恋愛上級15
何でこんなところに監視委員Bが、まさかAやCも・・・
辺りを見回したけれど人の気配は、しない。
監視委員Bの気配さえ全く感じなかったのだから、当然か。
「そんなキョロキョロせんでも、俺だけやがな」
「どうしてここに居るの?誰に頼まれたの?」
「誰にも、頼まれてへんよ。結衣ちゃん家にちょっとした用が
あってんけどなぁ。こっちのほうが、面白そうやからつい。」
つい後をつけて来たと!?
「盛り上がってるとこ悪いけど、俺に紹介してくれないか。」
何か圭太お怒りモードですか?
何て説明したらいいのか・・・ただの知り合いの様なそうでない様な
「誤解せんといてなぁ~俺と結衣ちゃんは、そんなんじゃないで!」
誤解も何も、誰もそう思わないわよ。怪しすぎる貴方を不審に思ってるだけよ。
「怪しいもんじゃないで、瀬戸志人くんと同じ大学の江口衛といいます
好きな食べ物は、焼きそばパン・嫌いなんは、嘘つく奴や。
なかようしてや瀬戸圭太くん。」
さすが探偵圭太のことも、ちゃんと調べ上げてる。
「せやけど・・・なんで俺の尾行バレてん?尾行だけは、自信あるのに」
尾行だけかい!とツッコミを入れそうになった。
確かに私は、全く気づかなかった。人には、何かしら取り柄があるものなのね~
「俺。よく尾行されるんで。」
出た。イケメンあるある。
「あ~それな~俺も分かるわ~。」
自分のつく嘘はいいのね。江口は、人に厳しく自分に甘いタイプの様だ。
「俺達の後をつけたのって、興味本位からじゃないですよね。
焼きそばパンの情報屋さん」
「あっ俺のことご存じ。さすが切れ者の高校生。よかったら俺の
事務所で、働かへん?おっ!高校生探偵の誕生やん。ええなぁ~」
高校生探偵他で、活躍中ですから!
でも、ほんと何しに家に来たのかしら?先生絡みとしか思えないけど・・・
「まさか、先生に何かあったの?」
キスに大失敗して・・・それにしては、江口さんの到着が早すぎるし。
大人しかった柏木が、また好からぬことを企ててるとか?
「おっ結衣ちゃんも、なかなかの推理力。そやねんゆっきーの
ことで、気になることがあって結衣ちゃんオカンに聞きに行ったら
ユッキーが、急いで家から出てきて、次に君らや。
何か面白そうやろ?」
ユッキー?あれから、先生と江口さんは仲良くなってる気がする。
じゃぁ何でターゲット替えるかな?先生に一番近い圭太狙いってこと!?
「江口さん。ゆうにいのこと教えて下さい」
「そやな。本題に入ろうか。」