恋愛中級17
圭太と先生の今後について、熱く語り合った。
私達の作戦が、成功するか失敗に終わってしまうのかそれらは全て
先生に彼女が出来ることで、大きく左右される。
今日のおやつは、ケーキにアイス・大福にフルーツ盛り合わせ・・・
加代ちゃんの気合いの入れ方が、怖い。
圭太は、おやつを食べ終えると小説を読み始めた。
自由人!?
黙っていれば、絵になる。こんなにカッコいいのに彼女がいない
なんて・・・きっと性格に問題ありなんだわ
「ゆうにいは、ともかくこの計画を彼女が知ったら・・・
騙された気にならないか?」
圭太は、小説を閉じ疑問をぶつけて来た。
私達は、奴とは違う!先生を利用してるんじゃないわ
女子と付き合ってみよう大作戦は、建前みたいなものであって
本当は・・・
「それは、大丈夫。ピンクのラブレターって聞いたことない?
1度くらいは、耳にしたことあるでしょ?」
知らないかぁ~恋愛とか興味なさそうだし。
「あぁ確か、好きな相手と付き合えるかみたいな占い?」
へ~以外。圭太も少しは、知ってるんだ。
「只の恋愛相談じゃないのよ。女子中高生に大人気の雑誌の恋愛相談に
相談すると診断結果が、家に届くの。いつもは抽選なんだけど。」
「先生の大学の女子の皆さまにモニターになってもらったの
もちろん城崎さんが、ターゲットなんだけどね。」
悩む圭太。ひらめきの神様降臨
「それって・・・」
「そう!彼女。城崎美緒は、先生のことを相談してきたのよ。
つまりあの2人は、両想いってことなの」
だから、この計画を立てたんじゃない。成功する確率は高いけど
あの先生じゃね・・・
「騙したんじゃない。2人の背中を押しただけ」
恋に臆病な2人にきっかけを作っただけだわ。どちらかが
我慢できなくなって、好きって告白もあり。早くくっついて欲しくて
こっちが、ヤキモキしちゃう。
「でも・・・このことが、ばれたら・・・」
圭太は、心配し過ぎ!そのこともちゃ~んと想定済よ。
「大丈夫!ちゃんと魔法の言葉伝えてあるから」
私を誰だとお思いかしら?お互いの不信感なんて、無かった
も同然よ。
あれっ?圭太の 眉間にしわが、寄っているのは
目の錯覚かしら???
「兎に角ゆうにいに危害がないなら、この件は口外
しない。何かあったら、必ず俺に知らせろ!
ゆうにいのことでも、お前のことでもだ
この意味分かるよな!」
何か動きがあれば、知らせろってことでしょ。
はいはい。どれだけ先生LOVEなのよ~!