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恋愛上級25

 素直に喜んでいのかな?先生のことは、どこまでが真実なんだろう・・・

ママの為に進路まで変えるなんて。


 「先生は、ママの為に進路変更までしたってこと?そんなこと

  ママが知ったら、どれだけ悲しむか。私でさえこんなにショック

  なのに。」


 絵なんてもう二度と描かなくなるかもしれない。


 「結衣それは、ちょっと誤解している。」


 誤解?先生LOVEの圭太が、黙認しているってことは、私の誤解で

別の理由が、あって美大には行かなかったこと?


 「志人くんも、麻里華と同じで高校生のときにはもうプロとして活躍して

  いたんだよ。だから、麻里華と同じで回りがほっとかなくてね。

  精神的に追い詰められてしまっていたんだ。だから、あえて絵の世界とは

  別の進路を勧めたんだ。」


 「二人共本当に絵を描くことが、大好きだからね。きっかけがあれば

  また描ける様になると考えたんだ。」


 尾田さんの考えは、間違えてなかったってことね。

多少強引な計画だけれど、結果的には全て上手くいったってことかぁ。


 「俺が、今日ここに来たのは尾田さんの計画に乗ったからです。

  もし、結衣やゆうにいを傷付けていたら来ることは無かったと

  思います。」


 「俺は、合格ですか?」


 「あぁ合格だよ。」


 尾田さんは、優しい眼差しを圭太に向けていた。


 私には、何のことだかさっぱり分からなかったけれど男同士の

約束的な何かなのだろうと思うことにした。


 「結衣ちゃん。君を巻き込んでしまって、すまないと思っている。

  でも、僕は君達と過ごした日々は、幸せだったし何も悔いてはいない。

  僕の役目は、終わったみたいだ。」


 尾田さんの目からは涙が、溢れそうになっていた。

そんな姿を見たら、何も言えない。私も、尾田さんと過ごした日々は

幸せだったから。


 「麻里華には、まだ秘密にしておいてくれないか?全てが上手くいったら

  ちゃんと話すから。」


 今日から、私と圭太も尾田さんの協力者だね。ここまで来たら

最後まで、付き合うよ。


 「早く本当の事ママに言えるといいね。尾田さんの計画

  楽しかったよ。でも次は、騙されませんからね!」


 「だから、本当のこと言えなかったんだよ。君達は、手強い

  からね。」


 しばらくの談笑の後私と圭太は、尾田さんの家を出た。 

  

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