闇の中
「やぁ、元気か?って聞いてる場合じゃないからまた後でな!じゃ、グッバイ!」
「ガチャ」
アントレイヤは剣を強く握った。
「先の大戦… 中央軍は負けるべくして負けた… アントレイヤ君… 君は今や中央軍の最高司令官だ… 何も知らないのはマズイのではないか?ガッハッハッハ」
ブル最高司令官はアントレイヤの肩を軽く叩きそう言い笑った。
「くっ、訳が分からない… 中央軍では一体何が起こっているんだ… 」
アントレイヤは剣を握ったままそう呟いた。そしてアントレイヤはギールの方を見た。
ギールとキーナはまだ斬り合いを続けていた…
「さぁ、早く彼らを引き上げさせたまえ」
ブル最高司令官はアントレイヤの肩に手を置きながらそう言った。
アントレイヤはブル最高司令官にそう言われたがアントレイヤは剣を強く握り横に立つブル最高司令官に斬りかかった。
「シャキィン」
ブル最高司令官はとっさに剣を抜きアントレイヤの剣を受け止めた。
「無駄だ、止めておけ… 作者はまだ私を殺せない… 無論君の事もだ」
ブル最高司令官がアントレイヤの剣を受け止めたままそう言った。
「くっ、気軽に作者を出すのは止めろ、シリアスなシーンが台無しになる」
アントレイヤが剣を押しながらそう言った。
「ガッハッハッハ、それは失礼したな、だが茶番は私だけに限った事だけではない… その事をよく覚えておきたまえ!」
「シャキィン」
ブル最高司令官はそう言いアントレイヤの剣を弾き、ギールとキーナの闘いを止め、ブル最高司令官とキーナの2人は闇の中へと消えていった。
そしてアントレイヤ率いる夜襲部隊も全て退却したのであった。
夜襲から退却したアントレイヤとギールは中央軍の拠点のテント内にいた。
「なぁ、ギール… 北の最高司令官からチラッと聞いたんだが前任の最高司令官の暗殺には何やら裏があるらしい… 」
アントレイヤはテント内にある椅子に座ったままそう言った。
「ん?どんな?」
ギールも椅子に座ったままそう聞いた。
「ウチの師団長の1人にドマって奴がいるだろ?そいつが何やら前任の最高司令官の暗殺に関わっているらしい… 」
アントレイヤが腕を組みそう言った。
「ドマ… あぁ、あのいけすかねぇ奴か… あいつが前任の最高司令官暗殺事件に関わってるって?」
ギールも腕を組みそう言った。
「北の最高司令官が言うにはどうやらそうらしい… 」
アントレイヤは腕組みをしながらそう言った。
「なるほどな… どうりでおかしいと思っていたよ… そんなに簡単に最高司令官が暗殺されるなんて思ってもみなかったからな… 身内に裏切り者がいれば納得だ」
ギールも腕組みをしたままそう言った。
「あぁ、だが、多分それだけじゃない気がするんだ… 」
アントレイヤが右手で頭をかきそう言った。
「それだけじゃない?」
ギールが腕組みをしたままそう聞いた。
「あぁ、中央軍は負けるべくして負けたと北の最高司令官が俺に言った… 」
アントレイヤが頭をかきながらそう答えた。
「中央軍は負けるべくして負けた?どうゆう事だ?」
ギールが怪訝そうにそう聞いた。
「分からない… だが、先の大戦で何かがあったに違いない… 」
アントレイヤはギールと目を合わしそう言った。




