中央政府からの命令
「やぁ、みんなのスーパーヒーローギール様だ!えっ?あー、はいはい、そうですかそうですか、どうせ君の事だ、そう言うと思ってたよ!どうせ俺はスーパーヒーローにはなれないのは初めから分かっていたさ!いくら脳筋の俺でもそれくらいは分かっているよ!じゃ、グッバイ!」
「ガチャ」
ギールがそう言った。
スペード師団は南赤星師団の夜襲により約1000名の兵士を失った… そしてスペード師団は約1万5000の兵士達で第1最前線の拠点を守っていた…
南赤星師団の夜襲から幾日が経ち、第1最前線の拠点のテントに1人の兵士がやって来た…
「失礼します!中央政府から直接命令が下りました!北軍が都に迫っているとの事で、スペード師団は急ぎ都に戻るよう命令が下りました!」
中央政府からの命令書を携えた兵士がそう言った。
⁉︎
「北軍が都に?中央軍は何をしてるんだ?」
スペード師団長が兵士にそう聞いた。
「北討伐軍ほぼ壊滅!中央防衛軍もほぼ壊滅しました!」
兵士がそう答えた。
⁈
「北討伐軍も中央防衛軍もほぼ壊滅だと?北軍はそんなに強いのか?」
スペード師団長が兵士にそう聞いた。
「最高司令官を暗殺され大混乱を起こした模様であります!命令系統が機能せずそのまま北軍のペースで戦が進み気づいたらこの様な事態に… 」
兵士がそう言った。
「そうか… 分かった… すぐに都に向かうと伝えてくれ」
スペード師団長が兵士にそう言った。
「はっ!」
兵士は敬礼し、すぐにテントから出て行った。
「聞いての通りだ、兵士達にすぐに都に向かう準備をさせてくれ」
スペード師団長がテント内にいたヒゲの兵士にそう言った。
「はっ!」
ヒゲの兵士がそう言いテントから出ようとしたところ…
「あと、南防衛軍の最高司令官に使いを出してくれ、スペード師団に中央政府から直接命令が来て都に向かうと… 中央政府の危機の為、防衛の兵は置いて行けないと… そう伝えてくれ」
スペード師団長はヒゲの兵士にそう言った。
「はっ!分かりました!後、ギール殿にこの事を知らせときます!」
ヒゲの兵士がそう言いすぐにテントを出て行った。そしてヒゲの兵士がテントを出てから20分程してギールがスペード師団長のいるテントにやって来た…
「ますます大変な事になってるみたいだな…」
ギールが慌てた様子でテントにやって来てスペード師団長にそう言った。
「あぁ、まさかこんな事態に落ち入るとはな… 」
スペード師団長がギールにそう言った。
「今みんなに、都に向かう準備をさせている、後1時間もあれば準備は出来るだろう。騎馬兵だけでも先に行かせるか?」
ギールがテント内のイスに座りそう言った。
「あぁ、そうだな… 騎馬兵だけでも先に行く事にするか」
スペード師団長もイスに座りそう言った。
スペード師団長とギールの2人の会話は続きそれから1時間程が経ち、スペード師団の準備が整いスペード師団は都に向かうのであった…




