表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北の陣 第2幕  作者: m
53/62

ルーキ師団長登場

「やぁ、元気か?えっ?前回のギールさんが怖かったって?いやいやいや、別に怖くないだろ?殺してないし!だいたい俺なんかよりアントレイヤの方が怖いからね!あいつは笑いながら敵を殺しちゃうからね!あ〜、ほんとあいつは恐ろしい奴だよまったく!じゃ、グッバイ!」


「ガチャ」


知らない兵士がどこかでそう言った。


南防衛軍の3師団を北討伐軍の援軍にまわし数日が経った頃…


南軍の偵察隊に南防衛軍が援軍をまわした情報を察知されたのだろう…


南軍はそれまで大人しくしていたのが嘘のように南防衛軍の拠点の各所に攻撃を仕掛けて来ていた。


そして南防衛軍の何ヶ所かの拠点を南軍に奪われてしまったのだった。


その頃ギール率いるスペード師団は後方の拠点で大本陣の中にいた。


そしてスペード師団に南防衛軍最高司令官より指令が下ったのだった。


「ギール、スペード師団はS拠点の援軍に行ってくれ、あそこの拠点が今1番の激戦区になっている。南軍もあそこの拠点に兵をまわしているみたいだ」


南防衛軍の最高司令官がギールにそう言った。


「分かりました。あそこは商業地区だから南軍も落としたいところでしょうね」


ギールが南防衛軍の最高司令官にそう言った。


「そうゆう事だ、だが、ここを守りきれば南軍の士気も削がれる事だろう。ギール頼んだよ」


南防衛軍の最高司令官がギールの肩を叩きそう言った。


「分かりました。スペード師団は今からS拠点の援軍に向かいます」


ギールはそう言いその場を立ち去った。




しばらくしてギールはスペード師団が待機しているところに馬に乗ってやって来た。


「今から俺達はS拠点の援軍に向かう!急いで用意しろ!」


ギールはスペード師団の兵士達に馬に乗ったままそう叫んだのだった。




スペード師団は支度を済ませS拠点へと向かった。




そしてギールはS拠点に着くなりすぐにS拠点の本陣のテントに入って行った。


「よう!援軍に来たぜ!」


ギールは右手を軽く上げそう言った。


テントの中には5人程の兵士がいた。


「あっ!ギールさん!待ってましたよ!」


S拠点を預かるルーキ師団長がギールの声に気づきギールの方に振り向いてそう言った。


「おう、それで… 戦況の方はどうなってるんだ?」


ギールはルーキ師団長に腕を組みそう聞いた。


「いやぁ、参りますよ… 南軍の奴ら連日攻めて来てウチの兵士達は疲れきってますよ… 」


ルーキ師団長はそう言い腕組みをしてちょっとカッコ良さげに話しを続けた。


「最前線の拠点は全部南軍に取られまして、前線の拠点も全部南軍持っていかれて残る拠点はここだけですよ」


ルーキ師団長はギールにそう報告した。


「えっ?ここだけ?退却寸前じゃねーかよ!なんで今カッコつけた?」


ギールはルーキ師団長にそう質問した。


「いやっ、退却寸前だけどなんとか守ってますんで… 」


ルーキ師団長がテヘペロしながらそう答えた。


「ふざけんなよお前!じゃあ… お前の兵隊はどれ位残ってるんだ?」


ギールが腕組みをしたままそう聞いた。


「1万くらいですね」


ルーキ師団長がそう答えた。


「南軍は?」


ギールが腕組みをしたままそう聞いた。


「6万くらいですね」


ルーキ師団長がそう答えた。


「全然数が違うじゃねーか!てか、お前6万相手によく頑張ってたな」


ギールが急に感心した様にそう言ったのだった。

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ