強制終了ボタン
「やぁ、ずーっと、ずーっと、ギールだよ。えっ?前回ミーナにフラれてやんのって?なっ、なんて言う事を!君はいつからそんなに失礼な人になってしまったんだい?お父さんは悲しいよ!人の事を言う前に自分の心を正しくしなさい!えっ?うるせーって?あぁ、神よどうか天罰をうるせーって言った奴にこれでもかって言うくらい与えてやって下さい。はっはっは、これで君は終わりだ。じゃ、グッバイ!」
「ガチャ」
ギールは第2最前線の陣のテントの中でガチャガチャを回した。
「嘘だろ… 星1って… マジか… 」
ギールはガチャガチャに向かってそう独り言を呟いた。
「いい歳したおっさんがガチャかよ」
ミーナがギールの後ろで軽蔑の眼差しで見ながらそう言った。
「うるさい、うるさい!俺は今猛烈に怒っているんだ!このガチャには悪意がある!星10なんて本当は入ってないんじゃないか?」
ギールはそう言って頭を抱えた。
「くだらない… いい歳したおっさんがガチャで一喜一憂なんかして… 」
ミーナはこれでもかと言うくらいの軽蔑の眼差しをギールに見せた。
( まっ、まずい… 俺はミーナを側近にしたいんだった… これ以上軽蔑されたらその可能性は0を下回ってしまう… こ、ここはなんとか持ち直さなければ… )
「ミーナ、お前にコレをあげるよ」
そう言いギールは星9のガチャの大当たりの武器をミーナに渡した。それを手にしたミーナの眼差しが凄かった… そしてミーナはテントの外に向かって思いっきりその武器を投げ捨てた…
「オモチャの武器などいらんわ!ボケ!」
ミーナがそう怒鳴った。
「えっ、えー!」
ギールは物凄いショックを受けた。そして2人がそんなバカなやり取りをしているとテントに1人の兵士が入って来た…
「失礼します!」
テントに入って来た兵士が敬礼しそう言った。
「どうした?」
ギールは急に凛々しく振る舞った。
「偵察隊から連絡が来ましたので報告します!南軍が本陣と共に進軍を開始したようです!」
兵士が敬礼しながらそう言った。
「本陣がついに動いたか… ミーナ… どうやら向こうさんは本気でお前を取り戻したいらしいな… 」
ギールがミーナの方を見てそう言った。
「サウスは怒り狂ってる事だろうよ」
ミーナはそう言った。
「そうか… それはマズイな… おい、ウチの本陣に連絡して来てくれ向こうの本陣が動いたから応援をよこしてくれってな」
ギールは兵士にそう命令した。
「はっ!すぐに!」
兵士はそう言って走ってテントを出て行った。
「フフフ、ピンチだな」
嘲笑いながらミーナがそう言った。
「はっはっは、ピンチはチャンスだぜ!」
ギールがそう言った。
「強がりを言いやがって… 」
ミーナがつまらなそうにそう言った。
「はっはっは、強がりかどうかは見てれば分かる事だろうよ」
ギールは自信たっぷりな表情でそう言った。
「フフフ、ならば見ててやるよお前の表情が恐怖に怯える顔に変わるところをな!」
ミーナがそう言った。
「まぁ、見ててくれ… ところでお前達の南赤星師団てなんでその名前がついたんだ?」
ギールが突然気になり聞いてみた。
「知りたいか?」
ミーナが急に意地悪そうな顔をしてそう言った。
「あぁ、知りたい、教えてくれ」
ギールが腕組みをしてそう聞いた。
「どうしても知りたいか?」
ミーナが意地悪な顔を続けながらそう言った。
「あぁ、どうしても知りたくなった」
さっきまでは何となく知りたかっただけだがミーナがもったいぶって来たためギールはどうしても知りたくなってきた。
「なら、俺をここから解放するなら教えてやるよ」
ミーナはさらに意地悪そうな顔をしてそう言った。
「グッ」
ギールは言葉が詰まった。
「俺を解放すればここで大きい戦もしなくて済むし師団の名前の意味も分かるしいい事尽くめじゃないか?」
ミーナがそう言った。
「フン、その手に乗るか!早く言わないとお前が男か女かみんなに言いふらすぞ!いいのか?」
ギールがそう言った。
「ちょっ、おっ、お前それ、ネタバレになるやつだから!それ反則だから!汚いぞ!」
ミーナが慌て出し小説の進行を終らせる強制終了ボタンを押した…