大富豪
これは中央軍の最高司令官が暗殺され数日が経った頃の話だ…
中央地区のある城に大富豪や富豪達を招いてパーティーが行われていた…
富豪A「なぁ、中央軍の最高司令官が北に暗殺されたって聞いたけど、こんなパーティーなんか開いてて大丈夫なのか?」
富豪B「大丈夫だろ?中央軍は60万もの兵隊で北に攻めてるんだから」
富豪A「ん〜、まぁ、そうかもしれないが… 何もこんな時にまでパーティーなんて開催しなくても… 」
富豪B「お前はまじめだなぁ… だいたい戦争なんて俺たちには関係ないだろ?戦うのは軍人だけなんだからさぁ」
富豪A「まぁ、それはそうだけどな… 」
富豪B「何を心配する必要がある?中央地区は軍人の数も違うし別に俺たちが戦う訳でもないし」
富豪A「いや、なんとなく不謹慎な気がしてな… 」
富豪B「お前はバカだなぁ、そんな事考えてないでもっとパーティーを楽しめよ!ほら、あそこにいる女なんてめちゃ可愛いじゃないか」
富豪A「えっ?マジ?どこどこ?あっ、ほんとだ!めちゃ可愛い!」
富豪B「だろ?戦争なんて体使う事しか能がない連中にやらしときゃいいんだよ!俺たちには何も関係ないんだから楽しもうぜ!」
富豪A「それもそうだな!はっはっはっはっはっ」
富豪達がパーティーを楽しんでいた時だった…
突然中央軍の軍服を着た男達がパーティー会場に入って来たのだった…
急に兵士達が入って来た事でパーティー会場は騒然となり皆混乱していた…
気づけばパーティー会場は何百人という兵隊達に囲まれていた…
そして1人の兵士がパーティー会場にいる富豪達に叫んだ。
「お前達を今から拘束する!大人しく我々の言う事を聞け!大人しく指示に従わない場合は即処刑にする!いいな!」
それから富豪達は訳も分からず兵士達に拘束されある場所へとやって来た…
それは誰も来ない森の奥深くであった…
そして森が開けた場所に誰が掘ったのか大きな穴が掘ってあった…
そして兵士達が富豪達を次々にその穴に落とし始めたのだった…
「お前達!何をする!止めろ!止めるんだ!我々にこんな事をしてどうなるか分かっているのか!」
「ズバッ、ズバッ、ズバッ」
抵抗した者はその場で八つ裂きにされ穴に落とされた…
やがて全員が穴に入ったところで兵士達が穴の周りに集まり富豪達に銃を乱射した…
そして兵士達は富豪達の死体で詰まったその穴を埋めたのであった…
この出来事は中央地区の人間には知られないよう隠密に計画され、秘密裏に実行されたのであった…




