夜襲
「やぁ、みんなのヒーロー、ギール様だ。えっ?別にヒーローじゃないって?はっはっは、相変わらず君は素直じゃないなぁ、まっ、それはさて置き、中央軍が大変な事になっちまったぜ!ウチの最高司令官が殺られちまってスペード師団の連中も大騒ぎだ!これからウチはどうなる事やら… じゃ、グッバイ!」
「ガチャ」
ギールがそう声で言った。
「このガチャっていう設定どうにかならないの?毎回毎回ガチャガチャ面倒くさいんだけど… 」
ギールが第1最前線の拠点のテント内にいた師団長にそう言った。外は暗く時刻は22時を回っていた…
「しょうがないだろ、第1幕からの設定なんだから… 愚痴は作者に言ってくれよ」
師団長がそう言った。
「あのバカいらない設定を俺達に押し付けやがって… 毎回毎回こっちは面倒くさいんだよ… まったく… 」
ギールはそう言った。
その時だった、テントの外が急に騒がしくなり師団長とギールの2人が驚きながらテントの外に飛び出した。するとすぐに兵士が2人の前に走って来た…
「南軍の夜襲です!」
兵士が息を荒げて師団長にそう言った。
⁉︎
「夜襲だと… 」
( 作者の愚痴を言ったからか? )
師団長は驚きながらそう言った。
「人数はどれくらいだ?」
師団長がそう聞いた。
「現在調査中です!分かり次第ココに報告が来ると思います!」
兵士が敬礼してそう言った。
「そうか… 分かった… 皆に向かい撃つよう伝えてくれ」
師団長が腕組みをして兵士にそう言った。
「はっ!」
兵士はそう言いその場を立ち去った。その後すぐに違う兵士が飛んで来て師団長に現在の状況を報告した。南軍は約2万の兵で夜襲に来たとの事だった… そして相手は南赤星師団だと言う事だった…
「まったくこんな時に夜襲なんかしやがって… 」
ギールがそうつぶやいた。
「来ちまったものはしょうがないだろ」
師団長がそう言った。
「まぁな… 俺達はどうする?」
ギールが師団長にそう聞いた。
「そうだな… しばらく様子を見て決めよう」
師団長がそう言い前方の様子を伺っていた。たいまつの灯りが無数に行き交い両軍とも激しく戦っていた… その時だった、師団長とギールの後方から足音が聞こえた…
足音に気づいた2人が後ろを振り返るとテントの陰から10人程の南赤星師団の兵が現れた… そこにはサウスとミーナの2人も混じっていた…
「軍の目をそらし俺を暗殺しに来たという訳か… 」
師団長が10人の南軍に向けそう言った。
「悪いがそういう事だ… まさかギール殿がここに居るとは思いませんでしたがね… 」
サウスがギールの方を見てそう言った。
「はっはっは、俺が真っ先に戦いに出ると踏んでたみたいだな、だが残念だったな俺が付いてる限り師団長は殺らせないぜ!」
そう言いギールは剣を抜いた…
「クッ」
サウスはそう言い、その場にいた南赤星師団の全員が剣を抜いた… そしてスペード師団の師団長も剣を抜いたのだった…
「死にたい奴からかかって来な」
ギールはそう言い南赤星師団に近寄って行った…
「サウス!ここは俺達に任せろ!お前は師団長を殺れ!」
そう言いミーナが剣を構えるのであった…




