恋愛中級14 Bプラン
1時間も、前に到着してしまった。
映画は、2時15分から上映で間違ってない。
デートじゃないんだし・・・俺の為に城崎さんが、準備に時間を
かけてくれるはずないじゃないか。
十分余裕のある待ち合わせだと思う。大丈夫。映画を観るだけだ。
映画が、終わったら・・・終わったらどうしよう。
考えてない訳じゃないけれど・・・城崎さんが、俺の誘いに乗ってくれる
とは限らないし。たまたま観たい映画が、同じだっただけだからなぁ
でも、期待してしまう。城崎さんと俺は、友達以上になれるんじゃないかと
「瀬戸くん!ごめんね~待たせちゃった?」
しっ城崎さん!!
神様本当にありがとうございます!城崎さん今日の君は、いつもに増して
可愛い。カジュアルな感じのワンピース姿。何を着ていても華やかだ。
自分とは、釣り合わないと改めて自覚させられてしまう。
「俺も、今来たところ。上映時間よりちょっと早く来すぎたかな」
土曜日だし、いい席早めに取らないとな。
飲み物とポップコーンを買い。いよいいよ城崎さんと初映画だ。
マグネットは、深夜アニメだが女子ファンが多い。館内も、カップルか
女子だけってのが、多い気がする。
城崎さんの隣で、映画を観ることになるなんて・・・ドキドキし過ぎて
映画の内容が、入って来ない気がする。気のせいか、城崎さんも緊張している
様にみえる。
予想は、的中した。全く頭に入って来なかった。これは、かなりマズイ
この後一緒に映画感想会で、盛り上がる予定がぁ~
そうだ!パンフレットを買おう。何とか乗り切るんだ俺。
「完売ですか?・・・」
これだから、大人に人気に作品は困る。子供向のパンフは、在庫たっぷり
なのに・・・大人は、大人買いするからなぁ・・・
「パンフレット残念だね。私も買うつもりだったのに・・・しょうがないよね
瀬戸くんは、これから・・・・」
「・・・・」
城崎さん?城崎さんの様子が、おかしい。今にも、倒れそうだ。
これって、貧血状態なんじゃ 城崎さんを抱きかかえて、館内のソファーに座る。