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北の陣 第2幕  作者: m
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天誅


ミーナがサウスの前で泣いた日から幾日が過ぎた…




ミーナは少女の一件からずっと自責の念に駆られていた…


そして悲しみと怒りが繰り返しミーナを襲っていた…




ミーナは中央地区の兵士達にひと泡ふかさせたく、南地区に略奪に来る兵士達を詳しく調べていた…


そして略奪兵達のリーダーはドマと言うどこかの師団の師団長らしいと言う事が分かった…




ある日ミーナが略奪兵達を調べる為に町を巡回していると中央地区の兵士が30人程で道のど真ん中を我が物顔で歩いていた…


南地区の町人達は中央地区の兵士達を見るや否や皆その場から逃げ出していた…


それを見かけたミーナは略奪兵達に気づかれないよう後をつける事にした…


しばらく後をつけて行くと町にある大きな建物の中に入って行った…


( ここは以前イベント会場として使っていた古い建物… なんでこんなところに? )


ミーナは不思議に思いながらも後をつけた…


すると略奪兵達は広い階段を地下へと降りて行った…


その階段の前には護衛兵が2人立っていてミーナはそれ以上ついて行く事が出来なかった…


ミーナはしばらくの間、どうにかして地下に行けないかと考えていたが、いい考えが浮かばず仕方なくミーナが来た道を引き返そうとした時だった、階段の下の方から女達の叫び声が微かに聞こえてきたのだった…


その時ミーナの頭にあの殺された少女の顔がよぎった…


そしてミーナは居ても立っても居られず階段に向け走り出していた…


「グサッ、グサッ」


ミーナは階段の前にいた2人の護衛兵を刺し殺し、階段を降りて行った…


すると階段の下に大きな扉がありミーナはその扉を勢いよく開いた…


すると広い部屋にいくつものベッドが置いてあり何人もの若い娘達が裸にされベッドの上で中央地区の兵士達に身体を絡められていた…


南地区の若い娘達が誘拐され無理やり抱かれてたのだろう…


娘達の頬は涙で濡れていた…


その光景を見たミーナはあまりの衝撃に一瞬気を失いかけた…


そしてフツフツと怒りが沸いて来た…


「おい!南地区の兵士がこんなところに何をしに来たんだ!」


中央地区の兵士の1人がミーナに気づきそう叫んできた。


ミーナは血の滴る剣を力強く握った…


「おい!お前!何をしに来たんだって聞いてるんだ!」


中央地区の兵士が裸のまま剣を握りミーナに近づいて来た…


「グサッ、ズバッ」


ミーナは近づいて来た兵士の心臓を剣で突き刺し首をはねた…


それを見ていた他の中央地区の兵士達が皆裸のまま剣を持ち出しミーナに襲いかかって来た…


「南の兵が舐めた真似すんなよ!」


中央地区の兵士達の1人がそう叫んだ。


「グサッ、グサッ、グサッ」


ミーナは次々と襲ってくる中央地区の兵士達を刺し殺した…


「おい!お前!南地区の兵士が中央地区の兵士にこんな事してタダで済むと思うなよ!お前のせいで南地区の人間達は皆大変な目にあうぞ!」


中央地区の兵士の1人がそう叫んだ。


「やりたい放題… 言いたい放題か… とことん腐っているな… 」


ミーナは小声でそう呟いた、そして…


「グサッ、グサッ、グサッ」


ミーナは次々と中央地区の兵士を刺し殺した。


「おっ、お前は何者だ!」


中央地区の兵士達がミーナの強さに次第に恐れ始めた…


「南赤星師団のミーナだ、これ以上お前達の事を見過ごす事など出来ん」


ミーナはそう言い顔にかかった血を左手で拭い…


「天誅だ!」


そう言いミーナは中央地区の兵士達に斬りかかった…



























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