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北の陣 第2幕  作者: m
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S拠点・旧道電撃作戦

「やぁ、まったくもっていつも通りのギール様だ、前回ルーキ師団長が何やら隠してたみたいだが君にはそれが何か分かったか?えっ?お前は分かってるのかって?じゃ、グッバイ!」


「ガチャ」


何かの音が聞こえた。


ギールとルーキ師団長が南軍の偵察から戻ってすでに数日が経っていた…


ギール達は何度か前線第3拠点へと攻め込んだが南軍の抵抗が激しく落とす事が出来ないでいた。


そんな時、1人の兵士がギールとルーキ師団長のいるテントの中にやって来た…


「ふぅ〜、ただいま」


マーサが額から汗を流しながらそう言いテントに入って来た。


「よう、ご苦労さん、どうだった?」


ギールがマーサを見てそう言った。


実は前線第3拠点に攻める少し前にギールはマーサにS拠点全体の様子を偵察するよう頼んでいたのだった。


「ヤバイ事になってるぞ… 」


マーサが額の汗を拭いながらそう言った。


「ん?ヤバイ事?」


ギールは怪訝そうにそう言った。


「南軍の援軍がさらに2週間後に来るらしい… その数3万 … 」


マーサはテント内にあった水を飲み干してそう言った。



「マジで?それはヤバイな… 南軍も本気でこのS拠点を手に入れようと必死だな… 」


ギールが腕を組みそう言った。


「ギールさんどうします?南防衛最高司令官に援軍要請を今から出しましょうか?」


ルーキ師団長がギールを見ながらそう言った時だった。


「ちょっと待った!」


マーサが右手を広げ前に出しギールとルーキ師団長の2人の会話を遮った。


「ん?マーサさんどうかしました?」


ルーキ師団長が怪訝そうにそう聞いた。


「スペード師団が援軍に来て、またよその師団に援軍を頼んだらスペード師団の名前に傷が付くだろ?それに俺にいい考えがある」


マーサはギールとルーキ師団長の目を交互に見てそう言ったのだった…




それからマーサは1度テントから出て大きい地図を持ってまた戻って来た。


そしてテント内にあるテーブルにその地図を広げ2人に見せた。


「南軍の援軍が来る前に最前線の拠点を全部落とそう」


マーサは2人に地図を見せながらそう言った。


「えっ?最前線の拠点を?いやいやいや、それは無理ですよ!最前線の拠点に行くにはこの前線の拠点をまず落とさないと」


ルーキ師団長が地図に書いてある前線の拠点を指差しそう言った。


「この場所に旧道が通ってる、この道を使えば最前線の拠点まで一直線で行ける」


マーサはそう言い地図に書いてある旧道を指差した。


「いや、確かにその道を使えば最前線の拠点まで一直線に行けますよ… だけどその事が南軍にバレればウチらは前線の拠点にいる南軍の兵と最前線にいる南軍の兵に挟み討ちにされますよ」


ルーキ師団長が地図を指差しそう言った。


「確かに… だが、現在前線の第1と第2拠点を援軍に来た師団が攻めている、そしてルーキ師団長に前線第3拠点を攻めてもらえばどうなる?」


マーサは前線の第1、第2、第3拠点を順に指差しそう言った。



「挟み討ちはないか… 」


ルーキ師団長が顎に手をやりそう頷いた。


「そう、挟み討ちにされる事はない。さらに最前線の拠点にいる南軍の兵士達は前線の拠点をまだ落とされてないから油断もしている事だろう、その隙をスペード師団が一気に付く」


マーサが地図に書いてある最前線の拠点を指差しそう言った。


「確かに… 前線の拠点も落ちてないのにまさか最前線の拠点に攻め込んで来るとは南軍も思わないでしょうね… 」


ルーキ師団長はマーサを見てそう言った。


「だろ?最前線の拠点は兵も少ない、さらに油断もしている、そこにスペード師団が攻め込めば… 」


マーサがギールとルーキ師団長の目を交互に見ながらそう言ったのだった…

















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