」


ギールが右手に持つ剣をミーナの顔に突きつけ、そう言った。


「くっ… 」


ミーナが今まで見たこともない一騎打ちのやり方を見て声を失った…


「さぁ、どうする?降参するなら命は助けてやるが?」


ギールがミーナを問い詰める。


「クソッ、短刀も持ってるがこんなんじゃあんたに勝てる気がしない… 参った、俺の負けだよ… こんな勝ち方があったなんてだてに歳をとってないな… 」


ミーナはそう言って両手をあげ降参のポーズを取った…


それを見た中央軍の兵士達から大歓声の声があがるのであった。





















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