表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/71

恋愛中級15

  「城崎さん!城崎さん・・・?」


  青白かった彼女の頬が、みるみる赤くなっていった。


  「瀬戸くんありがとう・・・もう大丈夫だから・・・」


  恥ずかしそうに俯く城崎さん。何故?

 でも、大事に至らなくてよかった。今日具合悪かったのかもしれないな

 無理させて、しまったのかも・・・俺が、浮かれてないでちゃんと気づいて

 いればよかったのに。


  「城崎さんごめん!具合悪かったんじゃ?無理させてほんとごめん!」


  謝ることしかできない。情けないな俺。


  「違うの!違うの!瀬戸くんのせいじゃなくて・・・」


  『ギュルル~』


  いいタイミングで、瀬戸さんのお腹の音が聞こえてきた。

 ますます顔を赤らめる彼女


  「もう嫌~!!瀬戸くん何か食べたいです」


  お腹空いてたんだ。そういえば、ポップコーンも食べて無かったよな

 ポテトにするべきだったのか?選択ミスったぁ。

 映画館近くのファストフード店に入った。

 城崎さんは、余程お腹が空いていたみたいだ。パクパクモグモグ

 美味しそうにハンバーガ―&ポテトを食べ進めた。


  「何だか、緊張しちゃって昨日からあんまり食べてなくて・・・」


 昨日から?今日の映画そんなに楽しみにしてたんだ。


  「さっきの瀬戸くんカッコよかったね。王子様みたいで、緊張しちゃった。

   お腹の音聞かれたからかな?何か楽になっちゃって」


  王子様みたい?俺が??城崎さんにカッコいいなんて言われるなんて

 思ってもみなかった。不謹慎だけど・・・城崎さんにそんな風に思って

 貰えるなんて、なんて役得なんだ。


  「ごめんね!ほんと最悪。瀬戸くん映画楽しみにしてたんでしょ?

   あぁ~もう私ったら、最低だったよね。私といて恥ずかしかったよね」


  そんなに落ち込むことじゃないと思うけど・・・城崎さんにとって今日は

 最低最悪の1日になってしまったのか・・・


  「本当にごめんなさい!!」


  「城崎さんが、悪いわけじゃないよ。気にし過ぎだから」


  「でも、私がちゃんと食事してたら・・・こんな最悪な状態には、

   ならなかったんだよ。瀬戸くんにも迷惑掛けちゃったし」


  迷惑だなんて、少しも思ってない。城崎さんとの距離が近づいたみたいで

 嬉しいんだけどな。


  今日の感想会は、またにして早めに城崎さんを家に送ろう。きっとまた

 無理するに決まっているから


  


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ