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北の陣 第2幕  作者: m
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人食い大熊


いきなり回想シーンが始まった…




コレはギールがまだ20歳の頃の話だ… えっ?お前は誰だって?俺に決まってるだろ?そうギール様だよ!えっ?今の年齢はいくつなんだって?はっはっは、それは内緒だよ!いいから君は黙ってなさい!これから回想やるんだから!感のいい君の事だからこの回想で何か勘付いてしまうかも知れないが、まぁ、適当に流してくれ。じゃ、グッバイ!




コレはギールがまだ20歳の頃の話だ…

国の要人達が中央政府の城に親睦を深める為に招待されパーティーを開いていた…

そのパーティーの警備にギールは護衛としてその城にいた…


「ねぇ、おじさん」


警備についていたギールに10歳くらいの子供がそう話しかけて来た。


「ん?なんだい坊や?ちなみにおじさんじゃないよ、お兄さんだよ」


ギールはその子供に少ししゃがみこんでそう答えた。


「そんなことどっちでもいいからさ、僕聞きたい事があるんだけどちょっといい?」


子供がギールの腕の服を引っ張りながらそう聞いた。


「どっちでもよくはないけど… 一体何を聞きたいんだい?」


ギールは少し困った感じでそう言った。


「お兄さんがゲート山の人食い大熊を退治したって話、本当なの?」


子供が目を輝かせてそう聞いてきた。




ゲート山とは中央地区にある山であり、この国では1番大きい山である。そしてこの子供が言う人食い大熊とは一時この国の人達を震撼させていた熊の事である。


その熊はどこから来たのかゲート山に住みつきゲート山に登ってくる人達を襲いまくっていた…


国は一時討伐隊を結成したのだが、この国には昔からの言い伝えがあり熊は人間から山を守る為に神が使わせた聖なる動物として崇められていたため国民が反対し討伐隊は解散となった。


それからはゲート山は神が住む聖なる山として崇めらていたのだがある日事件が起きた…王族の姫がその山に登りたいと言いだし家来を連れてゲート山に登ったのだった…


そしてその姫と家来達はそれ以来帰ってくる事はなかった… それに怒った国王は国民の反対を押し切り熊退治を強引に決行したのだった。


だが… 討伐隊を何度も結成しゲート山に送るのだが全て失敗に終わった。熊は非常に警戒心が強く頭も良く、襲える時には襲い逃げる時には逃げるを繰り返していたのだった…


そしてその熊の犠牲者はゆうに300人を越えていた… 目撃者の情報によると、その熊の体長はなんと6メートルを越えていたと言う。


それを聞いた国王はこの国の全国民に募集を募った… 『ゲート山の大熊を退治した者には莫大な褒美を与える』そう国中に札を立てたのだった。


その札を見て集まった人数はなんと3万人、その中にギールもいた… そして神対国王のゲート山争奪合戦が始まったのだった…


そして3万人の討伐隊は5日間かけて熊を追い、ギールがその大熊を見事に退治したのであった… 退治してみんなは驚いた体長6メートルと聞いていたが正確に測ると8メートルを越えていたのだった… そしてその人食い大熊が倒れたその日から一ヶ月もの間この国は嵐に見舞われたのだった…


( このエピソードはもしかしたら後に詳しく書くかも知れないと作者が言っていた )




「あぁ、本当だよ」


ギールはしゃがみ込み子供の両肩に手を置きそう言った。


「やっぱり本当だったんだ!お兄さん凄いね!」


子供が何を思ったのか、グーでギールの顔を殴ってきた。


「いてっ!」


ギールがそう言って手を子供の肩から離したと同時に子供がギールの元から逃げていった。






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