恋愛初級9
「結衣ちゃん・・・俺間違えてたよ。ちょっと浮かれてた。
彼女俺とは、住む世界が違うんだ。付き合うなんてあり得ないから・・・
何か、いろいろアドバイスしてくれたのに本とごめん!」
思いがけない出費は、痛かったけど・・・
それなりに楽しめた。
「先生それ本気で言ってる?住む世界が、違うとかそっちのほうが
あり得ない!逃げてるだけじゃん」
ははは・・・逃げてるの俺かよ。家に帰ってゲームしたい!
現実逃避は、得意だから。
「結衣ちゃんには、分からない事もあるんだよ。」
彼女の情報getできただけで、満足なんだ。これ以上のこと
望んだら罰が当たるに決まってる。
「別に先生の為にやってるわけじゃないし、ただの暇つぶしだから
いいけど・・・せっかくのチャンスなのにね~」
おい!暇つぶしって何だよ!受験生なんだから、俺なんかで
遊ばないで勉強しろよ~!
「せっかくの自信無駄にして本当にいいの?やっぱヲタクの本気って
その程度なんだぁ~」
ダメだ・・・小悪魔の挑発に乗ってしまっては!全国のヲタのみなさん
ごめんなさい!!
俺に恋愛は、無理なんです。
「彼女と仲良くなれる秘策あるけど・・・もう必要ないんだね。
別の人に譲るけどいいよね?」
秘策?ここで甘い言葉にながされちゃいけない
十分学習したじゃないか!
俺なんかが、彼氏じゃ彼女が可哀想過ぎる。そもそも奇跡でも起きない限り
無理じゃないか・・・そんな奇跡が、数日頑張っただけで起こるわけがない!
神様だってきっと仰る。彼女は君の相手じゃなよって。