和睦交渉
「やぁ、元気か?えっ?風邪を引いただと?それは大変だ!だが安心しなさい!俺が君にサソリ固めをしてひぃひぃ言わせた後、パイルドライバーにてトドメを刺す。君が気絶してる間に風邪も治る事だろう!はっはっは、じゃ、グッバイ!」
「ガチャ」
スペード師団の騎馬兵達が中央政府の城に着き馬を止めた。
そしてスペード師団長が中央政府の城にギールと2人で入っていきボル最高総司令官の待つ部屋へと入って行った…
「失礼します!」
スペード師団長がそう言った。
「来たな、待っていたぞ!」
ボル最高総司令官はイスから立ち上がりスペード師団長とギールを迎え入れた。
2人は部屋のソファーに腰をかけるように言われスペード師団長とギールがソファーに座った、その後、ボル最高総司令官もテーブルを挟んだ向かえのソファーに座った。
そしてボル最高総司令官は2人を労い、その後南軍との戦の状況を詳しく話し合ったそして…
「現在北軍に和睦交渉をしているところなんだが北軍の態度がなにやらおかしい… 私は必ず和睦に応じると思っていたんだがな… そこで君達には不測の事態に備えて都を何とか守ってもらいたい… 出来るか?」
ボル最高総司令官が2人の目を交互に見ながらそう聞いた。
「やり方は私達に任せてもらえますか?」
スペード師団長がそう聞いた。
「あぁ、やり方は君達に任せる、都を守れるならやり方なんて何でもいい」
ボル最高総司令官がそう答えた。
「そうですか… 分かりました!なら私達に任せて下さい!もし北軍が和睦に応じなかった場合、我々が北軍の裏側から攻めましょう、北軍を挟みうちにして撃退するのです」
スペード師団長がボル最高総司令官の目を見ながらそう言った。
「北軍の裏を取れるのか?」
ボル最高総司令官がそう聞いた。
「取ってみせます」
スペード師団長がそう答えた。
「北軍は現在山の上に陣を敷いている… ウチの軍の動きは一目瞭然だぞ?それでも裏を取れるのか?」
ボル最高総司令官は再びそう聞いて来た。
「私達なら取れます」
スペード師団長はそう答えた。
「そうか… 分かった… では我々は北軍との交渉が決裂した場合正面から攻めれば良いのか?」
ボル最高総司令官がスペード師団長にそう聞いた。
「はい、正面から攻めてもらえばいいです。そうすれば我々スペード師団が必ず北軍の裏から攻撃を開始します」
スペード師団長がそう答えた。
「分かった… 今は君達を信じるしかない… 頼む」
ボル最高総司令官がそう言った。
「はっ!後、こちらに早馬を10人程置いて行きます!何かあった場合ウチの早馬に連絡下さい!」
スペード師団長がそう言った。
「分かった… そうしよう」
ボル最高総司令官はそう答えた。
「では、我々はこれから北軍の裏側に向かいます!」
スペード師団長がそう言いソファーから立ち上がった、続いてギールも立ち上がった。
「頼んだぞ!」
ボル最高総司令官も立ち上がり2人の目を交互に見ながらそう言った。
「はっ!」
そう言い2人は敬礼し、ボル最高総司令官の部屋を後にした。
スペード師団長とギールの2人は中央政府の城を出て、スペード師団の早馬を10人程中央政府の城に残し、スペード師団は北軍の裏を取るべく馬を走らせたのであった。




