恋愛上級3
人混みに紛れる様にして、グループから離れた。
圭太は、何故あんなことを言ったのかさっぱり理解できない。
高校生と中学生。確かに不釣り合いなのかもしれない。
私が、子供ぽいからとかじゃなくて・・・見た目は、変わらないはず。
あの雰囲気には、独特のものがある。圭太が言ってた雲泥の差は、言い過ぎ
だとしても1歳の壁は、高い。
「これで、俺のモテ男人生も終わった。責任取れよ。」
モテオの自覚あったんだ。
「責任って?ちゃんと本当のこと言えばよかっただけじゃない」
俺の生徒で、成績上がったご褒美とかなんとか言えばよかった
のに・・・あんな言い方したら、変な噂が確実に今日中に広まる。
圭太は、何考えてるの?
「あの中に圭太のこと好きな子とかいたら、どうするの?
誤解したままになっちゃうよ。」
あの中にいなくても、噂が広まったら・・・告白も出来ないまま
一つの恋が、終わっちゃうかもしれないのに。圭太は、好きな子いないの?
「俺。今恋愛とかそんな余裕ないから、丁度よかったんだ。
お前のこと利用させてもらったのは、悪いと思ってるけど」
確かに、最近余裕がない焦りみたいなものを感じるけれど
じゃぁどうして?家に来てくれるの?先生にも、しばらく来なくて
大丈夫って、伝えてるのに。
いつの間にか、長い列に並んでいた。繋いだ手を離すタイミングが
分からない。これって、保護者的な気配りかしら?圭太は、平気そうだけれど
異性と手を繋いだことのない私にとって、これは刺激が強すぎる。
「この列クラゲ館かぁ。俺は行きたいけど?」
「私も」
クラゲを見て落ち着こう。